自宅が都心の中での陸の孤島とも言われる最寄りの駅がない地域にあるので駅前の街頭演説となると頻繁に利用する渋谷駅や吉祥寺駅前での演説を聴くことが多かった。政党ごとの特色を見たくてよく行く東小金井駅前での各党ごとの特色を見てみた。自分の故郷をこう言うのもなんだけれど、駅も小さく、駅周辺も驚くほど発展していない土地ということもあってか、選挙戦ではお世辞にも最重要地区とはならない場所だ。そんな良くいえば静かな駅前で各党どんな選挙戦をするのかなと見ていた。
共産党は選挙がないときでもいつも東小金井駅前で活動している。真面目といえば真面目な党だとも思うが主義主張に同意できない。ただ選挙戦としてはマナーを守った節度あるものだったと思う。ビラの配り方が手慣れているというべきか通行の妨げにならない程度の配り方だった。
公明党は比例区でしか関係ない地域だというのに東小金井のような小さな駅でも選挙活動をしていた。出馬する議員がいないので党員たちがビラ配り。これも共産党と同じくマナーを守っていたように思う。ミジンコが軽蔑する創価学会の政治への出先機関ということで自分は一生この党に投票することはない。組織票のみに頼る政党が街頭で活動する意味があるのかは疑問。
日本維新の会と日本未来の党。たまたまミジンコが遭遇しなかっただけなのであろうが1度も東小金井での選挙活動を見ることが無かった。両党とも小選挙区に候補者は出馬している。これだけ他の既存政党の活動を何度となく見かけたのに、この2党に関してはほとんど活動を見かけなかった。ちなみに違う選挙区ではあるが立川にて日本維新の会の候補者の名刺を選挙公示前に選挙スタッフが配布していた。これが公職選挙法に照らし合わせると非常に解釈が難しいグレーゾーン。個人的にはグレーでもやるべきではないと考える。
民主党。もうお話にならない。菅直人の街宣車の音量は異常だった。それに共産党、公明党のスタッフと比較してビラを配っているスタッフのマナーが最低だ。わざわざ寄ってきてビラを渡そうとするスタッフには呆れた。受け取りたくないから数メートル迂回して歩いていることくらい察して諦めるべきだ。ビラを強引に渡したからといっていったいなにになるというのか?ビラに夢のような良い事しか書いていないから“また”騙されるとでも思っているかのようだ。本当にこの政党に関しては評価以前の問題。騒音にしろ、道をふさいでのビラ配りにしても、選挙選以前に公共のマナーの問題。
自民党。金曜の夜の東小金井。この選挙区から出馬している候補者はその場におらず党員のみの選挙活動。候補者がその場に不在ながらも党員たちが政策の書かれた冊子を配っていた。冊子の中に折り畳んだ候補者のビラが入っていた。自民党の緑の旗が無ければ選挙活動なのかも分からないほど静かに冊子配り。大声で党名を叫ぶわけでもなく黙々と冊子を「読んでみてください」と言って渡す党員たち。ここで「自民党をお願いします」といったことを言っていたら「政権担当はペコペコ頭を下げてお願いしてなるものじゃない」と判断して自民党に入れないで白票にしようかと考えていた。自民党は議員ではなくて党員によって1票獲得だ。この選挙区の候補者の街宣車がうるさいところを目撃したことも白票にしようか悩んだところだ。自民党もいい加減に土下座して票を得るような選挙戦から脱却するべきだ。
安倍政権誕生には不満がないが自民党の全てに満足なわけでもない。悪夢の民主党政権が3年以上も続いたので随分と打たれ強くなった自分がいる。政治に頼ろうとする気持ちさえ吹き飛んだ感すらあるのだ。ただし日々のストレスが問題だった。民主党政権の国に住んでいるというだけでウンザリした。実はミジンコの場合は円高の方がお金持ちになれるし、民主党政権後に特段甚大なダメージを受けたわけでもない。事業は堅調であったし、海外での生活も円高がこちらがドン引きするほど進んだのでなにをするにもラクだった。それでも日本が弱っていくと感じることは酷いストレスだった。こんなにもストレスになるとは自分でも初めて分かったことだった。自分の個人資産が増えることなんて日本が弱ることに比較したら取るに足らないことだと気がつかされた。自民党に劇的な改善を求めているわけではなくて、ただ現状の低迷した日本から少しずつでも脱却してもらえればこのストレスも軽減することだろうと期待しての今回の自民党支持だ。随分と自分党のサポートもしたがそれでも党員には絶対にならず、必要以上に党員たちと付き合おうとしないことは自民党の政策を支持しているだけのことであって、盲目的に自民党のやることなすことを支持することはないという意思の表明だ。自分の母も何十年も自民党の選挙活動を手伝っていたのに党員にはならなかった。自民党が調子こくのを何度も見てきた。今度、調子ぶっこいている議員を見かけたり、あの杉村タイゾーのような候補者を擁立していたことが発覚したら許さない。今日もある自民党の議員に会った。昨日、自民党に入れることを決めた旨を伝えたら、案の定の「えええ!まだ自民党に決めてなかったんか~い!」といった趣旨のツッコミがあった。でもミジンコらしいとのことだった。この政策とこの政策に命を賭けるん?といった質問をしたら「そのつもりです!」と言っていたので半分くらい信じることにした。全部は信じない。半分しか実現できなかったら残りの半分はこっちで勝手にやる。
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