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わらび☆かんがるー子と同じテーマを語る企画第1回目。
なぜこの国では「悪党が当選するのか?」という疑問が常日頃からあり、それをわらびに問いかける自分も自分だと思ったが、意外にあーゆーアホンダラの方が根本的な問題を解決するアイデアを出すんじゃないかと期待してみたり。同じ日に記事を書くって約束したもんだから今4:00なんだけど記事を書いているカワイソスな俺・・・・・。足元にパトラッシュが見える。

そんなウーパールーパーよりもアタマが良いわらび☆かんがるー子が考えたアイデア→ 「日本を良くする選挙」
ミジンコに何度もダメ出しされながら過去最長の漫画に。こんなに長いの描けるとは知らなかった(実話)

皆さんも同じ心境でしょうが、もうほんとおおおぉぉぉに日本の政治に失望!
今までだってそりゃ政治家の不正やいい加減さに呆れ果てたことは幾度もあるけれど、昨年からの民主党政権で選挙制度そのものにも疑問が出てきた。簡単に約束(公約)を反故にする政治家たちの酷い人間性、法案提出よりも選挙で勝つことしか頭にないような政治家たち、国民の声と称して私利私欲に走る政治家たち、もうウンザリだ!

わらびに新しい選挙制度を考えさせている間にミジンコも考えた。もう今の選挙制度はポイだ!

そもそも、なんでものすご~~~く評判の悪い政治家たちが当選するのだろうかと考えた。
ひとつは地元(小選挙区)では強いってことだろう。地元に利益をもたらしている候補者が当選するということだ。当然といえば当然なのだが・・・・・もう我慢ならない!岩手!そう岩手だよ、おい!・・・・・とここで岩手県民を責めても仕方がない。ミジンコの生まれ故郷では菅直人が毎度当選・・・・・・お詫びのしようもございません(涙)

小選挙区、比例代表、参議院、エトセトラ、エトセトラ・・・・・、一度全部撤廃するべきだ。これらはまるで必要以上の政治家たちを養うための巧妙なトリックに思えて仕方がない。
国会議員が約700名も必要だろうか?大訪中団を組んで観光に行くほど暇なのに?
ここはひとつ参議院は廃止し、衆議院議員を日本で100名、日本全体を選挙区とする巨大選挙区とすることを提案したい。

国会議員100名では全然足りないと思うだろうか?
足りる!小泉チルドレンも小沢チルドレンも何百人いたところでボスの一声で動く烏合の衆だ。つまり何人いたって変わらん政治家ってのが実在していることが歴史が証明している。小泉チルドレンの絶滅ぶり、小沢チルドレンのロボットぶりを見れば政治家なんて100名でも法案提出と決議の過程は大して変りようがないと思えないだろうか?そもそも議員が減れば国会の野次が減って国民は国会中継を視聴しやすくなるというものだ。

さて、ミジンコが推奨する巨大選挙区制、有権者は二人までの候補者に投票できるものとする。もし投票用紙に同じ候補者の氏名を2回記入した場合は、その候補者に2票入るものとする。
更に国会議員に相応しくないと思う候補者も1名まで記入することができるものとする。要は当選してもらいたくない候補者ということだ。有権者が1票分のマイナス票を投じることができる新しい制度だ。

日本全体で得票数上位100名に入った候補者を国会議員に。実に民主主義だと思う。

文章だけだと解り辛いと思うので投票用紙で説明したい。

tohyo-yoshi.jpg
これは通常の投票用紙。皆さん、見覚えがあるかと。


new-tohyo-yoshi-2.jpg

これがミジンコが作成した新しい投票用紙。
この場合、バラクオバ太郎候補に1票。
ガリガリガリクソン候補に1票。
小沢一郎候補にマイナス1票となる。


new-tohyo-yoshi-1.jpg

この場合は、バラクオバ太郎候補に2票。
小沢一郎候補にマイナス1票。


new-tohyo-yoshi-3.jpg

これは票を投じたい候補者がいないが国政を担って欲しくない候補者がいる場合の例。
小沢一郎候補にマイナス1票となる。

マイナス票という投票も有権者の声としては重大な意味を持つと考える。
無駄なダム、無駄な高速道路、莫大な予算で作られた後に気がつく税金の無駄使い。
そういった国益として考えたらマイナスな事業を地元のゼネコンとの蜜月で推進する政治家たちへの
大きな牽制となる効果がマイナス票には期待できる。

国会議員は100名、日本全体を選挙区とする。一見、地方が悲惨なことになるような気がしますかね?遠慮なく言わせてもらえば、これは“国政”選挙の話をしているということ。

どうですかの?

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良いアイデアだと思うんですが
単なる例示だと分かってはいるのですが、

『ガリガリガリクソンに一票』はねーよ!www
りょみpapa| URL| 2010/02/10(Wed)05:32:29| 編集
マイナス票
マイナス票って絶対良いですね
すでに小沢に3票も入ってるし

オバ太郎ってww
オバQの親戚ですか?
piyoko0901| | 2010/02/10(Wed)10:02:43| 編集
↑そっちへいっちゃいましたかw>オバQの親戚
「『バラク・オバ……』とくりゃ米大統領の名前モジったに決まってんでしょーがっ!」

……って、通りすがりのおとべっちがツッコんでましたw


一院制が良いかどうかってのはちと不安有ります。小泉郵政選挙から政権交代選挙へ、極端から極端へブレる有権者の意志をモロに国政に反映するのが良いのかどうか。参院がバランサーになっている面もあるかと。。。仮に現在の衆院議席の状況で参院廃止したら「民主やりたいほーだい♪」となる訳で、それは怖い。

マイナス票も使い方によっては、例えば昨夏の総選挙で民主支持者がこぞって麻生総裁にマイナス票を入れれば落とせた訳で、反日売国勢力が邪魔な政治家を抹殺するのにも使える両刃の剣。逆に落としたい政治家が多ければマイナス票が分散して結局誰も落とせないという困った結果になる可能性も。。。


また、マイナス票をを恐れて国民受けするバラマキ政策ばっかり語る候補者ばかりじゃ詐欺フェスト選挙の二の舞だし。

結局は有権者が、マスコミの偏向報道に惑わされず、目先の餌に食いつかず、冷静に正しい判断を下さなきゃ、どんな選挙制度にしても政治は良くならないような気がします。 以前ミジさんが書いておられたように、多数決は必ずしも正しくない。私は、ヴァカでも反日でも素晴らしく見識の高い方でも、同じ「一票」だという投票権こそ、見直す余地があるような気がします。絶対反発あるし制度設計が不可能に近いとは思うけど。
りょみpapa| URL| 2010/02/10(Wed)12:43:39| 編集
比例代表は要りませんねぇ。
比例代表の廃止は、私も大賛成!
あれは、国民の支持・不支持とは無関係に、政党内人事のロジックしか実現しませんからね。

