偽装、偽装、偽装。連日、老舗や名門と称される飲食業者がメニューや販売プレートに虚偽の記載をしたとトップニュース扱い。阪急ホテルグループからはじまり同社グループのリッツカールトン大阪、地方のホテルなども謝罪をし始め、そして本日も高島屋や三越伊勢丹でも誤表示について取締役たちの謝罪会見。マスコミは暇なのか?と思うほどどの記者会見でも記者たちが部屋を埋め尽くしている。最初の問題発覚からこんな状況は誰だって予想できた。どこもなにかしらの誤表示をやっているのではないか?という疑問はあった。なにしろ虚偽の記載をしている側の罪の意識はとても低く、こんなに大問題化するとは食品を提供している側、つまりこれが犯罪だとするならば加害者側の罪の意識が希薄だった。ミジンコとしてはそんなものだろうと別に怒る気もしていない。一応は一部のホテル利用などを通じて自分は一連の件の被害者らしいのだが被害者という気さえしていない。問題は問題として改善するべきだがそれほど悪意のあることだったとは考えていないからだ。
そもそもこの件、本当に激怒している人たちがどの程度いるのか?とずっと疑問を持っている。マスコミは記者会見で猛烈に怒っているし、情報番組や報道番組の司会進行役やコメンテイターはしかめっ面をしているがミジンコはどこをどう怒ればいいのか今だにまったく分からない。はっきり言ってしまえば今回の一連の偽装問題が巨悪だとは考えていないのだ。ミジンコはこのブログでいつもこれは「悪い」と思った対象を批判している。こう言ってはなんだが一般人で到底太刀打ちできないような巨悪について触れていきたいと考えている。いったいなんど脅迫されたか、何度訂正しないと訴えると言われたか数も覚えていない。普通の神経をしていればブログを何十回も閉鎖しているのだろうが脅迫は大好物だ。どうにもミジンコを脅す連中はそれが分かっていないようでこのブログが元気良く継続しているのを見てむしろそんなアホたちのほうが具合が悪くなっているようだ。いったいなにがしたいのか?
で、今回の偽装問題の数々、取締役の記者会見での対応などに至らないところはあったとは思うものの、いったいどこに極悪人がいるのだろうか?と感じている。極悪人はどこにもいないだろうに。国益を損なうようなことを平気でやって満足気な政治家たち、犯罪被害者の遺族たちの心を何度も殺そうとする自称・人権弁護士たち、原発事故を起こしておいて罪悪感すら見せないで税にたかる企業、そういった巨悪を表示偽装と叩かれている企業の数々から感じないのだ。一流と称えられている(いた)店がエビの種類がどうであろうとそれが極悪なこととはどうしても感じられないのだ。返金?要らん、そんなものは!すべてのホスピタリティーに対して納得して支払った料金だ。別に料金に納得がいっていないわけではなかった。これからも同じ考えだ。美味しければエビはどんな種類でもいい。
偽装と叩かれている企業側は謝罪し体制を整えて問題解決に取り組むと言っている。それでいいじゃないかとミジンコは考えている。本当にこの件で激昂している人を見たことがないがそんな人がいるのならば、むしろ誤表示した企業よりもそういう怒れる人々の方が怖い。「クルマエビじゃなかったああぁぁぁぁっ!!!ゆるさーーーん!」とかニュース番組を見て怒っているのだろうか?怖い怖い・・・・。
さて、記事タイトルに掲げたことについて。長々と書いたがここからが本題。本題の割には短いのだが言いたいことは極々単純明快なことなので。
報道番組で容疑者が逮捕されたときに通名で報道する報道機関は数多い。むしろ通名を持つ容疑者を実名で報道することの方がレアケースだ。食品偽装よりも遥かに社会に与える脅威がある凶悪犯罪の容疑者がまだ容疑者の段階とはいえ実名ではなく通名で報道されて、通名を持たない容疑者はそのまま実名、あろうことか被害者までも実名で報道されている。当の容疑者は偽名とも言える名前で報道されては社会的な制裁という意味ではリスクを負っていないも同然だ。なにしろその容疑者の通名を知っている人々にしかその容疑者が犯罪を行ったことが分からず、しかも国籍まで日本のものだと勘違いされる状況だ。いわばニックネームで容疑者として報道されているわけでその後その容疑者、いわば被告となり受刑者となった者が出所後に本名で活動することにはリスクが伴わない。こんなからくりのようなことを容認するどころか積極的に行っている報道各社が食品偽装には物凄い剣幕で噛みついている。
食品偽装を叩くなとは言わない。それも改善すべきことだ。同じく犯罪容疑者の通名使用を叩くべきが本来のマスコミの仕事のはずだ。凶悪な犯罪を犯した者の本名を我々は知る術がないという現状の方がよほど問題だ。マスコミは自分たちが犯罪者名の虚偽記載をしているようなものだ。食品偽装を叩く前にまずはマスコミの中立性も公平性もない通名報道を正すことが先だろう。
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