君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、 歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。
きっと非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。
しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。
言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが、国民や日本は幸せなのだ。
どうか、耐えてもらいたい。
吉田茂 昭和32年2月、防衛大学校第1回卒業式にて
自衛隊はずっとこの吉田茂元首相の訓示を迷うことなく徹底して実践している。自衛隊は災害救助から被災者の食事、そしてお風呂までもを提供する能力がある。どんな時でも国民を支え続けてくれている。
この吉田訓示の通りに生きることは本当に厳しい選択だ。「いざというときの為に腕を磨いておけ」「だが一生出番はないかもしれない」と言われているわけだ。それでも日々研鑽に励まなければならないのだ。なかなかできるこっちゃない。そのなかなかできないことを自衛隊はちゃんとやっている。
[365回]
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