それから、一院制も賛成。
但し、そうなると、どうしてもマスコミの煽動のままに選挙戦が展開しますから、ここは、衆議院だけを残して、その衆議院に参議院方式を導入。衆議院内で、6年任期の人と、4年任期&解散有りの人とを作ってみる。もちろん、総理大臣は4年任期制の人から、とか。
何か工夫をすれば、良い結果になるんじゃないかと思います。

国会議員の人数は……私は少ないと利権の温床になるんじゃないかと、その辺を危惧しています。
特に、決議と政策が直結しやすい衆議院の議員は、利権と絡みやすいので、基本的には、私は衆議院議員の数は増やした方が良いと思っています。一院制にした上で、潰した参議院の定数の半分を現行の衆議院に合算してくれ~って感じでしょうか。
小泉チルドレンや、小沢チルドレンって、議員の数云々よりも、小選挙区&比例代表制による弊害から出たものの方が大きいと思うんですけど、ミジンコさんはどう思いますか?

全国区の大選挙制については……ごめんなさい、ちょっと疑問です。
「1票の格差」は是正されるとは思うのですが、農村部や僻地が直面する問題に対して、とても手薄になるような気がします。私は、以前のような、中選挙区制くらいがちょうど良いんじゃないかなぁ、って思っています。

マイナス票については、面白い案ですね!
りょみpapa さんもご指摘になっていますが、有名な政治家ほど、悪意に満ちたマイナス投票をされる可能性があるため、運用面ではもう少し精査がいるかもしれません。
けれど、アイデアとしては、とても良いと思います。
イトウアイ| URL| 2010/02/10(Wed)14:53:26| 編集
KISS
Keep it simple, stupid! の見本みたいな制度設計ですね。脱帽です。
wagonthe3rd| URL| 2010/02/10(Wed)16:21:02| 編集
あと
全国区だと手堅い組織票を持つ某学会勢力が怖いですね。。。
マイナス票を相手政党の党首に集中させるなんて戦略も可能で、逆に「党首を落とされたくなかったら連立に入れてね♪ 大臣イス3つね♪」なんて取引材料に使われる可能性も。
りょみpapa| URL| 2010/02/10(Wed)16:45:50| 編集
↑結局
真当な人達を引きつけて、真当な方向に向かわせる能力が必要なんですよ。ごく身の回りでも、職場や地域でも、国の単位でも。でもそれが本来、親業であり、リーダーシップであり、政治なんじゃないですか。
wagonthe3rd| URL| 2010/02/10(Wed)17:52:26| 編集
↑で
政治と有権者にそんな真っ当な能力があれば現行の選挙制度でもこんな酷い状況になってないのでは?


そもそも政治とリーダーシップが真っ当ならミジンコさんもこんな記事を書く必要もない訳で。
りょみpapa| URL| 2010/02/10(Wed)19:05:25| 編集
いや、せっかくミジンコさんが、制度として非常によい提案をしているのに、りょみパパさん達のような懸念を「制度の設計」にもちこんだらダメなんです。

ミジンコさんの考えた制度の上で、どう対処すればよいかということを話しているんですよ。勝手によい政治を持ってきてくれる選挙制度などないのですから。

良識派が多数になる努力は残念ながら良識派自身がしなければなりません。だから自分の子供だけでなく、周りの子供も気にかけるわけです。そしてこんな大人になるんだぞと伝えるんです。

良識といっても何も偉いもんではなく、要は長い目、広い目で見ればそっちの方が、得だし格好良いということです。

では良識派の大人が、こっちのほうが得だし格好良いぞ、ということを堂々と子供たちに見せつければいいだけのことです。

上に立つはずの大人たちほど、目先や偏狭な視点にとらわれて無様な格好を恥ずかしげもなく晒していることを、以前からロールモデルの不在といって嘆いているわけです。
wagonthe3rd| URL| 2010/02/10(Wed)19:58:43| 編集
シミュレーションとして新しい選挙制度を設計する上で、懸念すべき可能性を指摘するのがダメだとは私は思いません。
別にミジさん試案を否定したい訳じゃなく、改良案、代替案を示せりゃ良いんですが、私が思い付けなくても他の方が「そこはこうすれば良い」と提案したり、「そもそもそんな心配は杞憂だ」と論破してくれれば議論は深まるでしょ?そうやって試案の熟度を高めていくのがこの記事の趣旨かと。


良識派、ロールモデル云々は社会的には大事なことだと思いますが、この記事の主題である『選挙制度設計(=テクニカルな話)』とはまた別次元の話ではないでしょうか。
りょみpapa| URL| 2010/02/10(Wed)21:07:35| 編集
ゲリゲリゲリクソン
に一票!

しかしマイナス投票というのは斬新ですね!
ミジンコさんの制度なんてネットで簡単にシミュレーションできるのではないでしょうか?

私は大選挙区制は悪くないと思っています。
一票の格差は解消されるし、
得票率が繁栄されるからです。
民主党は圧勝だなんて喜んでいますが、
得票率で見たら結構均衡してるんですよね。

マスコミも圧勝圧勝と騒いでいたが、もう少し冷静に見るべきだと思います。

あと大選挙区で地方がないがしろにされるというご意見がありましたが、確かにそうなのですが、私の感覚では、都会の人ほど、地方の農林水産業や水光熱資源のお蔭で都会が成り立っていることを体感しているので、むしろ大選挙区の方が地方の再生に近道な気がします。
(細かいところは地方自治で補うとして)
イラシ| URL| 2010/02/10(Wed)22:14:06| 編集
議論は一向に構いませんよ
先ず感謝したいのはコメント欄で起きているような議論も大前提として「日本のことを思っている」からこその意見なのだということです。
記事に対しての提案はいつでもウェルカムです。そして、このブログ(ミジンコ)が意見を変えるかそのまま行くのかということはまた別ということはご理解のほどを。

>小泉チルドレンや、小沢チルドレンって、議員の数云々よりも、小選挙区&比例代表制による弊害から出たものの方が大きいと思うんですけど、ミジンコさんはどう思いますか?

