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同時多発テロにより崩れ落ちたWTCの跡地に1~7(6は飛ばし)の名称がついたワールドトレードセンターが続々と建設、完成。倒壊したツインタワーのあった場所は慰霊場となっている。当初予定されていたフリーダムタワーという名称が変更になったことは幸いだった。なんでもフリーダム(自由)を持ち出せば良いというものではない。
テロに抗するには自由という言葉を都合良く持ち出しての戦いではなく、テロリストを生み出す環境の根絶が有効だ。貧困や社会からの不当な扱いがテロリストに最後の一線を越えさせる。だったらそんなテロリストが生まれる地域さえも豊かにしてしまえば良いのだ。中東やアフリカの貧困地域からの留学生を受け入れて援助して学位を取得させて母国に帰せばテロを生み出す環境そのものを根絶できる。
テロ組織は自業自得な者も含めて社会的に這い上がれない男性を取り込んでは、一応は戦士といえば良い響きだろうが実際には欧米諸国の兵士とでは勝負にすらならないいわば捨て駒を大量に生み出している。そんな捨て駒たちも自分たちが今置かれた環境よりかはいくらかはマシだと判断してテロ組織に参加している。要は貧しく、異性のパートナーがおらず、またそんなパートナーと巡り合えるような未来が想像できないほど精神的にも物質的にも何も持っておらず、社会への逆恨みを重ねた男たちがテロ組織に取り込まれているのだ。学歴があり、所得もあり、人生の伴侶を得ている男がわざわざテロ組織には参加しない。表現は良くはないだろうが、現代のテロ組織はとんでもなくモテない男たちの集団なのだ。モテない男たちが暴力で金や女を手に入れられる組織にこぞって参加しているのだ。そしてその酷い行為の言い訳としてアラーの名前を出す。これこそイラスム教への冒涜だ。本当は宗教的な心情よりも自分たちの男としての欲求を野蛮な行いで済ませようとしているクズたちが言い訳として聖戦なんて言葉を持ち出しているに過ぎない。テロ組織の幹部たちも同様にしてそういうクズたちを上手い具合に調教して捨て駒として使う為に金や女を暴力的にあてがって自分たちを守らせる。本当は宗教なんてまったくもって関係のない話なのだ。
同時多発テロの首謀者であったビン・ラディンも既に殺害され遺体がどうなったのかすら分からない。墓標をテロ組織の聖地にされない為に公表されていないからだ。WTCのあった場所はまったく別の高層ビル群となり、テロ組織アルカイダの当時のリーダーももうこの世にいない。そんなアルカイダから離脱した組織が今や史上最悪と言われるイスラム国というテロ組織になった。9・11からテロとの戦争とやらは改善どころか状況は悪化している。目には目を、歯には歯をというやり方では状況は改善しない。「テロ組織とは交渉しない」という欧米諸国の対応も効果が薄いということだ。テロ組織に入りたいなどと思ってしまうほどのクズヤロウたちがいわば正真正銘のクズになる前に教育を修め、仕事に就き、恋人に恵まれたり伴侶に恵まれる可能性を広げることこそがテロとの戦いでの有効な手だ。つまり潜在的なクズヤロウたちに「リア充のなり方」を教えて実践させれば、テロリストではない別の道を選ぶに決まっているのだ。
テロリストたちの温床となっている地域にも教育機関を充実させて就職先となる企業を続々と進出させることこそが重火器やミサイルでやり合うよりもテロ組織にとっては甚大な被害となることだろう。リア充たちをどんどん輩出していけば自然とテロなんてこととは無縁の地域は拡大していく。そういう面でも日本は世界のリーダーとなれる素質がある。中東やアフリカでも日本は尊敬を集める国だからだ。日本の発展はまさに世界の見本であり、資源が乏しいとされた日本が勤勉な国民性が故にここまで発展したことは奇跡のように称されることもある。なによりイスラム圏の国々から嫌われるどころか好かれているという点が大きい。実はアメリカやロシアのような軍事大国よりも日本こそがテロとの戦いの勝利者となるような気がしてならない。中東に進出している日本企業を見るたびにその思いを強くしている。
WTCのツインタワーから1 ワールドトレードセンターがそびえる景色となってだいぶ経つがそれでもまだその光景に虚しさを感じる。なんであんなテロが起きてしまったのか、なんで今もってテロ組織は拡大中なのか、色々と思うところがありマンハッタンの上の画像の光景を見るたびに言葉のあやではなくて胸がどうにも痛くなる。それでもテロ組織の温床である地域にリア充が増えるような環境の整備は不可能ではなく、むしろ進んでいる場所も少なくはない。「テロ」が死語になるような世界も不可能ではないのだ。学校と就職先という武器よりも有効なテロ対策が既に分かっているのだから、テロが無くなる世界もあながち荒唐無稽な話ではない。
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