ネットなどで「廃墟」と呼ばれることもあったピエリ守山。残念ながら1度は施設の閉鎖に至った。理由は単純明快。人が来なかったのだ。
複合施設、特にその施設が巨大であればあるほど、その経営が芳しくないときはその継続を諦めることも多々ある。施設が大きければ大きいほど再建するにも誘致しなければならない店舗数は多くなることは必然であり、1度は上手くいかなかった施設に敢えて入ろうという企業はなかなかいない。改修するにも施設が大きければ大きいほどコストが増大する。それでも散々「お客さんの姿が見えない」と嘲笑の的であったピエリ守山は復活に挑戦している。あと10日、12月17日に再オープンするのだ。詳しくは→
ピエリ守山
人や企業がコケたときにはとかくネットで笑われるものだ。マーケティングリサーチどころか営業経験すらないネットユーザーたちがなんの根拠もない「こうすれば良い」を吹聴し、成功しなかった者たちを笑い蔑む。当ブログの管理人ミジンコはそういう失敗した者を小馬鹿にする連中が大嫌いだ。事業は成功するまでやれば失敗ではないからだ。断固たる決意で努力しお客様に対して真摯であれば必ず売上高は上昇する。何度も失敗を繰り返そうとも、その失敗から学び、ひとつひとつの問題点を改善していく。それでも経営が安定しない事業なんて見たことがない。
閉店が繰り返される立地を見て「ここではなにをやってもダメ」と断言する者がいるがそれも浅薄だ。諦め癖がついている者が事業展開の機微を語るなんて失笑ものだ。事業に「ダメ」だとか「無理」だとかは本当は存在しない。法律を順守して従業員に正当な給与を支払って、そして経営も継続させることは勿論のこと可能だ。だからこの日本では3割の会社は黒字化を実現して法人税を支払っている。残りの7割の赤字経営者やその他の野次馬たちの方がこの日本では経営陣としては多数派なのかもしれず、そういうなんでも諦める人々の声が大きいものだから「ダメ」や「無理」という言葉がビジネスを語るときでさえ横行する。ましてや誰にでも発言権が与えられているネットではそういう初めから「ダメ」と決めつける人々の方が大声だったりするので始末が悪い。
ピエリ守山の閉鎖前については勿論酷い有り様だった。お世辞にも褒められない惨状だった。それでも全てが絶望的だったわけでもなかった。まさに大改革は必要ではあっただろうが施設や立地からして絶望とはほど遠いほどのポテンシャルを秘めていた。要はやり方次第だった。
ピエリ守山(外観イメージ)
今度の再オープンでは「H&M」「ZARA」「Bershka」「Stradivarius」「GAP」「OLD NAVY」など外資系アパレルブランドの数々が出店することが決まっている。アスレチック場やナイター設備のあるフットサルコート(3面)もオープンする。

フットサルコート(完成イメージ)
ピエリ守山はイメージキャラクターの起用に踏み切った。
当ブログで先日「キレイになった」と評価した光宗薫さんだ。関西出身で一流モデルへのステップの登竜門とも称される2011年「神戸コレクションモデルオーディション」でグランプリを受賞している彼女はピエリ守山のある関西圏と所縁が深い。
個人的な事情ではあるが数十年間も「何も無い」と言われ続けて来た東小金井駅周辺の近年の出店ラッシュ並びにマンション建設ラッシュを見るに散々っぱら嘲笑されていた場所がそうではなくなることが痛快で堪らない。今や東小金井は世界でも活躍する一流デザイナーの方々も開発に参加する駅周辺となった。過去がどうであれ、魅力的な街や施設に変えることは可能なのだ。最初から「ダメ」と諦める理由なんて無い。そういう東小金井との諸々の共通点でピエリ守山にはシンパシーを感じて微力ながらも色々と助力していきたい。今後のピエリ守山は確実に「行って良かった」という場所になることだろう。
余談だがピエリ守山の2体のマスコットキャラクターの内の一人、アユのツイートが毒々しくて面白い。例えば、光宗さんがイメージキャラクターに起用されたというプレスリリースを受けて「光宗薫ちゃ〜ん!再始動そしてピエリイメージキャラクター決定おめでとうございま〜す!アユがCMでれなかったのはあなたのせいだけどわたしは心が澄んでいるから憎んだりしないわ〜!愛と憎悪は紙一重って言うけれど、決して憎んだりしないわよ〜〜!!」とツイートしている。怖い・・・・w
毒舌ではあるが
彼女の公式ツイートを見ると「廃墟」と呼ばれた口惜しさをバネにしたリベンジ真っ最中だということがよく伝わる。きっとリベンジは実現することだろう。頑張れ、アユ!
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