原発推進派には非常に抗弁し辛いであろうこの時にこういうことを言うのはフェアではないのでは?と思ったりもしたけれど、やはりこういう実体験として原発の危険性を皆さんが感じているときに是非にもよ~~~くニュースなどでご自分でご判断して今後の原発賛成か反対かの重要なソースとしていただきたい。
結果的に原発に賛成であろうが反対であろうが、そのどちらの意見が正しいか間違っているかなんて今は誰も言い切れない。
実際に今の日本の電力の安定供給には原発は必要との意見をミジンコは完全に否定する気もない。
ただし、太陽光発電、太陽熱発電、地熱発電、風力発電などの自然エネルギーを利用した大規模プラントが実現可能な今、もうそろそろ原発以外の未来を考えても良いのではないだろうか?と心底思う。
なにしろたった今、そうこの記事を書いているこの時にも地震が止まる気配すらない。もう最初の大地震から半日以上経ったというのに今この時にも長野では震度6と出ている。
テレビでは延々と福島原発についての速報が流れている。かつてないほど危険な状態という報道だ。一部の報道では「メルトダウン」の可能性まで示唆していてドキッとした。
とにかく、震災地域の皆さんは実感中だろうが、この記事を書いている夜中の4時でも延々と地震が起きているのだ。こんなにカラダに感じる地震を長い時間継続的に感じたことは初めてだし、ここまでの経験は誰もが初めてなのではないだろうか?
こういう事態を原発は想定しているのだろうか?冷却水が減少していて危険だとか言われてもなかなかピンと来るものではないが、単純に原発が安全策を講じるための電力が不足中と言われるととても解り易かった。そして電力を供給するための特別な車両が出動したことも理解できた。
だが、これだけ長いこと強い地震が何度も何度も何度も起きて火力発電所も停止してしまった後、電力が足り続けるのだろうか?と不安にもなる。その電力を供給する車両が目的地まで辿り着けるのだろうか?と思うのだが自然だろう。
そう原発推進派は原発は安全だといつでもどんなときでも言い張っていたが結果はこれなのだ。福島原発が危険な状態だという報道がされてから半日ほど経っても事態は改善していないじゃないか。放射能が漏れる可能性はないとか、そんな当たり前にやるべきことを今報告されている方がよほど怖い。
世の中に絶対がない以上、今の事態は当然の帰結ともいえるが原発の事故は取り返しがつかない。
不安を煽るようで原発が通常稼働しているときはなかなか言い出せないことだし、説得力にも欠けることなのだが、原発はこういうリスクのある発電所なのだ。
すぐに原発を無くすことは難しいというのは理解できる。主要エネルギー源の移行は、そんなに簡単なことではない。
だからといって先延ばしにするには余りにもリスクがあるとは今日皆さんは感じなかっただろうか?
少なくとも原発を是が非でも推進したい勢力は今後も世界に数百基もの原発を建設していく目論みだ。代替エネルギー開発が進んでいる中でその決断は人類が愚かだという証明をしているかのようだ。
いつも力強く「原発は安全だ」という推進派はもっと「恥」という概念を備えてから、その安全性を唱えれるべきだ。今この時に原発周辺の住人が避難しているのだ。安全ではない事態が起きるかもしれないからこその避難だ。
今度は「原発は安全だ」という前提は取り払って「原発はリスクがある」という前提での議論が妥当だと考える。
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