議員の数が少なくなれば被害が小さくなると考えて100名と提案しました。つまり100名“しか”当選できないような熾烈な競争で、ボスのアドバイスを受けて当選するような泡沫議員の入る余地を無くすことが少人数議員にすることのメリットです。

そして当然のことながら小選挙区や比例に多大な弊害、即ち、泡沫候補でも安易に出馬どころか当選してしまうことにもうコリゴリ(本当にコリゴリです!)なので日本全体を選挙区とする巨大選挙区制の導入を求めています。実はミジンコもイラシさんと同意見で都会の票は地方にも有利な判断をすると考えています。むしろ地方の一部の利権を守るような今の流れよりも地方をもっと活性化して結果的に日本全体、すなわち国益を優先させる議員がこの選挙制度では強いはずです。

知名度の高い議員が有利になるという面はありますが、その知名度の高さ故にマイナス投票の標的にもされるわけです。政策が曖昧だったり、媚びるだけのマニフェストを押す候補者はマイナス票の重さを思い知ることになるでしょう。

捕捉しますと、当初はプラス1票・マイナス1票制度にしようかと考えたのです。ところがそれだとコメントでもご指摘いただいているようなマイナス票で、まぁ言葉を濁さずに言いますと反日勢力が一斉に日本に有益な政治家を落とすような工作ってできますよね?
そこでプラス2票にしたのです。日本全体の有権者数からすれば反日工作をしようなどという“なんで日本人をやっているの?”という有権者たちはまだ少数派です。彼等がどんなに日本に必要な政治家を落とそうとしても、国民のほとんどがプラス2票を保有している状況ではなかなか難しいと考えました。むしろここでも反日議員たちはマイナス票に恐怖することになります。例えばの話ですが、岩手県民全員が特定政治家に2票入れたとしても、全国から来るマイナス1票の数の方が多くなることすらあり得ます。世界初・得票数マイナス3000万票の落選候補者の誕生なんてことも有り得るわけです。

さて、実はこの100人議員制度、まだ「つづき」があります。
投票用紙画像の都合もあって記事が長くなり過ぎてしまい、まだ書き足りない制度があります。週末辺りにでも続きを書こうかと思います。ミジンコは昔から思っているアイデアなんですが、なんでかどこの国でもこの制度が無い模様です。
ミジンコ| URL| 2010/02/10(Wed)22:51:02| 編集
↑↑!!。・゚・(ノД`)・゚・。
ゲリゲリじゃないもん、ガリガリだもん・・・。・゚・(ノД`)・゚・。

世間的に評価の低いガリガリガリクソンですが「おまえ芸人なんだからニート(彼の芸風)じゃねーじゃねーか!」というツッコミに「ボクは3年間新しいネタをひとつも作っていない!」という堂々とした・・・あ、あれ、誉めるところないやw
ミジンコ| URL| 2010/02/10(Wed)22:55:12| 編集
追加要求
この制度なかなか良いですね。
特に、議員を100人に削減するところが最高です。
##議員を100人にするならば、交通費・秘書手当等の各種手当てや議員年金も今の2倍払って文句言いません。

ただ、追加要望が1つ。
それは、『投票率が66.66666667%超えない場合、その選挙は無効、再選挙を実施する。』こと。
そうすれば、もうちっと現在政治に背を向けている人々が減ると信じる。


ちなみにこの追加項目、地方選挙での導入はもっと必死。これさえあれば○○人参政権が成立してても乗っ取られる、若しくは独立吸収されることは阻止できるはずである。
名無しのゴンベエさん| | 2010/02/10(Wed)23:31:32| 編集
荒らしになってたら、削除してください。
> 地方の農林水産業や水光熱資源のお蔭で都会が成り立っていることを体感しているので、むしろ大選挙区の方が地方の再生に近道な気がします。

う~~ん、ごめんなさい。ちょっと横から入らせていただきます。

私は、30数年間、今で言うところの新幹線の「のぞみ」の停車駅のある都市やその近郊にしか住んだことがありません。現在は関西在住。その小さな経験則で、例えば、地方のJRや高速道路については「利用者が少ないのだから、淘汰されるべき」と思っていました。

けれど、私事ですが、金沢が実家の知人が出雲市に住むことになり、何度か遊びに行ったことがあります。が、その人曰く、実家に帰省するのもままならない、とのこと。なぜなら、出雲→金沢の最短時間ルートが東京経由だから。出雲から羽田へ一旦飛び、その足で小松空港に空路で行くのが最短時間ルート。あとは、一旦、山陰から山陽方面(京都)へ出て、その後また、北陸に戻って行く。これでも6時間は掛かります。同じだけの距離を東海道・山陽ルートで移動すれば、3時間くらいで着くのに。もちろん、出雲空港→小松空港の直行便も無ければ、船便もありません。高速道路も整備されていません。

小さな経験則ですが、東海道・山陽方面にしか住んだことのない私からしたら、昭和30年代かよ、と思いました。恐らく、裏日本同士の移動って、どこも同じくらいの悲惨さなんじゃないかと思っています。
イトウアイ| URL| 2010/02/10(Wed)23:34:35| 編集
無題
国のやる事業って、国防や農林水産業や水光熱資源ももちろん大切なのですが、それだけじゃないんじゃないかと思うんです。地域住民の生活に関わる大規模な道路や鉄道建設だって、国の発展予想図の重要な一部分なんです。けれども、誰だって、国のことと言いつつ、どこかで、自分の居住地中心にしか考えられない部分もあるのではないかと。都市部の人が地方が担っている農林水産業や水光熱資源のことを考えるにしても、それは「現在の自分の生活にどう関わるか?」が主流のはず。地方住民の生活のことなんか、普通は考えないでしょう。

よく地方の豪華な公民館を映して、無駄遣いだとマスコミは言いますけど、そんなもの、地方は望んではいません。もっと莫大にカネのかかる交通の整備を望んでいるんですよ。けれど、予算がつかないからその程度でお茶を濁している。地方からしてみれば、今まで、国のお金を使って都市部は先に発展してきたのに、私たちには公民館みたいな子供だましなのかよ、と思うんじゃないですか?でも、その願いは、大選挙区制では反映できないんじゃないかと思うんです。

そういうの、相手の立場に立ちながら考えるのって、ある程度の限界があるような気がするので、私は大選挙区制には躊躇があります。

まぁ、沖縄の米軍基地については、大選挙区で選ばれた国会議員ならば大鉈を振るえそうな気がしますから、国防に焦点を当てると、大選挙区制の方が良いとは思いますが。

なんだか、生意気なことを言ってすみません。
イトウアイ| URL| 2010/02/10(Wed)23:35:22| 編集
ご意見ありがとうございます
>投票率が66.66666667%超えない場合、その選挙は無効、再選挙を実施する

