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ケネディ大使は28日未明に種子島宇宙センター(南種子町)から打ち上がるH2Aロケットの視察のため来県した。
伊藤知事との会談では、ロケットに搭載される日米が共同開発した最新型の衛星について、「非常に重要なミッション。世界の科学に貢献できる」と評価。特産の黒豚などの話を聞き、「ぜひ食べたい」と興味を示した。
ケネディ駐日大使は悪気がなくこういう言動をしてしまうのだろう。だからこそ始末が悪い。故意ではなく無意識な差別ほどタチの悪いものはないのだ。豚だろうがどんな動物だろうが殺されることは残酷だ。それでも殺して食べる、それが人間の営みだ。駐日大使が駐在国の漁や食文化を批判しておいて「豚はオッケー」とやってしまったわけだ。駐在大使としての資質が問われるべき短絡的な行為だ。
はっきり言ってオバマ政権はガタガタだ。オバマ大統領は基本的に肝が据わっていないことがバレバレとなってしまい支持率は低迷し続けている。共和党が輪をかけて馬鹿げた政策を打ち上げるものだからオバマ政権はなんとかなっているようなもので民主党・共和党の両党ともに史上空前の情けない体制だ。そういうときには極東の日本の大使がなにをしでかしても米国本土では誰も気にしちゃいない。だからこそケネディ駐日大使の今後の言動が危ういのだ。元々アメリカ合衆国には彼女を諌めることができるほどの人物はいない。
ケネディ駐日大使は漢字を知らないのだろうがイルカは漢字で海豚だ。海の豚ということだ。陸の豚は美味しくいただいて海の豚はかわいそうだから食べるなと駐日大使は言っているわけだ。これは漢字の問題であってそれを知らないことは仕方がないことではある。そうは言っても不変なことがある。海の豚であろうが陸の豚であろうが生き物だ。本来は意味もなく殺してはならない大切な命だ。しかしながら「食べる」という行為によってその「殺す」という行為に良い・悪いを議論する以前の話となる。元々人間が食べていたことを改めて勝手な善悪の基準を設けて糾弾する権利なんて誰にもない。
今回の黒豚についての発言、ケネディ駐日大使が日本のイルカ漁を叩いたときの無神経さがよく分かるエピソードだ。あのイルカ漁批判によって日本人は怒り大使のfacebookには抗議が殺到した。それでも安易に豚については述べてしまう。なんというか常に周囲の配慮により守られ続けてきた人の恐ろしさを見た気さえする。マリー・アントワネットとまでは言わないが似たような恐ろしさだ。養豚業に携わる人々と同様にしてイルカ漁によって生きる人々とイルカに網が破かれないことによって漁業が営める人々がいる。そういう人々の生活やこれまでの人生を無視して感情論でこっちはOK、こっちはダメと大使が決めて良いはずがない。