人材豊富が故に組閣前からどの大臣は誰々が適任だといった話が乱れ飛んだ第2次安倍内閣。重量級になるとかマスコミが勝手に予想していたがフタを開けてみれば結構なサプライズ人事があったように思う。良い意味でのサプライズだ。
特に議員としては地味で目立たない印象の二人の新閣僚について安倍政権を高く評価したい。日本のためを思った人事だ。
外務に岸田文雄議員。適任だ。沖縄の普天間・辺野古の米軍基地移転問題の道筋をつけた功労者だった。「だった」と過去形にしたのは残念だが、その直後に政権が変わってあの鳩山由紀夫がご破算にしてしまった。米軍との基地移転交渉で米国政府の信頼を勝ち得ながらもちゃんと日本のための交渉を徹底した姿勢は外務大臣に適任だ。とにかく目立とうとしない性格なのかお世辞にも有名な議員とは言えないが衆院で当選7回を果たしている有権者の支持をちゃんと得ている議員だ。こういう目立たないが有能な議員が多数控えていることが自民党の強みだろう。攻めの外交もできる人物が外相に就任することは過去3年間でズタズタになった日本の外交を修復していくためには必要だ。
もう一人は小野寺五典議員の防衛大臣だ。3年ちょっと前に東北で民主党が圧勝した中で唯一小選挙区で勝った議員がこの人。震災のときに献身的に地元だけではなく東北全体の支援に過労死するかと思うような勢いで尽力していた。褒めているのだが「馬鹿正直だから信用できる」という人物だ。本当に馬鹿がつくのだ。馬鹿なの?馬鹿なのか?馬鹿なんだろう!・・・・・謝らん、こう言うにはこの人物を見ていての確かな確証がある(褒めています)。
復興大臣に根本匠議員という適任者がいたこともあり、今度は国土を守る閣僚に任命されたわけだが、この小野寺五典議員ならば身を呈しても国土を守る気概はあるはずだ。起用かつ俊敏に動き回る戦闘機といった印象はないがどんだけ叩かれてもその場を死守する重戦車といった活躍をしてくれるはずだ。
既に知名度が高い閣僚が多数の今度の安倍内閣だが地味な印象のこの2閣僚は実務を見せることによって国民の信頼を得ることだろう。
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