音楽ライターの宇野維正氏のツイートを見て改めてひとつ勉強させていただいた。ツイートの内容ゆえか炎上という残念な状況に陥っているようだが、非常に考えさせられる内容だ。
「息子があれだけ楽しみにしていた「妖怪ウォッチ」のエンディング。今年に入ってAKBのクソみたいな曲になった途端、死んだ目をして歌の途中でチャンネルを変えるようになった息子の姿を毎週見てると、マジで電通と秋元さんにムカついてくるな。いや、ほんとマジで」
言葉は乱暴ではあるが言いたいことは痛いほど伝わって来る。その息子さんが見なくなったというエンディングが↓これ。
まぁ、正直いってなんじゃこりゃ?というのが率直な感想。大人気の妖怪ウオッチに無理矢理にでもAKBグループを絡めてのこの作り。折角大ヒットした前作・妖怪体操からの「子供たち(視聴者たち)が一緒に楽しめるエンディング」を引き継ぐわけでもなく、まさに「台無し」にしている。なんだ、ウニャニャって?こんなの子供でも恥ずかしいだろうに。歌詞としてはアイドルたちのスキャンダルについての愚痴になっているが、この歌詞を書いている張本人がそんな愚痴が出る体制を作っている筆頭なのだから悪い冗談だ。
前作のエンディングを改めて見てみるとヒットする理由がよく分かる。
なんで妖怪体操のような子供が真似して楽しめるような路線をわざわざぶち壊してアイドルの登場なのだろうか?本当に理解に苦しむ。
炎上しているツイートへのリツイートの数々も見るに堪えない。要はAKBのファンであろう者たちが怒り狂っているわけなのだが、どう見ても妖怪ウオッチを見るような年齢の者たちではなく、もういい歳した大人のようだ。
「子供がガッカリしている」ということは、こと妖怪ウオッチのような広く親しまれている国を代表するアニメについて議論するには重要なテーマだと考える。子供が楽しむべき領域にまで侵食していく「おっさんたちが主要な消費者であるアイドルグループ」を問題視することはごく自然なことだ。要は線引きは必要だということだ。こういう子供を持つ親であり音楽業界や広告業界に精通しているジャーナリストが感じた違和感を示したツイートがアイドルヲタクと称されるいわば「子供ではない大人の集団」によって袋叩きに遭うような状況は異常だ。
ちなみに当ブログの管理人であるミジンコが海外の友人から教わった妖怪体操の振り付け動画はまなこさんによる超有名なもの。海外での評価も高い人気も頷けるダンスだ。
大振りなダンスが若々しくて大好き。この動画を見ると元気を貰える。
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