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自公に対抗、民主・維新・みんな結集で…橋下氏(YOMIURI ONLINE)
日本維新の会の橋下代表代行は20日、来夏の参院選に向け、「民主党と維新の会、みんなの党がバラバラでは、まったく政治的な力を発揮できない。政党政治をしっかりと機能させようと思えば、自民党、公明党という強力な政権がある以上、それにきちんと対抗できる勢力を作っていくことが政治家の役割だ」と述べた。
大阪市役所で記者団に語った。
まさに野合。反自公政権のためならば政策は関係なく連合するということだ。それではなんのための政党なのだろう?政権奪取が目的になってしまっていてもはや確固たる政策が消え失せてしまったのでは政党としての存在意義とはなんなのだろう?日本維新の会は、まるで日本を搔き回すことが手段ではなく目的になってしまっているかのようだ。
民主党の力を強める結果になると分かっていれば日本維新の会には投票しなかった有権者は少なくないはずだ。万が一にもこんな野合が実現すれば、そういった反民主で維新の会へ投票した有権者たちの1票1票が間接的に民主党が参加する政党連合に寄与することになる。これは酷い裏切りだ。こういうことは選挙前から懸念されていた。どことどこが選挙後にくっつくのか油断ならないので有権者の投票へのモチベーションが下がったことは間違いないだろう。日本維新の会の代表が選挙直後に民主党へラブコールなんてモラルの問題だ。政策をすり合わせた上で政策を通すための連合ならばまだ理解もできるが、単純に政権与党になりたいがための政策無視の寄せ集めでは、その連合に参加する各党の唯一共通の目的が日本を良くする云々なんてほったらかしの権力欲でしかない。
「民主党と維新の会、みんなの党がバラバラでは、まったく政治的な力を発揮できない。」と橋下代表は言うが、この毎回言うことがコロコロ変わる代表はそれらの政党がバラバラであることの意味をちゃんと理解しているのだろうか?政策が異なるからだ。政策が異なる政党同士がくっつかずにバラバラであることは健全なことだ。有権者は各党の政策を見て支持するか否かを決めている。政党がバラバラであろうが各党ごとに譲れない政策や信念があることはむしろ歓迎すべきことだ。
なぜそこまで政党を連合させて大勢力にしようとしているのか理解に苦しむ。政治家ならば少数勢力に身を置こうとも自身の政策は曲げないはずだ。逆に言えばコロコロ政策を変えてさえ政治家を続けたいなんていう者は政治家をやる資格など無い。そういうヤツはどこかの建物の屋根に登って風見鶏でもやっていた方が適職というものだ。
同じく日本維新の会の代表である石原前都知事も「大同小異」ととても小さいこととは思えないTPPや国防政策についてを「小」と表現していたが、実際には政党にとってはそういう政策こそが「小」どころか「大」なのであって政策を曲げてまで多数決の「多」になることは間違っている。政党が政策を捨ててまでやるべきことなんてなにひとつないはずだ。民主党の詐欺フェストは極端な例外として、本当に政策が支持されている場合、その政党の議席が増えるはずだ。それが民主主義というものだ。政策は置いておいて選挙後に政策バラバラの政党がくっつき始めて大連立を作るなんて有権者を馬鹿にするのもいい加減にしてもらいたい。
先ずは日本維新の会は党名を変更するべきだ。維新といえば日本人の誰もが命をかけて国を変えた維新志士たちを連想する。維新志士たちは例え命を落とそうともその信念は曲げなかった。むしろ信念のために死んでいった。コロコロコロコロと信念(政策)を曲げて調子のいいこと言い譲るべきところではないことにも妥協する代表2名や所属議員たちの政党が「維新」を語ることはおかしい。今まで日本人が持っていた「維新」のイメージのカケラもない政党は、その党名を即刻変更するべきだ。