ゴンベエさん、賛成です。日本の投票率を考えると非常に難しいとは感じますが賛成ではあります。そういう意味でもマイナス投票が有権者の選挙参加へのモチベーションUPにつながればと思います。

イトウアイさん、貴重なご意見です。荒らし認定なんてするわけもないです。感謝しています。

今の地方の小選挙区でも地元の利権だけに捉われて(言葉としては「囚われて」のほうが正確だと思うほどですが・・・)いない候補者も出馬しています。当選こそ難しい状況は否めませんが。小選挙区ではそういう国益優先の候補者は本当に不利です。
地方にも地元の環境だけではなく国政を考えて立候補する候補者、それに共感して投票する有権者がいるわけです。
こういった有権者はなにも地方だけにいるとは思えません。むしろ都心に住んでいても地方にとっても日本全体にとってもメリットがあることに賛成をする有権者はいるはずです。そもそも、東京の人たちで遷都に賛成な人たちが結構いるはずです。(統計までは無いでしょうから数字は解りませんが)
勿論今ここで「都会人を信じろ!」なんてことを言いませんよ。なんの確約もできませんからね。
ただ、都会の有権者たちでも東京や大阪などの大都市だけの利益ではなく国益を考える候補者に投票する可能性は大いになると思いますよ。

>地方からしてみれば、今まで、国のお金を使って都市部は先に発展してきたのに、私たちには公民館みたいな子供だましなのかよ、と思うんじゃないですか?

この地方の意見が100%通るのならば、むしろ都市部、特に東京はもっと開発して良いってことになってしまいます。かと言って100%通すな!と言っているわけではありませんよ。落とし所というものがあると思うのです。あまりにも人口の少ない地域へ数千億の公共投資を是とするか否かは議論が別れるでしょう。繰り返しますがダメだと言っているわけではありません。ただ地方の意見があるというのならば(いや、あるんですが!)、都心部の納税者たちの悲鳴も聞くべきではあるんです。

大企業の本社が多い東京は法人税が多いです。そして平均所得も多いです。地方で優秀な成績を収めた学生も東京の企業に勤めるケースが多々ありますからね。そうした莫大な税収はなにも都心部だけで利用されているわけではありません。東京が丸取りしろ!なんて意見を聞いたこともありません。

都市部が先に発展したのは国策を超えた要素が多々あると思います。
国の主導だけで東京にここまで一極集中になったわけではないというのは否定のしようがないのではないでしょうか?
東京が発展しているのだから次は地方の番だといった意見を県知事たちがよく口にしますが、そこはちゃんと地方が発展することによる国のメリット(←東京じゃありませんよ)を示すべきです。

地方をおざなりにしろとは言いません。
むしろ地方が発展して日本経済の底上げが重要だと考えます。それに全く同意できない都市部の有権者は都市部優先の政策を進める候補者に投票するでしょうし、先に述べた地方の発展こそ日本に有益だとする候補者に投票する有権者もいるでしょう。

ミジンコはアフリカが発展すれば巨大な市場が出現して先進国にも多大なメリットとなると力説して基金を集めています。賛同していただいている企業や政府は相当な数に及びます。
日本人に地方の発展による国益を説いてそれでも通じないほど日本人が愚かとは思えないのです。今回の記事、ちゃんと整合性のある地方発展のメリットを訴える候補者が得票できる、そんな日本なのか否かが問われる選挙制度だとは思います。
ミジンコ| URL| 2010/02/11(Thu)00:10:37| 編集
マイナス票がありだとするなら
少なくとも議員個人個人の業績評価が客観的に示されることが必要になってくると思います。
だって、右に左に大きくぶれる選挙結果って、結局のところマスコミによる印象操作、世論操作の影響を受けているせいだと思いますから。
この制度をそのまま持ってくると麻生さんは確実にマスコミバッシングのせいで落選すると思います。でも、個人的には彼が総理大臣になってから退陣するまでの政治家としての業績は、近年の内閣総理大臣の中ではもっと評価されるべきだと思っています。それぐらい日本のために仕事をしていたと思っています。(まぁ、クソみたいな法案もいくつか通してしまいましたが。。)
だから、マイナス票を入れられるシステムと同時に、客観的に議員としての功績を示す業績評価票を添付してほしいです。全候補者統一のフォーマットで。数合わせの陣笠議員や政局重視でクソみたいな活動しかしていない馬鹿議員は真っ白な業績評価票で青ざめることでしょう。
こんなものを添付しても見ない人はいるでしょうし、マスコミに扇動されちゃう人もいなくならないでしょうが、何割かは理性的に判断する人が現状よりも増えるはずです。
皆さまの議論の流れをぶった切ったうえでこんな意見を書き込んでしまいました。すみませぬ。

ちょっと上で議論になていた地方のインフラ整備に絡んだテーマは、自分としては「日本という国が今後どのような形で発展していくのか」という長期的な国家成長のグランドデザインとマイルストーン設定抜きには語れないと思っています。残念ながら国家100年の計を語れる政治家がほとんどいない現状では、長期的な国家戦略の策定と効率的な実施など望めないのでしょうが。。
でざえもん| | 2010/02/11(Thu)01:37:12| 編集
境地について
いつも拝見させていただいていて、「なぜミジンコさんは、アメリカにも活動の拠点を持ち、途上国の発展にも寄与する活動をなさり、ご自身が望むならばすぐにでも"アメリカ人になれる"であろう立場であり、限りなくグローバルな視点をお持ちなのに、"日本を良くする"ことに心を砕けるのか」です。

ある意味、日本の国益を最優先に考えることこそが、評価の対象となるはずの政治家が、むしろ国益を損なってまで"地球益"などと言っていることとの対比として、なぜそこまで、整理されたバランス感覚を維持できるのかが、逆に不思議に感じられてしまうのです。そんな境地に達しておられることに感嘆しています。

ボクなどは、まず日本が日本人にとって暮らしやすい国であることが最優先で、外国、こと発展途上国への援助などは、結果的に国益につながることがはっきりしていること以外必要ないと考えていて、ごくごく矮小なナショナリズムでしか捉えられない自分に、小者さを突きつけられるようで、恥じ入ってしまいます…。

すみません、記事と直接関係しないことで申し訳ありません。

ちなみに、ミジンコさんはもちろん、本記事に対するりょみパパさんやwagonthe3rdさん始め、常連の皆さんのあまりに深い考察に、大変驚嘆しました<(_ _)>
A太郎| | 2010/02/11(Thu)02:27:06| 編集
りょみパパさんへ
りょみパパさんの懸念についてはいいところ突いていると思うのです。

