原発には反対。そんなことはこのブログを長年ご覧の皆さんには耳にタコだろう。でも一連の胡散臭い反原発デモには賛同しかねる。その理由は皆さんには説明するまでもないだろう。このブログの管理人のミジンコは怪しいものが大嫌いだからだ。
今の期間、ミジンコの子供の頃の遊び場、今は仕事場の吉祥寺はお祭り期間。週末には神輿が出たり様々なイベントが開催されている。ミジンコも会社が吉祥寺にある手前、会社が入っている商店会にカンパしてちょっとだけお祭りに貢献。本来はハッピを着て参加するべきなんだろうが忙しいという理由でご容赦願っている。暑いから参加しないんじゃないよ!・・・・・たぶん。
そんなお祭り期間中の吉祥寺の夜7時に大音響を出す行列がいた。てっきり祭りの山車かと思ったがあまりの大音響のおばさんのシュプレヒコールに遠くからでもただの集団ではないということは伝わった。本当に耳がおかしくなるほどの大音響。30人ほどの行列にほぼ同数の警察官や警備員が周囲を固めていた。前後にはパトランプをつけた警察車両。反原発を称したデモ隊だった。
大袈裟に言っているわけではない。尋常ではない大音響でのシュプレヒコールだった。通行人の誰もがその音に驚き必ずといっていいほどそのデモの方角に振り返っていた。ミジンコもその一人。ボリューム制限というものはないのだろうか、通行人の耳が痛くなるほどの音量でなにかをメガホンで訴えてもそれは意見を伝える行為とはほど遠く傷害罪だ。本当に耳がどうにかなりそうだった。ああいうのを爆音というのだろう。普段、ヘリや航空機に乗るときに大きな音に慣れてはいるがそういうときはヘッドセットをしている。デモ隊の音の方がきつかった。
デモを先導するメガホンおばさんは同じことを繰り返すのみ。刷り込み効果を狙っているというよりかは単純に言葉のバリエーションが希薄なのだろう。「ふるさとを返せ」「未来を返せ」「原発怖い」「ノーモア福島」「ノーモア長崎」「ノーモア広島」などを繰り返すのみ。たぶんデモ参加者たちは故郷も未来も直接的には奪われていないと見ている。なんでか福島と長崎・広島を混同しているのも意味不明。まぁ、大した意味があって叫んでいるわけではないのだろう。
その後、駅に向かい中央線のプラットホームで電車を待った。運の悪いことに高架の下、つまり自分のいた電車のホームの真下をデモ隊が通過。呆気に取られて誰もが下の道路を見ていた。それもまさに言葉どおりのポカーンとした表情で。そりゃそうだ。まさに正気とは思えない叫び声を上げる集団が真下を通り、通り過ぎたところを見ると警官隊に厳重に囲まれた集団だったのだ。路線バスはデモ隊が通過するまでバスロータリーに入れない状況。あれで数分間は遅れたことだろう。運転手さんにも乗客にもなんの非もないが追加攻撃として大音響シュプレヒコールを延々と間近で聴かされていた。バスは逃げられないわけで気の毒だった。
この猛暑の中、デモ隊は本当に生き生きとしていた。まるでデモができることに喜んでいるかのようだった。周囲がどれだけその大音響に迷惑し、歩行者やバスの通行を妨げてまでもデモ行進は続いた。
正直思った。原発事故である種の人に迷惑をかけ続けないと生きられないかのような連中にはエサを与えたようなものなのだなと。これも原発事故によってもたらされた追加被害だ。
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