にわかには信じ難い東電の言い分。本当にこんなことがまかり通っていいわけがない。東電のこの主張を知り、もう東電という組織では原発事故処理も賠償もまともにできるわけがないのだなと確信した。
朝日新聞(2011/11/24) プロメテウスの罠 無主物の責任(1)より
東電は卑劣にも無主物などという言葉を使い日本中にばら撒かれた放射性物質への責任を回避しようとしている。信じ難い態度だ。東電は自社がこの日本でいったいなにをしてしまったのか、その現状認識をしていないのだろうか?これでは東電はどう責任を取るのかを考えているわけではなく、責任を取らないという選択を選んでいるということになる。それでも税金で倒産を免れ、今後も税金で助けてもらう気でいる企業、それが東電だ。ふざけるのもいい加減にしろ!
放射性物質が無主物という発想には言葉も無い。よくぞそういうことを思いついたものだと呆れ果てる。いや、そんな対応を思いついたところで実行に移すヒトデナシなんて100万人に一人もいないことだろう。その一人に該当する人物がたくさん東電に在籍しているということか。
テロリストが毒ガステロを実行したとして、その毒ガスは無主物なので自分には責任がないと言い張ったらどうだろう?もはやブラックジョークを通り越して不愉快なだけだ。その苦笑いも出ないようなふざけた主張を原発事故という人類史上空前の被害者を出している過失事故を起こした東電が言っているのだ。もう血が沸騰しそうだ。
東電は今後もこの地球で事業をしていくつもりはあるのだろうか?日本にこのままいるつもりなのだろうか?
今の東電の対応を見ると、到底、今後も事業を続けていくつもりがあるようには見えないのだ。どちらかというと早く解体して欲しいと発狂しているかのように暴走している。
東電の役員たちの不幸を願ってしまいそうになる自分がいる。まだ役員への嫌悪感に留まっているが、段々と心底この日本を滅茶苦茶にしておいて開き直ったかのように被害者たちに鞭を打つ東電に関わるありとあらゆるものへの恨みが増していってしまう。その内、本当に「日本 vs 東電」という対立に至るのではないだろうか?東電は既に歴史上どんなテロ組織が行ったテロよりも大規模な破壊を日本、そして世界にもたらしている。その自覚がないことが明白な東電は本当にその内に世界が憎み敵対視し、そして攻撃の対象にすらなりかねない。もっと東電は自社の罪を見つめてみるべきだ。今後は東電の犠牲者として毎年毎年大量の死亡者も出てくることだろう。因果関係だとか、ましてや今回の無主物などという逃げ向上ばかりでは許されないことだ。
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