ただ、運用(特に市場メカニズム)で何とかできる話を、それを保証したいがために制度自体に持ち込こんで、かえって思わぬ結果を招く制度の歪みを作り出してしまうのが日本の悪癖だと思うので、あえて強く言わせていただきました。

ポッポ首相の金融資本主義批判なんてその最たるものでしょ?
wagonthe3rd| URL| 2010/02/11(Thu)02:44:31| 編集
日本を良くしたいと心から願っているからこそ
白熱した議論がコメント欄で展開されているのだと思います。
意見への賛否とは別にして、こうやって議論に華が咲くことは日本にとって凄く大切なことであり必要なことです。

現職の国会議員たちに妙な「かん口令」なんてものが敷かれることが実際にあるわけです。小沢批判を控えた民主党なんかが記憶に新しいかと。意見が別れることが悪いのではないのです。意見を言えないことが大問題なのです。国会議員ならば命がけで言うべき意見があるはずです。

貴重なご意見をいただいているコメント欄から改めてそう実感致しました。
ミジンコ| URL| 2010/02/11(Thu)03:35:15| 編集
無題
政治政策に関心を持つと「ウヨクなの?」なんて言われてしまう日本で、
これほど盛んに議論が行われていると、逆にホッとします( ´・ω・`)
うっちぃ| | 2010/02/11(Thu)03:54:57| 編集
wagonthe3rdさんへ
角を矯めて牛を殺すの懸念は理解できます。日本の悪癖かどうか知りませんが。

ただ、懸念への対応策を制度内に組み込んでより良いものにするのか(なるのか)、全体を歪めるから運用で対応するのか、制度設計シミュレーションの段階で検証してみるのは意味があると思います。・・・まぁどちらの策も思いつかなかったので懸念だけしか私は提示できなかったんですが、その流れでミジンコさんの追加コメント「だからプラス2票にしてその懸念を打ち消す工夫をした」という補足解説を頂けた訳ですし。

政治に関する制度に関しては性悪説に立ち、可能な限り制度内に取り込んで運用面は極力少なくすべきだと私は考えます。だって相手は法の隙間を搔い潜る天才ですぜ? 運用の恣意的解釈で『法に触れるようなことはしていない』なんて言い逃れの余地はなるべく少なくしたいのです。
法制度や契約で厳格に決めず運用や裁量、阿吽の呼吸で柔軟にやっていくやり方は日本の長所でもあり場合によっては欠点でもあると思うのですが、使い処を間違うと制度全体を有名無実化してしまう恐れがあります。

政治資金規正法なんてその最たるもんでしょ?
りょみpapa| URL| 2010/02/11(Thu)10:50:12| 編集
「運用」とは
りょみパパさんのおっしゃる「運用」についての懸念は全く同意で、だからこそ、誰もが縛られ、誰もが影響を受ける選挙のような制度は、解釈や手心の余地のない、はっきり言えば身も蓋も無い制度にすべきだと思うのです。特に「運用細則」を細々と付けることで、本来の趣旨とは全く逆のようなことを許してきたのが日本の諸制度です。

私のいった「運用」とは、制度を強制する側の運用ではなくて、制度を利用する側、有権者の「運用」で、株の「運用」というのと同意です。

株式市場と同じで、どの株をいつ買って、いつ売るかにはいろいろ制限をつけられたくないですよね。もちろん上場基準違反(立候補要件)やインサイダー取引(賄賂)は厳しく取り締まられるべきですが、売買(プラス票、マイナス票)は市場原理に委ね、基本的に自由で制約が少ないほうがいいのではないでしょうか。そして参加者(有権者)の自己責任を強調すべきと思います。

もちろん、他の馬鹿な有権者に日本が左右されるのが許されないとお思いでしょうが、そこで自分の意見をひとりでも多くに賛同してもらうよう努力するのが民主主義の根本です。一票を投じたらそれでよいと言うわけではありません。

ましてや、今はウェブの時代、ひとりではどうにもならないという言い訳はもはや通用しないのです。
wagonthe3rd| URL| 2010/02/11(Thu)16:41:37| 編集
東京の中心で地方を考える
ミジンコさんの斬新な選挙制度論からちょっと逸れて恐縮ですが、一応イトウアイさんのご意見に対して私の意見を補足させてください。

私は、基本関東の人間ですが、数年前まで仙台に転勤していました。
給料を頂いている建設業界を通じて東北地方は一通り見て回りましたが、正直、地方の衰退がこれほどかとは思ってもいませんでした。
(ミジンコさんの「イチロー」批判に同調するものの、自分の立ち位置上無条件に相乗りできない部分も正直あります。笑)
一方で、最低限の交通インフラ、すなわち道路整備に関しては、むしろ都心より整備されている印象がありました。
また、仙台から新潟に行くには、東北新幹線で大宮まで「上って」、上越新幹線で「下る」のが一番楽で近かったので、
仰るような地方間の不便さも分かっているつもりです。

そんな経験とは別に、地方と都会の今までの関係を大雑把に捉えると、
東京中心の交通が発達すればするほど、地方が東京に近くなればなるほど、
地方の優秀な人材が、東京に吸い取られてきたこの50年間だったと思うのです。
(お蔭で東京は発展し、日本は成長してきたのでしょうが)

で、私は結局のところ、地方の長期的で深刻な問題は
「人材難(若手労働者不足、高齢化)」と「知恵不足」につきると感じています。
地域活性化のための地元の努力が紹介されることも増えてきましたが、
それも一握りの地元に残された優秀な人材のお蔭だと思うのです。
「お金」や「利便性」も否定しませんが、長い目で見ればお金で解決するほど簡単ではないのかなあと。。。

幸か不幸か、世の中は大きな節目を迎えており、混沌としています。
東京都には1300万人もの人がいますが、決して仕事が豊富にあるわけではありません。
人の数が多いだけに、迫りくる高齢化も半端じゃありません。
都会でのストレスで心身が参っている人も沢山います。
50年間の反動として、地方が都会の人々の受け皿になりうる時代を迎えている気がします。

また、最近の環境問題、食の安全、エネルギー問題など、
都会は地方の自然や農林水産物、水、電力などに頼っていますが、
その支えてくれる地方が立ち行かなくなると、1300万人もの人を支えられないほど都会は脆弱で、
実は都市と地方はとても有機的につながっている事に、
都心の人ほど気づきはじめています。

