パク・クネ大統領の問題点を挙げればキリがない。つまりキリがないという理由で当ブログではむしろ余り取り上げないのではあるが今回の件は余りに呆れ果てたが故に取り上げたい。特にこの大統領の日本に対して放つ摩訶不思議かつ整合性に欠けるどころか論理崩壊のような数々の言動を全て取り上げていては本当にキリがないのではあるが、今回はその無茶苦茶な言動が放たれた相手が日本の親しき友人であるアメリカの駐韓大使であるので同情しきりで取り上げたい。いわば自分が殴られるよりも友が殴られる方がアタマにくるといった心境だ。
アラブ首長国連邦に滞在中のパク・クネ大統領が襲撃され顔を80針も縫う重傷を負ったリッパート大使へのお見舞いの電話をした。その会話の一部が以下のとおり。
「数年前に似たような経験をした立場からリッパート大使がどれくらい大変か分かる」と話した上で「そのような状況では話すのが難しいことをよく知っている。話すことができるかどうか分かってから連絡した」と続けたのだそうだ。そしてパク・クネ大統領は続いて「このような暴力行為は決して容認してはならないだろう」とし「韓国政府は迅速な捜査を含む、必要な措置を厳正に取っていく」と話した模様。
あのなぁ・・・・・(呆)
なんでここまで他人事なのか?
先ずはパク・クネ大統領がいう似たような体験なんてリッパート大使にしてみれば「一緒にするな!」だろうに。延々と自己保身、いわば国内世論の矛先が自分に向き難くする為に韓国国内の世論を反米、反日に誘導していた張本人が今回のリッパート大使に対してどの口が「似たような経験」とのたまうのか?襲撃されたことを太平洋よりも広い広義で似ていると称したところで、韓国の為に献身的に尽くしてきて長男のミドルネームに韓国語名まで付けて米韓の融和に尽くしてきた米大使とひたすら自己保身で動いてきて反米世論をむしろ歓迎していた韓国大統領への襲撃のどこが似た経験だというのか?図々しいにもほどがある。
そしてこの大統領は暴力に対しての批判や迅速な捜査などを被害者本人に語っているわけだが、大統領としてもっと言うべきことがあるだろうに。そもそも、この大統領自身を含めたアジテイター(扇動者)たちが昨日の襲撃前より延々と韓国世論を反米へと導いていたのだ。まさに日本にやるいつものことを米国に向けても行っており、米国務次官の理性的な発言でさえ「日本の肩を持った!」と韓国国内では大デモ運動だ。それを諌めるわけでもなく、自分への矛先が他に向くことを良しとしていた大統領の態度はまさに今回の大使襲撃の呼び水となっていた。暴力反対なんて当たり前だ。迅速な捜査も当然。韓国政府がやるべきだったことは反米デモの高まりの沈静化と米国人の安全確保だった。その米国人の中でも大使ともなれば警備を厳重にして然るべきだった。ところが信じられないほどのザル警備な上に、既に韓国公安当局がマークしていたという襲撃犯は「会員である」という馬鹿みたいな理由で大使に握手を求められる立場にあった。こんなふざけた警備体制だったことを先ずは謝罪するべきであるというのに、韓国大統領の放った言葉は大使のPTSDを心配しているアピールだ。「話すことができるかどうか分かってから連絡した」と被害者に伝えるその天性の自己保身に吐き気がする。
そもそもは日本大使が講演中にコンクリート片を物凄い勢いで投げつけられ、その2投目を許した警備体制から何も進歩していない。襲撃犯の2投目は残念ながら日本の3等書記官の女性に当たってしまっている。あんな勢いで人にコンクリートを投げつける異常者に執行猶予がついている時点で韓国司法はおかしかった。まるで日本への攻撃は減軽対象かのような扱いだ。中国の愛国無罪と同じく愚かな司法だ。外国大使の襲撃犯、つまりテロの首謀・実行犯がまったく服役することもなく、なんと執行猶予つきで世に放たれたのだ。そりゃあの襲撃犯ほどの異常者ともなると味をしめて再犯をする。これでは韓国司法下では外国大使への襲撃は2回しないと実刑にならないと裁判所が言っているようなものだ。
大使が理不尽な理由で重傷を負い、その事件について大統領が他人事のように話す国、それが今の韓国だ。それが何度でも繰り返すのだから呆れ果てる。自浄作用がまったく働いていない韓国の未来は暗い。
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