ミジンコラム | 画像をちょっとだけ斬る! | ニュースをちょっとだけ斬る! | ハケンジャーたちよ、聞け! |
逆にウィキリークスのようなものを、日本人はよく理解していない。僕はイギリスに学会で行ったとき、真っ先にジュリアン・アサンジが亡命したエクアドル大使館に行ったんです。あそこで世界史が作られていると思ったから。でも、国家とか、誰かが賞賛する権威しか正しいものではないと思っている日本人には、ジュリアン・アサンジみたいな存在が評価できない。
今やスウェーデンやイギリスのような民主主義の国家でさえ、国家というものの持っている原罪性にみんな気づき始めているわけですよね。それを前提にウィキリークスやアノニマスの活動もある。そういう新しい時代の気分に、古い権威に固執する日本人は追いつけないんです。
バカみたいに騒いで悪かったな。
日本人が日本からノーベル賞受賞者を輩出することを素直に喜んでどこが悪いのか?毎回、日本人受賞者の速報を見るたびに誇らしく思える。これは極々自然な日本人の感情だろうに。
ミジンコは忘れていないのだがこの脳科学者を自称する人物がメディアに出始めた頃に頻繁に「ノーベル賞に最も近い日本人」といった趣旨の説明がなされていた。茂木健一郎がノーベル賞についてこのインタビューで述べているような見解ならばなぜ当時はそんな人々の注目を集めるキャッチコピーのようなナレーションやテロップに抗議をしなかったのだろうか?ノーベル賞に近い人物と言われればそりゃ言っていることの信用度は増すだろうし、なにより番組出演以来や講演の依頼は増えるだろう。それに本も売れる。ノーベル賞どころか自分が科学をやっているのかどうかも怪しい存在だと段々と知られていくとノーベル賞に近いはずだった人物がノーベル賞受賞の報を喜ぶ日本人たちをバカ呼ばわり。なんなんだ、この不愉快極まりない男は!
脳の神経機能を解明していく過程でノーベル賞受賞者は生まれていくかもしれないが、アハ体験だとかちょっと目が覚める程度の刺激はどこまで行ってもノーベル賞とは無縁だろう。ノーベル賞の理念の下で、トリビア的な「へー」が人類の発展に寄与したと判断されることは先ず有り得ない。そういう分野で科学者と称して事あるごとに日本人を小馬鹿にする茂木健一郎の言動は目に余るものがある。どうしてそこまでこじつけで日本人の評判を下げたがるのか?ノーベル賞を古い権威と称してルサンチマンを煽ろうとしているようだが逆効果だ。山中教授の記者会見を5分見れば、古い権威だとか新しい時代だとかそんな言葉はどうでも良くなる。単純に「ああ、この物腰の柔らかい研究者は人類の未来に希望を与えた」とすぐに理解できるからだ。真の科学者はノーベル賞へのレッテル貼りなんぞに興味すら湧いていないということだ。ひたすら自身の追い求める研究・開発に取り組むのみ。その際に貰える賞ならば別に邪魔になるどころかそれでプロジェクトが更に円滑に運ぶのだから歓迎する。これが最先端の科学の現場にいる研究者たちの総意であろう。
実際、ミジンコはノーベル賞とは別の最先端科学に大きな貢献を果たした研究者たちに賞と賞金を授与して科学の発展を促進させる賞にちょっとばかしアドバイスなどをさせていただいている。先端科学に従事する人々は賞狙いで研究をしているわけではない。しかしながら受賞歴というものは資金繰りに大きく寄与するのも事実だ。政府機関や企業がその研究に注目しているという証拠とも言える「賞」というやつは研究者たちならばあって困ることはないのだ。そこに権威がどうのとか古いだとか新しい時代だとかそんなことはどーーーーでもいいことだ。むしろ賞をくれ、研究を続けさせてくれ!これが研究者の純粋な気持ちだろう。科学者を自称する人物が世界屈指の科学の賞をコキ下ろすとは、そこには「ヒガミ」が存在することは先ず間違いない。
当たり前の人権を訴えて中国当局に監禁されている劉暁波氏のノーベル賞受賞への中国政府の子供じみた対応を賞賛するとは何事か!許し難い発言だ。茂木健一郎は人権を蹂躙している一党独裁国家が国を憂いて活動していた賢人を支援し、中国政府を批判するために行われたノーベル平和賞授与を足蹴にしたことを爽快だったと称しているのだ。なんて男なんだ、茂木健一郎!ノーベル委員会の英断をまったく意に介さないで無礼な対応をした中国政府を支持し、あろうことかその非礼を見て爽快だったなどとは人としてどうかしている。
この脳科学者とやらはいちいち日本人をひとくくりにして語り、古いだの、グローバル化に対応できていないといった言動を繰り返している。もう何度目だろうか、茂木健一郎の酷い言動を取り上げたのは。正直、見聞きしたくもない言動なのだが延々と世界に向けて日本人の評判を下げられても堪らない。少なくとも脳科学なんてものは信用しなくなった。脳科学を追求してもロジカルに物を語れないことの生きる証明が研究者自身なのだから。