例えば、千代田区は区内で発生するCO2削減に関して、青森県と自然エネルギー利用に関する地域間連携協定を結びました。
丸の内の大地主が青森県のグリーン電力を買って、CO2ゼロビルを作ろうとしたのがきっかけのようです。
地方の生産品を直接都心の消費者に配達するようなビジネスもずいぶん増えました。
いずれも都会の問題点が分かっている都会の人が、地方でヒントを頂き、都会でスキームを作り上げたものだと思います。
そして、そのような新しい動きが増えれば、都会から地方に金が流れはじめ、人も戻ってくると思うのです。

でも、恐らく地方で育った人には、都会の人の悩みが分かりません。
だからこそ、地方の再生には都会の悩みがわかる都会の人や都会の人の知恵が必要だと思うのです。
ギャップがあるからビジネスがあるわけで、ギャップをきちんと認識できるのは都会の人だと思うのです。
もちろん、「上から目線」ではいけません。

相手の立場に立ちながら考えるのって、ある程度の限界があるような気がするので、>

基本的に地方と都会は相反する関係にあるので、
イトウアイさんのおっしゃる部分はもちろん認めます。
でも、実は高度経済成長による弊害を冷静に見つめれば、
お互いにメリットになる部分が結構あるんじゃない?
そうしないと共倒れになっちゃうんじゃない?
って語れる時代になってきた気がするのです。

最近、ジョンウッドのroom to readを知りましたが(ミジンコさんは親密なのでは?)、
日本でもこれくらい大胆な企業人や政治家が出てきて欲しいと思います。
大選挙区というのは、小選挙区や中選挙区と比べて、
そういう大きな視野と大きな資金調達力と緻密なビジネスノウハウを持った人材が出来くる期待がもてる制度ではないかと
漠然と期待してしまうのです。

思いつきで恐縮ですが、地域間交通の不便も、
さすがに飛行機や新幹線の新設は難しいかもしれませんが、
狭い地域を越えた大きな視点で考えれば、規制緩和と新しいビジネススキームで改善が図られるのではないでしょうか?
でもきっと、それを実現させる知恵や人材が発見できる確率は、地方のそれよりも都会の方が高いと思うのです。
イラシ| URL| 2010/02/11(Thu)17:12:47| 編集
wagonthe3rdさんと私は
別の面から論じて結局は近い事を言っている様ですね。

どんな制度にしても「有権者の運用」が大事だって主張については全く異論ございません。
りょみpapa| URL| 2010/02/11(Thu)19:24:10| 編集
提案
最高裁判所裁判官国民審査も、審査でなく、一定の経験と資格を持つ高等裁判所裁判官の中から同様な形式で有権者が選ぶことにしてはいかがでしょう。参議院のチェック機構の代替という意味もこめて。
wagonthe3rd| URL| 2010/02/11(Thu)19:52:35| 編集
ご返答ありがとうございます。
ミジンコさん、イラシさん、ご丁寧なご返答、ありがとうございます。

私の考え方に不足があった点や全く別の観点をご教示いただいたり、また逆に、「根底は同じなんだな」と思う点もあったりで、また少し考える機会となりました。


>地方をおざなりにしろとは言いません。むしろ地方が発展して日本経済の底上げが重要だと考えます。

これには全く同意です。また、「落とし所というものがあると思うのです。」というご意見にも賛成です。アフリカ支援をされているミジンコさんのこと、もちろん日々自問自答されているのだと思いますが、「経済の発展」ということが、どのレベルのことまでを扱うのかは、大変難しい問題だなぁ、と思いました。農業による経済的な底上げといっても、単に表面的に表れてくる金銭上のことなのか、例えば、水田による治水効果との関係までを勘案するのか、あるいはさらに、水耕という農業活動が担う伝統的な文化・習俗との関係までを勘案するのか。

なんだかお花畑みたいであんまり口にはしたくないのですが、「お金に表れない」地方の価値というものは残していくべきだと、私は思っています。その際に、あまりに都市部との文明格差があれば、いずれ辺境の地方は崩れていくかもしれません。都市部の人々にも、その数字に表れない、自分の生活とは一見直結しない部分の価値を共有できるようになれば、と思いますし、そういう成熟した国家観を持つ政治家が現れやすい制度を、考えていくべきだなと思います。


>東京中心の交通が発達すればするほど、地方が東京に近くなればなるほど、
地方の優秀な人材が、東京に吸い取られてきたこの50年間だったと思うのです。
(お蔭で東京は発展し、日本は成長してきたのでしょうが)

ごめんなさい。交通網の整備が人材流出の要因となったかどうかは、私にはよく解りません。ただ、これは「だから、地方温存のために都市部と地方を遮断すべき」というご意見ではないと、考えてもいいですか?その上で、

>で、私は結局のところ、地方の長期的で深刻な問題は
「人材難(若手労働者不足、高齢化)」と「知恵不足」につきると感じています。

この点は、全く同意です。
この50年間、地方は、東京への人材供出の場として機能していた部分もあると思います。ある意味で、本来なら地方に留まっていたはずの人たちが生み出す富をも、東京や都市部に流出させていたのでは?とも思います。その中で、ほとんど残らない若い人材のやりくりに腐心していたのが地方の実情でしょう。太平洋ベルト上にある旧来の政令都市ならば、さらに大きな都市へ人材が流出しても衛星都市から人材(≒富)を供給できますが、末端は全く悲惨。一旦、若者が流出しだすと歯止めがかかりませんから。

イラシさんがご指摘のように、考えてみれば、地方は都市計画において杜撰な面も多々見受けられます。例えば、前述の島根県の場合、いくつかの巨大なハコモノを持っていますが、それが松江市や出雲市のような(現地では)大きな都市に集中させるのではなくて、近郊都市に分散させていているのに出くわしました。施設の分散などは、東京や大阪のような巨大過密都市のやるべきことで、地方は、まずは集中させなければならないのに。そういう、木に竹を接ぐような、現状分析に乏しい政策には、目に余るものがありました、確かに。

>その支えてくれる地方が立ち行かなくなると、1300万人もの人を支えられないほど都会は脆弱で、
実は都市と地方はとても有機的につながっている事に、都心の人ほど気づきはじめています。
>そして、そのような新しい動きが増えれば、都会から地方に金が流れはじめ、人も戻ってくると思うのです。

ごめんなさい。ちょっとよく解らないのですが、これは、都市生活に必要なものを地方に求めたために、結果として地方経済の向上に繋がる、ということでしょうか?それとも、都市生活に必要な地方を温存させるために、地方経済を発展させる意図をもったビジネスが台頭してきた、ということでしょうか?

