「I hope Croatian people don't hate Japanese people after their unfortunate match against Brazil today...」(
宇多田ヒカルさんのツイートより)訳:「クロアチア人の皆さん、対ブラジル戦は不幸な試合となりましたが日本人を嫌いにならないで。」というツイートをした宇多田ヒカルさんに、一応は人生でもインターネット・サービスについても先輩である当ブログの管理人からひとつアドバイスというべきかマナーを伝えたい。
上記のツイートを発信した後に批判が殺到したが故だろうが下記のようなツイートで謝罪しているのだが・・・
「周りのサッカーファンがみんな誤審だって騒いでたから鵜呑みにして失礼な冗談を書いてしまった 西村さんごめんなさいorz」
英語で発信したツイートについての訂正・謝罪は英語で行うべきだ。英語のツイートの訂正・謝罪を日本語でやったところで日本語を読めない人々の誤解は解けないということだ。
それに言葉選びもおかしい。「失礼な冗談」と誤魔化しているが本当に日本人の西村主審が日本人としてクロアチアに不利な裁定をしたのだとツイートで批判し、それを
their unfortunate matchすなわち「クロアチア人にとっては不幸な試合」と、まるで誤審でクロアチアが負けたかのような表現をしていたのだから「冗談」としては通じないツイートだった。周囲の人々のせいにして、西村主審の名誉に関わる中傷が単なる「失礼な冗談」では済まない。宇多田さんは、いささか年齢相応の対応ができていない。謝罪をするときは先ずは周囲のせい、つまり人のせいにはしないことが大前提だ。人のせいにしている時点で謝っているとは捉えられないのだから。そして「冗談だった」などの言い訳はせずに謝罪することだ。
ともかく宇多田さんは英語であのような西村主審の名誉を損なうようなツイートを発信し、しかもそれがまるで日本人代表かのような表現を使っているのだからその後もしっかりと対応するべきだ。日本人の全てが西村主審の判定に疑問を持っているわけでもなく、むしろ肯定的な見方も多い。当ブログの管理人であるミジンコも主審の判定が誤審だったとは思っていない。クロアチア人にしてもあの判定だからといって日本人を嫌いになるほど狭量とも思えない。
サッカーの試合、ましてや国際Aマッチともなると試合後も双方のチームのみならず国民をも参加する戦いだ。主審の判定について負けた方が後からプレスに色々と不満を述べるなんてことは珍しいことではない。むしろそれが常に起きている。クロアチアのコバッチ監督からしてみればブラジル相手とはいえ3失点は相当に自身の評価を下げた。なにかしらの理由をつけないことにはいてもたってもいられなかったのだろう。
「あれがペナルティーなら我々はサッカーなんてしない方がいい。バスケットボールをすべきだ」と述べている監督だが、ひとつこの監督について断言できることがある。あの試合でコバッチ監督がブラジルの監督だったならば西村主審の判定に文句を一切言わなかったことだろう。
サッカーの試合後の舌戦はいつものことなのだ。何十年もサッカーの試合を観ているが、ペナルティーエリア内でファウルを取られたディフェンダーやその選手のチームの監督が抗議をしなかったところを見たことが無い。大なり小なりの差はあるものの審判への恨み節は出るものだ。それでも審判のいないファウルが横行する試合にするわけにもいかない。毎回起きるジャッジへの不満も含めての試合だということだ。なにも審判たちだって騒動を起こしたくて笛を鳴らすわけじゃない。それでも笛は吹かないとならないのだ。
宇多田さん、英語で「周りのサッカーファンの言葉を鵜呑みにしたが故の前回のツイートだった」とツイートされてはいかがだろうか?その周りのサッカーファンは英語を理解できるからそれは避けたいのだろうか?それでも英語でちゃんと正しいことをするべきだ。日本人代表のようなツイートをしたのだからそれなりの責任は果たすべきだ。もう大人なんだから。
さて、その問題となっているゴール前のファウルの映像が↓これ。
あのゲイリー・リネカー氏なども誤審だとして「It’s a tight call for Brazil’s man of the match between Neymar and the Referee(今日のブラジル戦の最優秀選手賞はネイマールか主審か選ぶのが難しい)」と皮肉を込めたツイートをしているが、映像を見ればクロアチアの選手がブラジルの選手の腕を掴んでいるのは明らかだ。3回別のカメラからリプレイされている映像だが角度によってはファウルに見えずにブラジルの選手が自分で転んだように見える。ところが別の角度ではどう見てもファウル。つまり真実はファウルなのだ。本来は、あのサッカー史に名を残すほどのファアプレーで有名だったリネカー氏でもファウルではないと判断してしまうほどの状況で、冷静にちゃんとジャッジをした西村主審の技術を称えるべきことなのだ。
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