皆さんもご存知の都議会でのこの酷い野次の数々。今もってまだ野次を飛ばした議員が名乗り出ていないようだ。こういう下衆な議員が都議会からいなくなったところで都民は困りはしない。むしろ節税になって助かるというものだ。なかなかこの野次の議員が名乗り出ないものだから憶測ばかりが飛び交い、みんなの党は「声紋鑑定」まで依頼するとか。それこそ時間とエネルギーの無駄だ。野次を飛ばした議員が自ら名乗り出て辞任すれば済むことを長引かせることは、延々と日本の恥を世界に晒し続けているようなもので大迷惑だ。
結婚はすれば良いというものでもなし、ただ同じ議会にいるというだけの初老の男性議員(←声からしてそう推測)の「早く結婚した方がいいんじゃないか」という野次は余計なお世話を通り越してハラスメントだ。「産めないのか」に至っては議論するまでもない。この野次で一発アウトということだ。つまり辞任しか有り得ない問題発言であり、野次を飛ばした議員が議員を続けたいのであっても1度議員辞職をして次の選挙で民意を問うべきことだ。議員は結婚をしていなかろうとも、出産経験がなくとも、他のどんな経験をしていなかろうとも政策を推進するべきなのだ。政治というものはなにかしらの政策に関わることの経験があるから適任とも言い切れず、その政策についての知識、計画立案・推進能力、そしてなによりも最後までその政策を突き進める情熱が大事だ。
この件で気になったことは報道などでは野次の質を問題としていること。野次を飛ばされた塩村都議の所属するみんなの党や(野次が飛んできた方向からして自民党都議が怪しいとされる中)自民党の国会議員たちもこの野次を批判していたが、そもそも野次の質の問題だけではなく、野次を飛ばすこと自体がおかしいのだ。どんな議員であろうが民主主義で選ばれており、その議員の議会での発言を妨げる行為は許されないことだ。有権者の代表である議員の発言を妨害すること、それは即ち民主主義制度への反抗とも言える行為であり、その野次の内容どころか議会で檀上にいる議員以外の発声自体が許されるべきことではない。ところがこの日本では野次が当たり前の行為のように今もって野次を行う議員たちがいる。国会ですら野次がうるさくて中継を視聴していても檀上の議員の発言が聞き取れないことなんて珍しくもない。議長が「静粛に!」と言ったところで誰も改めない。学級委員会でも勝手に喋る生徒は先生に怒られる。議員は確か全員大人になっているはずなのだが野次を飛ばして同じ党のお爺ちゃんたちに褒めて貰おうとする器の小さいアホが後を絶たない。
下品な野次が問題視されることは当然であるが、それ以前にそもそも野次が問題視されるべきだ。野次を飛ばしている議員たち全員が議会を侮辱し冒涜しているということだ。檀上の議員が例え自分の意思にそぐわない発言をしていようとも、その意見を聞き、その上で議会ルールに則って反対の意思を示すべきだ。この件で苦虫を噛み潰した顔で問題だと述べている議員たちは問題としている範囲が狭いということに気がつくべきだ。議員という肩書きを持つ全ての有権者たちの代表者たちは、議会にて発言権を有する議員の発言を遮ってまで大声で野次を飛ばす議員たちの問題は、なにも野次の内容だけの問題ではないということを自覚するべきだ。
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