全米でも大きく報じられている米国の駐韓大使が襲撃され負傷した事件。以前には日本の駐韓大使にも講演中に投石したとして逮捕されている男と同一人物である可能性が高いと報道されている。当時の報道では投石として報じられていたことが多いが実際にはこの男、なんとコンクリート片を日本大使に投げつけているのである。事件があったのが2010年なのだが、そんな外交問題に発展してもおかしくないような大使襲撃事件でも日本の大使相手だと判決が緩くなるのだろうか?なんと執行猶予がついて収監すらされていない。そしてこの男は延々と竹島問題などで日本への罵詈雑言を尽くし、遂には米大使に大怪我を負わせている。日本大使へのテロ襲撃犯が収監されることもなく自由を謳歌して、またしても外国の大使に殺人未遂だ。外交問題に発展しかねない重大テロ事件の被告が服役することもなく(判決は懲役2年、執行猶予3年)今まで自由に行動できたことがどうかしている。韓国司法っていったいどうなっているんだ?
米リッパート駐韓大使は顔をカミソリで切りつけられた模様で事件現場の映像や写真を見るに大量の出血をしている。米大使への殺人未遂とは信じられない凶行だ。被疑者の男は日韓関係についてや米軍と韓国軍との合同演習についての抗議めいたことを叫んでいたようだが、そんな政治的な主張もテロを行ったことで霧散する。なにをどう主張しようともテロではその言葉は意味をなさない。
大使は80針も縫う大怪我を負った。傷の深さは3cmにも及ぶ惨さだ。人の顔をそんなに切りつける襲撃犯の凶暴さって一体なんなのだろうか・・・・。
例え戦争中であろうとも大使への攻撃というものは許されざる暴挙だ。自国に駐在する大使はその相手国との窓口であり、不可侵な存在であるべきだ。国家間の交渉にしろ、もっと具体的に言えば例え両国間が険悪な状況下にあろうとも、大使は交渉、すなわち和解の窓口として絶対にアンタッチャブルな存在であることはいわば国家外交の絶対だ。国家が抗議の意味を込めて大使を帰国させる措置を取る場合が時折あるが、それは言わば交渉の窓口を閉ざすという制裁措置となる。交渉の機会を失った側はそれこそ状況改善がままならなくなり更にジリ貧になる。大使を狙うなんてことはかなりの異常事態ではあるのだが、韓国の場合は同一犯が日本大使に続き米大使まで襲って大怪我を負わせた。この異常な状況を韓国政府も韓国国民もいつもの開き直りではなく冷静に自国で数々起きる野蛮な事件、もっと具体的にいえば「キレているときは何をしても良い!」といった法律どころか人間性すら否定するような凶行の数々がなぜに韓国人には多いのかを冷静に分析してみるべきだ。セウォル号の関係各位の暴言、暴挙の数々、ナッツリターン問題、そしてこの外国大使を2度も襲撃する男にしろ、「パニックになったときは何をしてもいいんだ!」が通じないということをもっと国民が芯から恥じて反省するところからがスタートだろう。
そもそもこの襲撃犯は、先月27日に行われた米国のシャーマン国務次官による戦後70年の節目についてのワシントンでの講演の日中韓の指導者に自制を求めるという趣旨で述べられた
「ナショナリスト的な感覚で敵をけなすことは、国の指導者にとって安っぽい称賛を浴びる容易な方法だが、それは感覚がまひするだけで、進歩は生まない」という発言で韓国国内で起きた韓国国民による米国批判の高まりに影響を受けたことは明白だ。この米国務次官の発言に対して韓国国内ではデモまで行う始末だ。外国、しかも同盟国である米国の高官に苦言を呈されたら、その内容についての考察でもなく反省ではなく逆ギレデモ行進、これが韓国社会の程度の低さだ。襲撃犯はこのシャーマン国務次官の言葉に怒り、米軍との合同演習に抗議したくて(行動が狂っているが)なぜか韓国の外交や国防について尽力している駐韓大使を襲った。
シャーマン国務次官の見解はまさに正論であり、むしろ波風立たせないように具体的な表現を避けている。ところがさすがに加害者には誰のことを指しているのか簡単に解るのだろう。米国務次官によって、韓国や中国の指導者たちが支持率を上げるためにとにかく日本を批判して国民を溜飲を下げれば応急処置的に自分のところの政権批判を軽減できるんだろうがそれはまやかしの支持率であり先が無い政治だとやんわりと批判されていたわけなのだが、かなり遠まわしな表現でも敏感に反応するところが加害者心理というやつだ。優秀な国務次官でも韓国の世論の幼稚さは想定外だったようでさぞや驚いたことだろう。この国務次官発言へのデモ行進のテーマは「アメリカが日本びいきしてる」なのだ。信じがたい幼稚さだが事実だ。日本人はこういった韓国の支離滅裂デモ行進を見聞きすることが日常茶飯事。悲しいかな韓国世論の異常性には慣れているのであった。たーすーけーてーくーれー!
この襲撃犯をどう韓国世論が扱うかで韓国の未来が左右されることだろう。日本相手になんでもかんでも許されていたことがアメリカ相手でも通じると考えているのならば韓国社会はお花畑だ。襲撃犯を英雄視するような韓国社会のままであるのならばそれも韓国人たちの選択だ。米軍にも心底同情する。合同演習によってなんとか北朝鮮や中国への牽制になっているというのに、韓国国内から感謝どころかこうやって大使へのテロまで発生する始末だ。これも韓国政府のプロパガンダにまんまと乗せられている韓国国民に大きな責任がある。まだ停戦状態でしかない国とは思えないほど能天気だ。米軍が「もうウンザリだ。やーめた!」と言ったら泣いて残ってくれるように懇願し続けているくせに、そういう自分たちの都合の悪いところは見ようともしないどころか無かったことにする韓国の国民性にも呆れる。日本大使を襲撃したときにはこのイカれた襲撃犯を英雄視した韓国世論、そして大使へのテロ行為という重大事件にも執行猶予を与えるという異様な判断を下した韓国司法、そんな環境であればこその今回のこの襲撃犯の再犯だ。韓国人たちはこれを重く受け止めるべきだ。
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