鳩山由紀夫元首相が来週にも、ロシアが一方的に編入したウクライナ南部・クリミア半島の訪問を検討していることが5日、分かった。外務省は「クリミアに対するロシアの主権を容認したと誤解されかねない」と強く中止を求めている。
関係者によると、鳩山氏は5月に東京で開かれるロシア文化フェスティバルの日本側の組織委員長を務めており、準備のために来週モスクワを訪問。その後にクリミアへの渡航を計画している。
クリミア半島を巡っては、ロシアが昨年3月18日、一方的にウクライナからの独立と自国への編入を宣言。日本を含む主要7カ国(G7)は「国家間の合意なく領土の帰属変更を行うことは国際法上認められない」として承認していない。
訪問を予定する時期は、クリミア編入宣言から約1年に当たる。外務省は、同地域に対して「渡航延期勧告」を出していることも説明し、計画の見直しを求めている。【大前仁、高橋恵子】
ソース元:
Yahoo!ニュース 毎日新聞
毎日新聞の表現での「一方的に編入した」には苦笑いだ。「侵略」をかなり工夫して遠まわしに表現すると「一方的に編入」ということか。
クリミア半島の公共施設や銀行などでは広く3つの言語表記がなされていた。その3言語とは、ウクライナ語、ロシア語、クリミア・タタール語(キリル文字)だ。彼の地では英語表記もそれほど多くなく本当に困ったものだが、多民族が共存する地域として世界によくありがちな「現地語+英語」ではない地域に触れることはそれはそれで面白かった。ところが昨年のロシアによるかなり遠まわしに言うところの「一方的な編入」の後にはどうなったかというと、多くの施設の言語表記はロシア語のみとなったのだ。わざわざウクライナ語やクリミア・タタール語を消して、そういったロシア語への統一が謀られているのだ。勿論、クリミア半島から突然にしてウクライナ語やタタール語を使う住民がいなくなったわけではない。言語を支配国のものに統一する行政、これこそ侵略の定石だ。
日本を含めたG7のすべての国がクリミア半島のロシアへの編入を認めていない。当たり前の話だがウクライナの合意が無いというのにロシアが勝手にクリミア半島を自国領土にしたと宣言しているだけのことで、こんな領土の編入を認めていては軍事力に勝る国の侵略戦争のやり放題となる。この日本だけではなく世界が認めていないロシアの侵略行為に対して、日本の元首相の肩書きを有する人物が安易にロシアへ渡航するだけでも軽率であるというのに、ロシアの首都モスクワに滞在後にわざわざクリミア半島に赴こうというのだ。外務省のみならず世界が「止めてくれ!」と願う元首相の愚かな渡航だ。
この元首相は余計なことをしないと生きていけない病気なのだろうか?断言できる。この鳩山私的外交をロシアは利用する。クリミア半島でロシア政府の圧政に苦しんでいる人々や領土を奪われたウクライナ国民にとっては、日本の元首相がわざわざロシアがクリミア半島を領土化する為の言質を与えに行くような悪夢となることだろう。外務省はこの事案こそまさに旅券法に基づいて鳩山由紀夫なる一応は元首相からパスポートの返納を求めるべきだ。
旅券法 第19条の五だ。
旅券法第19条
外務大臣又は領事官は、次に掲げる場合において、旅券を返納させる必要があると認めるときは、旅券の名義人に対して、期限を付けて、旅券の返納を命ずることができる。
五 一般旅券の名義人の渡航先における滞在が当該渡航先における日本国民の一般的な信用又は利益を著しく害しているためその渡航を中止させて帰国させる必要があると認められる場合
↑これにまさに該当する。ロシアに渡ったあとに日本政府の見解とは著しく相反することをこの元首相が発言した場合、日本政府はその火消しに翻弄されることになる。そしてロシア側からしてみれば思うツボなのだろうが、もしロシアに有利となる鳩山発言を日本政府が否定した場合、日本は二重外交をしているとロシア政府ならびにロシア国民から非難されることだろう。ロシア政府の思惑どおりであろうが、ロシア政府は日本のダブスタだと批判してロシアでの日本国民の信用は落ちるのであるから旅券法第19条五を適用すべき事態だ。
狂った鳩、もとい鴨にネギを背負わせて鍋まで持参させてロシアに行かせることはない。行動力のある馬鹿ほど迷惑なものはない。自分一人で地雷を踏んで死ねばいいのに、そういう馬鹿に限ってわざわざ敵の誘導ミサイル100万発を引き連れて基地に戻って来る。
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