つい先日
「散々握手会だの総選挙だのを煽っておいて何を今更・・・」という記事を書いた。普段はほとんど拍手ボタンを押していただいた数に言及していないけれど、この記事ばかりは拍手数が早い時期から増加したことに若干ホッとしたというのが本音。当ブログを望んでご覧になっているリピーターの方々の多くはアイドル云々に興味がないであろうし、当ブログの管理人であるミジンコと同様にして、そもそもAKBのメンバーすらもほとんど把握していないといった状況であろうから、AKB云々の記事には興味すら湧かないのではないかという「暖簾に腕押し」になるやもしれないという思いもあった。ただ、当ブログの場合は反響だとか人気だとかで記事作成をすることは管理人の性格的に有り得ず、どんなに注目されなかろうとも管理人が書きたいことを書くの1点集中型ブログなので例の握手会そのものに興味すら無い方々の反応が皆無であろうとも記事にはしたかった。ブログとしては芸能界とファンとの在り方といったことではなく、社会問題として握手会だとか総選挙と称しての悪徳極まりない商売の手法が当たり前のように行われ、そんなことに安倍総理ですら取り込まれていることに危機感を感じての記事作成だった。あのノコギリ男の襲撃自体はどう考えても「遅かれ早かれ」の問題であったのに、関係各位はそれを分かった上でもまだ十代の少女たちも含めた数百人規模のアイドルたちをエサにして危険な握手会というものを開催しては売上に結びつけている。いわば少女たちの安全よりも売上としていた手法が大問題だと述べたかった。そういう記事にもちゃんと多くの反響があり、握手会や総選挙とやらがモラル低下を助長する社会の脅威と化していることへ、あれだけ多くの「握手会、否!」という賛同を得たことはこのブログをやっている価値を感じさせる出来事であり大変感謝している次第。
そんな中、AKB関係各位は今後の握手会を断念するわけではなく、先日のような殺人未遂事件が起きないような工夫を編み出そうとしているらしい。馬鹿げた話だ。握手会をやらなければアイドルたちのリスクは大幅に軽減するというのに、なぜか殺人未遂事件が起きた後でも握手会をどう開催するのかの検討となっているようだ。握手会をやらないのではなく、次の襲撃者にどう対応するのか対応するということだ。率直に言おう。AKB関係各位には少女たちに危険を負わせてもCD売上を優先するゲスな大人しかいないのだろうか?
総監督というAKBグループでのリーダー的存在の高橋みなみさんがこう述べたらしい。前後の会話はあるとはいえこう言ったのだ。「私達はこんな奴(逮捕された被疑者)のためにこんな事が起こるために握手をしてるわけじゃなかったはずです」それはおかしいだろう。その高橋さん曰く「こんな奴」もCDを購入して握手券を入手したから会場に入れたのだ。「こんな奴」を含めての握手会だ。握手会そのものに疑問を持たないで「こんな奴」だけを批判しているのならば第2、第3の事件を誘発してしまう危険な発言だ。ファンたちは絶対に認めないのだろうが「こんな奴」も含めてのAKBファンたちという現実があり、だからこそ握手会で今後の対応に関係各位は苦慮しているのだ。
そもそもこの事件が起きていなかったら分からなかったのだが過去にも様々な事件として扱うべきトラブルは握手会で起きていたようだ。噂の類いのものもあるのだろうが、そもそも握手をする来場者たちを数秒ではがす係がマンツーマンで付いている状況が過去のトラブルを隠しようもないのだ。メンバーに握手ではなく平手打ちといった例の全てがデマなのだろうか?メンバーへの言葉の暴力なんて珍しくもないことのようだ。裏を取った話ではないが、握手券の枚数に比例した面会時間(?)が設定される握手会で100枚もの握手券を出して贔屓のメンバーに指輪をはめようとしたというホラー映画真っ青なこともあったとか。これがデマだと願わずにはいられない。事実だったら本当に色々な意味で地獄だ。
AKBグループの14歳のメンバーが「(被疑者のようなモンスターを生み出してしまったことは)世間にも責任がある」と述べてしまったせいで批判の矢面に立たされている。14歳の子の発言なので当ブログでは叩く気が起きない。ただ、モンスター自体を生み出したのは間違いなくAKBグループの運営側とメンバーたちであり、彼女がその自覚症状すらないことは危険だ。これは彼女を保護している事務所やAKS(AKB運営会社)に重大な責任がある。いったい普段、周囲の大人たちは彼女になにを教えているのか?問題が起きると社会のせいとするのは簡単だがモンスターが生まれたのは社会だけの責任ではなく握手会などいう狂ったイベントを開催している側の方が生みの親だ。社会が責任がある面はそういったAKBという組織のモラルの低いやり方、具体的には握手会や総選挙などと称してCDに付加価値を付けてファンたちが同一CDを大量買いさせるような仕組みを今まで放置してきたことだろう。
