民主党政権時代の歴代の財務大臣のいずれもが「The 経済オンチ」だったことには異論はそうは出ないはずだ。確信犯的に円高・株安を狙っている節もあったが真剣に円高・株安対策に取り組んでみせても金をドブに捨てているようなものだった。何兆円、いや十数兆円をドバーッ!と為替介入に使ってはみたものの結局は民主党政権時代は円高が進みに進んだ。まだ日本が沈没していないことについては78円代で長いこと生き延びた日本企業を褒めるべきであって、この異常な円高をまったく是正できなかった当時の政府の民主党は万死に値する愚鈍さだった。
よく考えてみれば日本企業の恐るべき体力を理解できる。120円時代と比較して80円では単純に1.5倍の企業努力でやっとトントンなのだ。1.5倍も頑張っても同じ結果しか出せない状況は企業にとっては死ねと言われているようなものだった。それがまさかの78円、しかも長いこと長いこと。民主党政権はこの事実だけでもさっさと解散するべきだった。それを3年以上も粘りに粘るとは衆院選で57議席も取るような政党ではない。まぁ、57議席とはいっても実際は比例復活のゾンビ議員が30名にも及ぶ。比例復活という制度がどうかしているのだ。ああ、そういえばつい最近、どこぞの沈みゆく政党にて比例復活当選のゾンビ議員が党の代表に就任するという珍事があったとか。
円高がなんとか是正されそうだ。85円台に突入してまだ油断はできないとはいえ輸出産業はホッと一息だ。実際は85円でもフェアではない。アメリカ、中国、EUなど、どの国だって自国に有利なように紙幣を刷り、為替操作に躍起になっている中、日本だけがのほほ~んと「注意深く見守る(なにもしない)」をそのまま有言実行のアホばかりが財務大臣を務めていた。
城島財務相「民主政権だったから円高だったという認識はない」(日本経済新聞)
城島光力財務相は26日午前、臨時閣議後の記者会見で、民主党政権のもとで円高が進行した点について
「民主党政権だから円高だったと私は認識していない」と述べた。ギリシャをはじめ欧州の債務問題や米国経済の推移を挙げ「冷静に過去を振り返ると相対的にやはり円の安定性が際立っていたのだろう」と総括した。
26日の外国為替市場で円相場は1ドル=85円台になっている。財務相は日銀と政府の共同文書の存在や米国の「財政の崖」を巡る思惑に触れ「3年3カ月の取り組みのベースがあって初めていまの状況になっていると思う」との認識を示した。
10月の就任以降、城島氏の財務相在任期間は3カ月にとどまったが「私の3カ月だけでなく、民主党政権においてもデフレからの脱却は最大の課題であり、同時に今までの相場の一方的な円高について政府として問題意識を持っていた」と述べた。野田内閣は26日の臨時閣議で総辞職し、26日が城島氏にとって財務相として最後の記者会見になったが
「円高不況を実体験した私としては為替についての感度というか、問題意識は私は誰にも負けないくらい持っていた」との自負も見せた。
まぁ、馬鹿、おつかれ、そんな感想しか出ない。こんな認識のアホが僅かな期間とはいえ日本の金融のトップにいたのかと思うと寒気がする。この城島なる自称・為替のエキスパートが現職閣僚であるにもかかわらずだったのに落選したという事実がすべてを物語っている。
言葉で色々と語るよりも下のチャートをご覧いただければ簡単かと。この前財務大臣の言っていることが馬鹿げた言い訳であることは明らかだ。市場は安倍政権の金融・財政政策を見据えて円安に傾いたのだ。安倍政権ならば断固たる決意で円高対策に取り組むと市場は素直に感じ取ったということだ。逆に言えば民主党政権のときには円高傾向は揺るがないと市場が捉えていたということだ。
これも見てもまだこの恥知らずな前財務大臣のように「民主党政権だから円高だったと私は認識していない」などと言い張る民主党議員はいるのだろうか?いたら本当のアホだ。たぶん民主党にはそんなアホが沢山いるんだろうが。
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