もし、前者だとしたら、何もその地方でなくても良いので、地方は都市部の需要に振り回される、ということになりませんか?
けれど、もし、後者だとしたら、大いに発展させるべきだと思います。

ただ、それでも1点だけ、「人が戻る」ということについては、私はちょっと悲観的です。
というのも、都会に憧れて東京に出てきた若者が、わざわざ辺境地方に戻るとは思えないんです。大きな政令都市圏からの人ならば、まだしも解るんですが。そもそも、東京在住2代目の人々って、親の実家のある地方に帰りますかね?地方回帰できるターゲット層って、都市流出初代の人しか、あり得ないんじゃないかと思っており、その牌は思うほど多くはない。結局、地方からの人材流出の食い止めと、出産件数増加でしか、地方の人口をキープする方法はないのではないかと。もちろん、その時には、地方に経済的な発展が必要だということは、イラシさんと同意見です。

>だからこそ、地方の再生には都会の悩みがわかる都会の人や都会の人の知恵が必要だと思うのです。

これには、ほぼ同意見です。
ただ、地方の存在価値の全てが、「都会を存立させるため」「都会の悩みを解消するため」とは、私は思っていないので、「都会の悩み」が解る人というのが地方に絶対的に必要か?と言われれば、若干違う意見です。けれども、前掲の島根県の事例のように、地方の知恵不足は、都市計画を破綻させています。その意味で、都市部経験のある人でしか見えてこない、都市というものの構造や都市計画の知恵を地方に反映させることは重要だと思います。もちろん、その地方再生の手段の一つの選択肢として、「都市の悩み」を町おこしに反映させる、ということも可能かとも思います。

実際のところ、イラシさんのご指摘の通り、「大きな節目」がキーになるでしょうね。具体的には、不況。この就職難のご時世、実家が農家の人、ちょっと羨ましく思うこともありますから。

イラシさんのご指摘で考えてみたことに、結局、国を設計するって、都市も地方も、そして、辺境地域も、全て平らかに見通すことのできる目と実感が必要ですね。誰しもがそうなれる、成熟した社会を願います。

イトウアイ| URL| 2010/02/12(Fri)03:03:32| 編集
東京はまた雪に・・・
>最高裁判所裁判官国民審査も、審査でなく、一定の経験と資格を持つ高等裁判所裁判官の中から同様な形式で有権者が選ぶことにしてはいかがでしょう。

最高裁判事の情報をもっと流すべきだとは常々感じております。
この前の選挙のときに事前にそういう情報に詳しいサイトを覗いてみて、思った以上にとんでもない判決を下している最高裁判事がいることを知りましたしね。

制度として最高裁判事も記事にある方式で選ぶというのは賛成です。もうこれだけネットも普及しているわけですから、国が高裁裁判官の判決情報を提供するべき時代なんではないかと思います。
ミジンコは民主党政権になってしまった今もってなお日本人は基本愚かではないと信じているので、こういう国民の情報収集に依る制度をどんどん採用して欲しいという気持ちもあります。

色々と貴重なご意見をいただいております。ふと思ったのは、現役の政治家がこのくらいは議論してくれたならばなぁ・・・ということです。
いつからでしょうか、政治家にあまり期待しないことが当たり前になってしまったのは。本当は政治家こそ、期待で押しつぶされそうになるくらい期待されるべき存在のはずなんです。

コメント欄にて地方から都会に優秀な人材が流出してしまっていることについての議論もされていますが、国会には人が流れないなぁとつくづく感じます。今の議員の目立っている30~40代の議員たち、企業で活躍する将来の取締役たちと比べて本当に見劣りするというのが率直な印象なんです。(私の主観なんで同意する必要はございませんが・・・)

こういう現状を打開する対策も必要でしょうね。
記事で述べた100名制度でその100名に巨額な報酬なんて案も思ったりはしたんですが一長一短かと思い書かずにおきました。

ただ、本当に今の議員たちを見ると、ほんとおぉぉぉぉに「ショボ!」とか思っちゃうときがあるんですよ。会った人たちには悪いですが迫力無さ過ぎ!
ミジンコ| URL| 2010/02/12(Fri)04:05:00| 編集
無題
> なんだかお花畑みたいであんまり口にはしたくないのですが、「お金に表れない」地方の価値というものは残していくべきだと、私は思っています。

むしろ、私はそれをお金として評価することを推奨すべきだと思います。

日本はお金に対する見方に色が着きすぎです。それはお金(に代表される物や人の評価:選挙を含む)をめぐる制度が不透明なせいではないでしょうか。

これをすっきり公明正大(ただし身も蓋もない)にすれば、お金(やその他物や人の評価)に対する偏見も少なくなると思います。

普遍的な評価のツールとして人類はまだお金以上のものを発明していないのですから、先ずはこれを上手く使いこなすことを試みるべきだと思うのです。

現ナマでなく電子取引に移行することがそのきっかけになるのではと思いますが、日本はまだまだ現ナマ主義ですね。
wagonthe3rd| URL| 2010/02/12(Fri)04:41:33| 編集
お早うございます。
ミジンコさん、wagonthe3rdさん、お早うございます。

お金って、確かに、現在のところ、モノやサービスの価値を量る唯一の手段ですねぇ。


というか、お2人とも、どうしてそんなに早起きなの……?
私は、たまたま、今日、寄る辺なき事情で徹夜中なので妙な時間にコメントを書いたりしてますけど…。
ま、いっつも不規則ではあるんですがねぇ。
イトウアイ| URL| 2010/02/12(Fri)07:17:38| 編集
早起きではなくて・・・
寝ていないからです・・・・。おはようごじぇますだ。週に2日は資料を読んで朝を迎えます・・・(=_=)
wagonさんはニュージランド在住の方でござる。
ミジンコ| URL| 2010/02/12(Fri)07:50:31| 編集
無題
ミジンコさん、すみません、これで終わりにします。

イトウアイさん、

>交通網の整備が人材流出の要因となったかどうかは、私にはよく解りません。ただ、これは「だから、地方温存のために都市部と地方を遮断すべき」というご意見ではないと、考えてもいいですか?

「ストロー現象」あるいは「ストロー効果」という言葉があります。
結果として交通網の整備が、都市と地方の経済格差を助長し、地方を衰退させるという現象です。
土建屋や政治家は新幹線の開通は地域振興のために必要だ、といいますが、
実はその逆の結果が出ているという事です。
ただし、何事にも限界があり、そろそろ「吸い過ぎ」の反動が来ているのでは?
と言いたいだけで、それ以上の意図はありません。

>ちょっとよく解らないのですが、
これは、都市生活に必要なものを地方に求めたために、結果として地方経済の向上に繋がる、ということでしょうか?
それとも、都市生活に必要な地方を温存させるために、地方経済を発展させる意図をもったビジネスが台頭してきた、ということでしょうか?

