AKBグループの総選挙というやつが行われた。総選挙の番組がちょうどやっているときにテレビの前にいたのだがサッカー日本代表の遠藤の技術に惚れ惚れしていた。別のチャンネルで遠藤がゴール前の9つの的に当てるというゲームをやっていて、そのゲームは難易度が高く過去数年間でブラジル代表のネイマールしか成功していないという。確かにゴールの全てのポイントに正確に次々と当てていくのはプロでも難しいと思う。それを遠藤が成功したのだ。応援していた4名のチームメイトたちと賞金100万円をみんなで20万円ずつ山分けすると最初に約束していたので応援団4名の応援が過熱しているところが面白かった。本当に成功するとはさすが遠藤。W杯でもその精度の高いキックに期待!
話は戻って例のAKBの総選挙について。当ブログの場合は、AKB自体に興味がない方々が圧倒的多数であろうが最近何度かAKBグループの問題点を指摘しているので、その問題点の中でも最も悪質だと考えるCDに投票権を付けてファンの大量購入を誘引する販売手法の総本山とも言える総選挙というやつをまったくスルーするわけにもいかない。とは言っても前述のとおり、他に見たい番組があったという理由だけではなく、当ブログの管理人はいい歳した大人なのでほんの数十秒は総選挙の番組にチャンネルを合わせたものの、同じく居間にいた大人の家族たちの総意のもと「見るに堪えない」という理由で視聴は無理だった。多くを語らずとも皆さんには伝わるだろう。大雨の中、ビショ濡れになりながらも集まる万を超える男たちの光景、こんな手法で売上高を確保することを良しとしている運営側の醜悪な態度、総選挙とは呼んでいるものの一人がお金で何票でも買える投票権を基に行われている売上競争だということを分かっていながらも「ファンの皆さんのおかげで・・・」といったことを述べるアイドルたち。そりゃファンのおかげではある(苦笑)
あの握手会での殺人未遂事件の直接の被害者である川栄李奈さんが順位発表後にステージでこう述べた。
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【第6回AKB総選挙】川栄李奈、号泣登場でファンに感謝(Yahoo!ニュース オリコン)
「今回はすごいご心配をおかけしました。私は、いますごく元気です。こんな素敵な場所を用意してくれたファンの方には感謝しています。速報44位で、毎晩 泣いていて、どうしたらいいのかなと思っていて、今回のことが起きて、
神さまが喝を入れてくれたと思うようにしました。こんなところでは立ち止まれないなと思いました。」
握手に来たと思った相手がただの襲撃犯だったことを「喝」と捉えるとは・・・・・。良く言えば前向きなのだろうが、彼女は自分が襲撃犯からだけではなく、ああいった握手会というものを主催している運営側の杜撰なやり方による被害でもあることには触れなかった。実際のところ、そういうことを感じていても言えないというのはあるのだろう。そこが気の毒だ。
彼女のこのスピーチを知り、新興宗教のメンバーたちが教祖がなにをやろうとも前向きにそれを肯定するといった光景と被って見えた。自分が望んで所属していると思い込んでいる組織について、その組織を否定するような発言をしては自分のことまで否定するような気持ちになるのだろう。あんな無防備な状態で握手会というものに連日参加させられていて、ノコギリで切りつけられることは喝だと捉えるとは運営側からしてみればちょうど良い人材なのだろう。
チラッとワイプで写っていたが会場には多数の芸能関係者たちも集まっていた。なるほど、大きな利権があるが故にこういうことになっているのかと寒気がした。選挙とは称しているがそもそもあの得票数は厳正に管理・集計されたものなのだろうか?そんな素朴な疑問は湧いたがあの大雨の中に集まる群衆にしてみればそういうことは「考えてはいけないこと」なのだろう。本当にあの年齢の女性たちが恋愛禁止を守っているのだろうか?10代も含む少女たちとの握手やらハイタッチを望む中年男性たちをアイドルたちは本当はどう捉えているのか?「応援」だの「ファンからの愛」だの本人たちが称している投票権付きのCDを遠回しにじゃんじゃん買えとアイドルたちに言われているのだ。本当にそれがファンへの愛だろうか?それら全てがファンたちにしてみれば「考えてはいけないこと」、いや「真剣に考えてしまうと自分たちの愚かさに気がついてしまい絶望してしまうこと」だ。
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