国会前で必死にデモを行っている集団、安倍総理の説明が足りないと猛烈に批判している民主党などの野党、そういえばあのSEALDsの代表という奥田という学生も述べていたのだが、前回の衆院選前に自民党が安保法制について何も説明していないので自民党に投票した有権者たちには安保法制は寝耳に水なので民意を反映していないと主張している。選挙公示直前の朝日新聞の紙面では「多様な争点」と打ち出し「集団的自衛権」もその争点に含まれていることを明記している。
朝日新聞に限らず、どのメディアでも自民党と集団的自衛権は対のように報じられていた。自民党の党是が憲法改正であり、その道標として先ずは安保法制に取り組むことは周知のことだったはずだ。さすがにそれはないと言う方が無理がある。だからこそ、あのSEALDsの奥田という学生リーダーが同じく若いときに学生運動に身を投じたほど左寄りな田崎解説員にさえ、その事は報道はされていたとたしなめられるのだ。こう言ってはSEALDsのメンバーなどは逆上するのかもしれないが、あの衆院選前に自民党が安保法制に取り組まないと考えていた有権者がいたのならばただの理解力不足だ。それはもう仕事の「ほうれんそう」に支障をきたすほどの理解力の欠如だろう。情報が山ほど入ってきているのにそれを整理、取得する能力が絶望的に欠けている者に合わせて選挙は進まない。日本の行く末を決める選挙で「馬鹿には合わせていられない」といえば暴言に捉えられるかもしれないが現実としてそういうことだ。
自分が知らなかったら世間も知らない。自分が理解できなかったら周囲の人々も理解できない。そんな発想が国会前のデモやSEALDsからは散々聞こえてくる。そんな無茶苦茶な理屈に日本は付き合っていられない。現に数々のデモ隊のお仲間とも言える朝日新聞でさえこうやって集団的自衛権が選挙の争点だと認めていたのだ。「説明がなかった!」や「言っていない!」とまるで安倍総理や自民党が不意打ちのように安保法制を進めているかのように嘘をつく人々は恥を知るべきだ。事実を捻じ曲げてまでも自分たちの主張を通そうとするその姿勢は卑怯だ。
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