「都市生活に必要なものを地方に求めたために、結果として地方経済の向上に繋がる」と言う都会の理屈で、
原発や工業団地を地方に作ってきたのでしょうね。そして地方がそれに便乗してきた現実もあると思います。
一方、地方は都市の「消費」に対する「供給」という側面を担うからこそ「地方」だとも言えるわけで、
「地方は都市の需要に振り回される」のは当然だと思います。

「都市生活に必要な地方を温存させるために、地方経済を発展させる意図をもったビジネスが台頭してきた」という表現は
相当上から目線だと思いますが(笑)、でもまあそういうことなんでしょうね。
都市が都市であり続け、東京がニューヨーク、ロンドン、香港、上海らと競争しながら国家競争力を維持していくためには、
エネルギーしかり、食糧しかり、地震リスクヘッジしかり、リフレッシュしかり、きちんと地方が機能しないと困るのです。
お互いが対等に認め合わないと価値がないということです。
たとえが下手ですが、不自由があるからこそ自由に価値があるのと同じ気がします。
もちろん、それは今に始まった事ではないのですが、今までは成長の中で浮かれていて、
都市の大多数の人がそれに目をつぶっていたのではないでしょうか。

>結局、地方からの人材流出の食い止めと、出産件数増加でしか、地方の人口をキープする方法はないのではないかと。

好き好んで地方から出てきた人が地方に戻るケースは、確かにそれほど多くないかもしれませんね。
今さら帰れねえべ、とか、自分の人生を否定するとか思ってしまう人は多い気がします。
でもその下の世代は意外に抵抗感がないんじゃないでしょうか、やり方次第では。
だって、これからの世代の方々の「幸せ」は必ずしも東京にはないですよ。
立派な「ストロー」はあるわけで、いつでも都会と行き来できる時代ですし。
また、外人も一つのキーワードでしょうね。
「お金に表れない地方の価値」を外人の方が認めてくれる時代でもあるようですし。
中途半端に外国人に参政権を与えるより、きちんと心の底から日本を愛する人に積極的に国籍を与えた方が地方にもいいと思います。


問題は、海外との貿易をどう咀嚼していくかではないのでしょうか?
東京と地方との関係に固執している時代ではない気がしています。
東京と海外、地方と海外、この辺のグランドデザインを語れる政治家が出てきて欲しいです。
(政治家に期待しない方が日本の未来は明るそうですけどね)

楽天は、47都道府県に営業所を設け、地域産品の開拓支援を拡充すると同時に、
中国でのネットショッピングに力を入れようとしています。
この辺も地方活性化のヒントのような気がします。

失礼しました
イラシ| URL| 2010/02/12(Fri)08:23:11| 編集
いえいえ、建設的なご意見を多々頂き感謝しております。すみませんなんて言う必要は全くございません。むしろ感謝しております。

他の皆さんからも日本の現状を今よりも良くしたいという思いが伝わってきました。ブログをやるモチベーションが凄く上がりました。多謝。

ミジンコも日本はモロにストロー効果が発生していると思いますよ。これだけ見事にストロー効果が生まれている現状、ある意味、東京に住むことへの過大評価が生まれていることを抜きにして地方の活性化、特に交通整備はストロー効果を加速させるだけだと感じる面もあります。

東京にストレスを感じながらも(感じない人はいないんじゃないかと思うほどなんですが・・・)、それでも東京に住む理由のひとつは通勤や通学があると思います。
これは産業界の大規模なプロジェクトが必要になると常々感じています。具体的に言いますと、もっと「つくば」のような産学一体となった都市(と言ってもまだまだつくばは小さいですが・・・)を地方に作ると地方の活性化につながると思います。勿論、国も協力すべきことなんですが政権がコロコロ変わるたびに計画が頓挫されては対象地域には悲劇なので民間が前面に出てやるべきことだと感じています。実際にトヨタなど、街ごとその会社という場所もありますが、それをもっと大規模にしてひとつの産業が丸ごとその地方自治体に拠点を構えるなんてことをしたら一気に政令指定都市クラスの都市ができる可能性があります。

ちなみにシリコンバレーと言われている地域はかつては2、3の市にハイテク関連企業が次々と設立されて行き、砂漠や草原が今もオフィス地区として拡大しています。今は10を超える市を含めて総称してシリコンバレーなのです。今は運転してオフィスからオフィスに移動するときにシリコンバレーってこんなに広かったっけ?と思うほどです。そのシリコンバレーの拡大に伴って勿論住宅地も増えていっているわけです。そしてここがポイントだと思うのですが、シリコンバレーって別にカリフォルニア州に元々住んでいた人たちが移住しているばかりではなくて、ボストンやニューヨークで仕事をしていた人たちが“喜んで”移住しているのです。住環境も年収も大幅にUPする場合がありますからね。都会から田舎に移住しているわけですが、そういうケースが多いんです。日本の地方だって同じような都市が作れないことはないと考えます。
ミジンコ| URL| 2010/02/12(Fri)12:12:28| 編集
手直しよりも一から作り直すほうが早くて安くて結果もよい
ソフトウェア産業拠点などとして、世界的な基準で見れば日本の地方なんでどこもかしこも絶好の立地ですよね。

高野山や比叡山など、今で言う一大ソフトウェア産業拠点を一から作った例といえると思いますから、日本には歴史も実績があります。

また、鎌倉や江戸もそうですよね。もっと言えば、奈良や京都だってそう。

外国からの移民受け入れを考える前に、ミジンコさんのおっしゃるように日本国内での大規模移住を考えるべきだと思います。

しかし、今の政府には期待できないのでやはり民間主導でやるべきだと思います。
wagonthe3rd| URL| 2010/02/12(Fri)20:58:19| 編集
無題
イラシさん、ミジンコさん、ご丁寧なご説明ありがとうございます。

>「ストロー現象」

これ、不勉強で全く知りませんでした。
ひとつの事象には必ず2つの面があること、改めて勉強させていただきました。

それと、

>東京と地方との関係に固執している時代ではない気がしています。

そうですね。東京は確かに、地方と何かを競争するより、
もっと国際的な大首都圏との競合を語るほうが先決ですね。

本当に、いろいろとご教示いただき、ありがとうございました。
イトウアイ| URL| 2010/02/12(Fri)21:16:52| 編集
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