なんだか
「風が吹くとき」について触れた記事もそうだけれど、Amazonのアフィリエイトをサイドバーにでも設置した方がいちいち記事にしないでも“今なにがオススメの本”なのか紹介できるんじゃないかと思ったりもするのだけれど、こんだけ長いことブログをやっていて、まだアフィのやり方がわかりませんえん・・・・・。たぶんアフィの説明書きを読めば理解できるとは思うんだけれど、読む気力がありまおんせん・・・・・。
忍者アドという忍者ブログ独自の広告収入システムがあって、ついこの間までそれで得た広告収入を被災地に寄付できる上に同額を運営会社のサムライファクトリーが寄付するという企画(例: 1,000円をブロガーが寄付すると更にサムライファクトリーが1,000円を寄付するので総額が2,000円となるチャリティー企画)があったのだけれど、このブログの場合は広告収入を得ていなかったので参加できず、若干の罪悪感。かといって自分としてはブログでなんらかの収入を得ようと考えたことがなくて、全額寄付だったら今はやるべきかなとか思ったりもするんだけれど、サイドのフレームに設置するパーツに関しては自分でも笑ってしまうほど腰が重いわ、痛いは・・・ううっ・・・・。
というわけで、本題。またしても記事で本の紹介。誤解なきようにしたいのだけれど、Amazonへのリンクを張ったからといって本当に純粋なリンクであってこちらには一銭も入りませぬ。いちいち穿った見方をするオバハン対策で言っているわけです、ええ。
この
「災害ユートピア」に今の日本そのままの状況を分析した記述がありとても興味深い。
災害社会学者キャスリーン・ティアニー博士が提唱した行動心理で「エリートパニック」というものについての解説が非常に面白い。今、面白いというと不謹慎なのだろうか?しかしながら、本当にまさに今の日本で起きていることなので面白いと素直に思ってしまうのだ。
この本によると、エリートパニックとは
「社会的混乱に対する恐怖、貧乏人やマイノリティや移民に対する恐怖、火事場泥棒や窃盗に対する強迫観念、すぐに致死的手段に訴える性向、噂をもとに起こすアクション」とある。アメリカ社会を基準に考えられている行動心理なので、ちょっと日本には当てはまらない部分もあるとは感じるが概ね納得がいく。つまり、エリートパニックとは、エリート層が起こす、まだ見ぬ脅威に対して過敏かつ過激に反応してしまう過剰防衛を指しているのだ。
ラトガース大学リー・クラーク教授の解説:
「エリートパニックがユニークなのは、それが一般の人々がパニックになると思って引き起こされている点です。ただ、彼らがパニックになることは、わたしたちがパニックになるより、ただ単にもっと重大です。なぜなら、彼らには権力があり、より大きな影響を与えられる地位にあるからです。彼らは立場を使って情報資源を操れるので、その手の内を明かさないでいることもできる。それは統治に対する非常に家父長的な姿勢です。」
エリート層、つまり権力を有している人々が勝手に一般の人々がパニックになると決めつけ、そのまだ起きていないパニックに対して恐怖し、結局はエリートたちの方がパニックになっているという笑えない状況が起きるというのだ。今、妙な情報の小出しをしたり、隠蔽を繰り返している政府関係者や東電幹部たちの行動がまさにそれじゃないか!
あの枝野の完全防備の恰好なんてまるでなにかのブラックユーモア劇場。あれだけ「安全宣言」をしていた人物が被災地であの恰好なのだ。本人以外は全員苦笑い。あれでは自分がパニック状態なことを自覚していないとさえ思える。
日本に住む人々は結構冷静に判断、行動できるというのに、政府や東電が勝手に人々がパニックになると決めつけることがおこがましい。ただ今なにが起きているのか、その事実を正確に伝えてくれさえすれば、後は各自の選択だろうに。最初から人々がパニックになると決めつけたかのような情報の出し方自体、国民を馬鹿にした話だ。大体、政府や東電がなんの権利があって世界の危機の情報統制をする権利があるというのだ。そんな権利があるわけない。
相手がパニックになったらどうしよう!どうしよう!とパニックになるなんて馬鹿げている。それを只今実践中なのが日本政府と東電。鏡を見ろっての!パニックになっているのはどっちだ?
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