普段、この
映画レビューのカテゴリーでは、真面目な批評は僅かでどちらかというというと“暇で暇でしょうがないときに観てもアッタマくるような駄作”を紹介することの方が多い。
例えば、
「メタルマン」とか
「ターミネーター2018」とか
「トランスモーファー リターンズ」とか
「紀元前1億年」とか・・・・。すまぬ、皆の衆!実はここらへんの作品は全然オススメじゃなかったんだ!
おや?なにこの「知ってたわ、ボケッ!」ってな空気は?謝んないよ?(―_―;)
しかああぁぁぁああぁぁぁし!今回ばかりは本当に“こんなときだからこそのオススメ”なのさ!この映画はきっと暗い雰囲気になりがちな今でも大笑いできるはず。
そもそもアメリカでは滅多にないコメディー映画での大ヒット。作品を大量生産するハリウッドでもなかなかコメディーの傑作って生まれていなくて、大抵が無理矢理全米1日だけナンバーワンヒットとか、やたらと宣伝しててもボックスオフィス初登場でせいぜい5位くらいなコメディー作品がほとんど。アクションやドラマ部門の作品のヒット作は毎年生まれているものの、コメディー部門に属する作品となると確かに「コレは!」という作品はミジンコの実感としては10年に1本くらい。万人ウケする笑いってのはそれほど難しいのだと思う。
今回紹介する「ハングオーバー」はゴールデングローブ賞の作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)を授賞し、低予算の作品ながら全米で約2億7700万ドル、全世界では約4億6700万ドルを稼ぐヒット作。2009年度の北米興行収入第6位という正真正銘の大ヒットコメディー。・・・・・・でも日本ではあまり大きく扱われていなかったというか、昨年ひっそりとDVD/ブルーレイが発売され、すぐにセール品に・・・・・。
最近売れ始めた2枚目俳優ブラッドリー・クーパーが出ている以外は、有名なスターが出演していないというのは日本市場でのマーケティングがやり難かったのだと思う。監督も俳優も無名でしかもコメディーではなかなか宣伝のしようもなかったのだろう。そこが勿体ない!
はっきり言って腹筋がおかしくなるほど笑える映画。こんなに映画の序盤で笑ったことは無いほど。
←特にコノヤローの存在そのものが反則。
有名コメディアンでコメディー映画の主演数も多いエディー・マーフィー、ジム・キャリー、ジャック・ブラックなどは卓越した話術や練り込まれたアドリブっぽい脚本を武器にしているが、このクソチビデブ(←誉めてます、ほんとにw)は、そんなスターたちとは一線を画している。同じ空気にいるだけで相手を笑わせるウィルスでも保菌しているのかと思うほどなのだ。
存在がギャグ。そんな感じの生き物なのだ、このヤロウは・・・・・。
ザック・ガリフィアナキスという俳優なんだけれど、既にこの作品の監督のご指名で「デューデート」という作品にも出演している。この「ハングオーバー」も公開中にすぐに続編の製作が決定したとかで、このメタボ爆弾は必ず出演するはず。
映画の大まかなストーリーとしては、独身最後の夜を新郎とその親友たちが行うバチェラ-パーティー (bachelor party)を決行。参加者全員の昨晩の記憶がないまま、新郎は行方不明に。残った3人が目を覚ましたときにはホテルの部屋は滅茶苦茶になっており鶏が闊歩している。部屋には見知らぬ赤ん坊、見知らぬトラ・・・・って見知っているトラなんているわけない。
他にも歯科医である仲間の一人の歯が抜けていたり、知らない間にパトカーを盗んでいたり、怒った〇〇〇・タイソンにぶん殴られたりするのだが、そんな(この映画の中では)よくあることを繰り返しながら話は進んでいく・・・・のだが、とにかく、このチビデブがおかしいんだってば!w
存在が反則なんだってば!(2度目)
恐らく全部ネタバレしていてもこのチビデブで笑う。そんな存在なんだ、この男は・・・・・。
色々と自粛ムードが漂う日本だけれど、映画を観賞して大笑いしたっていいはず。ちと後半はオチをつけるために失速する感は否めないけれど最初の30分でも昨年(米国では2009年)のベスト作品はミジンコとしてはこのチビデブ!もとい、この作品。たまには大笑いしまっしょい。
[6回]
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