そしてもうひとつ当ブログで強く主張したい社会の責任がある。まだ中学生や高校生くらいの年齢の少女たちに不特定多数と言えばまだ聞こえはいいだろうが現実的にはファン全体からしても相当な割合になるであろういい歳した男性の集団との接触を強要している現状がアッタマおかしいんじゃねーの!?と言わずにはおれない。今回の事件でインタビューに答えている握手会や秋葉原の劇場前にたむろっていた男性たちの容姿もさることながら喋り方がなんと表現するべきだろうか・・・・・言葉ではなかなか難しい。どう柔らかく表現しようとも酷い形容となってしまうということだ。アイドルと握手をする列に並ばせるには余りに危険に感じるような人物たちへのインタビューの数々はまるでブラックユーモアだった。
握手会の仕組みを考えるのではなく握手会をもはや存続させないと判断するのがまともな大人の判断だ。元々、CDに握手券なるものを付けて販売して握手会なるものを開催していたことが異常だった。ところがAKBグループ運営側、並びに次の被害者になるやもしれないメンバーたちが握手会ありきで今回の事件を語っている。全員ではないだろうがファンたちも握手会の継続を断固として求めているようだ。好きなアイドルがリスクを負っても自分たちが会える方を優先するということか。ある意味正直だとは思うがそんな男はアイドルどころか人間にモテない。
AKBに関する最高責任者であるはずの秋元康総合プロデューサーはメンバーへの殺人未遂事件を受けて3日経ってもなんの声明を発表していない。信じられない無責任さだ。普段は企業の謝罪会見などでまるで社会の代表のように振る舞い慇懃無礼な態度で説明者に喰いかかるマスコミの人間の誰も公にプロデューサーである秋元康なる全責任を負うべきトップへの責任を追及していない。人権無視なんて当然のごとく被疑者の家族にインタビューを敢行するマスコミが、殺人未遂事件が起きた原因を作った張本人を追及しないことの矛盾、苦笑いも出ない。クールジャパンという愚かな構想にAKBグループも盛り込まれており、東京オリンピックではこの総合プロデューサーとやらもその構成に参加するのだ。それを決めた政府もさすがに殺人未遂事件についてはプロデューサーの資質に言及するべきだ。
握手会というものを無くそうという動きではなく握手会をどう安全に行うかを考えだそうとしている限り、何度でも事件は起きることだろう。事件は完璧に防げない「わざわざやらなくてもいいイベント」にいつまでもこだわって次の被害者を出すなんて愚かなことだ。
前述のように社会のせいで握手会にノコギリを持って現れたモンスターが生まれたとする意見もあるようだが、そんな突飛な意見も意見としては述べる権利がある。それでは当ブログの意見も最後に述べたい。
意見→ AKBグループのやっていることは日本の恥だ。
まだ年端もいかぬ少女たちに好感を持ってもらおうと同じCDを何百、何千枚も購入する中年男性たち。少女たちとのいわば有料握手への行列。青春真っ盛りの年齢の少女たちに恋愛禁止とする運営会社やプロデューサー。恋も青春の肥しだというのにそんなことを禁止とするなんて人権侵害も甚だしい。ネットで出回っている数々の不気味な容姿の男性たちとアイドルたちとの写真。少女たちが笑顔ならばまだしも完全に怯えている姿やまるで汚いものでも見たかのような表情も珍しくもない。そんな状況を周囲の大人たちは容認しているのだから正気の沙汰ではない。恋愛をしたからといってYouTubeで坊主アタマを披露したメンバー。海外の反応は総じていい歳した女性が恋愛をしたくらいで坊主刈りという罰を与える日本の社会は狂っているというものだ。本当は日本はそんな社会ではないというのに今やそんな誤解をされて大迷惑だ。これら全て日本の恥だ。関係のない日本人の多くを巻き込んでの日本の恥が驀進中ということだ。握手会?いい加減にしろ!
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