
無念だ。昨年の夏頃からだったろうか、過去には地方巡業中に激ヤセした後に何年もその体型を維持していた我がストーカー、もとい弟子・わらび☆かんがるー子の顔面の張りが力士のそれに近くなってきた。
東京での生活を再開し、吉祥寺での生活に浮かれ、そしてアホ食い、ヤツはまんまとメタボ・スパイラルにハマっていた。
当然、師匠であるミジンコとしては、その成長を見守ることとした。目標は右のイラストの体型に戻ることだ。その方が絶対に面白い、俺が。
わらびは分かっていなかった。もしもふなっしーがえんぴつのように極細の円柱形だったとしたらあそこまでブレイクしただろうか?ジバニャンがガリガリの猫だったら?磯山さやかは痩せちゃダメなのだ。マライヤ・キャリーもブリトニー・スピアーズもレディー・ガガもみんなみんな生きているんだ、太っていくんだ~♪
そう時代はデブ・・・・だとは全く思っていないがわらびに関しては普通にスタイルが良い笑いの取れない体型を何年も維持していたことがムカついていた。実際、過去何年にも渡って少食・運動をするといったそのヘルシー志向については苦言を呈しており、わらびが地方から上京した際に会うたびに太っていないことに不満を述べていた。「おまえはどこを目指しているんだ?全然おもしろくないぞ」と。
だからこそ、夏ごろからのわらびのふっくら具合に気がついて以降、そういった体型についての話題を一切出さないようにしていた。それまでは何度もわらびや旦那っち用にとミジンコ・デザイン&プロデュースのTシャツやパンツなどの衣類をあげていたのだが、当初のわらびのサイズであるSサイズのTシャツをあげるのを控えて、徐々にMサイズ、Lサイズへとシフトしてみた。その後、Lサイズでも「体型の変化に気がつかれる恐れ」が出てきた為に、会社で余ったミジンコデザインであげるものはバッグやノベルティーなど「着ないもの」にシフトしてみた。俺様グッジョブだ。
ひたすら、わらびが「自分が太り始めていること」に気がつかないようにと言葉を選び、態度に出さないようにと耐えに耐えた半年間。目標のデブ化までは道半ば、
遂にヤツが気がついてしまったようだ。無念だ。もうちょっと計画を続けたかった。くそう!
[16回]
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