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ナイジェリアは日本から遠く、それほど交流の多い国でもないのでボコ・ハラムのその後についての報道が少ないことは仕方がないことだと思う。日本で日本人が日常を送るときにナイジェリアはそれほど近い存在ではないのだから。ミジンコの場合は大学時代からの親友がナイジェリア出身であったこともあるし、アフリカで活動する時にはアフリカ大陸でケニアと並んで近代化が進んでいるナイジェリアを起点に動くと政府機関やNGOなどとの連絡・手続きが円滑に進むのでナイジェリアは近い存在ではある。英語やフランス語が問題なく通じるところも助かっている。

そんな日本とは近いとは言えないナイジェリアだが、日本でもボコ・ハラムの一連の事件は報じられた。女子高生たちが誘拐され、強制的に改宗され、テロリストたちの妻にされたり、売り飛ばされているというニュースは、その余りの悲惨さに世界を駆け巡った。現代の事件とは思えないような野蛮な凶行だが、それはナイジェリアが長年苦しんでいる現実だ。日本でも報じられた女子高生たちが集団で誘拐された事件は残念ながらまったく解決には至っていない。チャドに売り飛ばされたのではないかといった憶測はあるものの、アメリカの情報機関などですら正確には実態を把握できていないようだ。アフリカでの人身売買ルートを正確に捉えることは途方もなく難しいのだ。先進国のように人の移動を簡単にトレースできるわけでもなく、そもそも戸籍だとか出入国管理だとか、そういう基本的なことがザル状態なのだ。それに女性が売買されることへの危機意識も抵抗感も日本や欧米諸国とは大きな隔たりを感じる。あるアフリカ出身のスーパーモデルは父親にヤギと交換で売り飛ばされている。それほど昔の話ではない。

ボコ・ハラムはナイジェリア人にとっても敵であり国の恥なのだ。ボコ・ハラムの凶行が続き、それらの事件を憂いた年老いた猟師たちを含む有志たちが立ち上がった。いわば決死隊のような200名ほどの民間人によるボコ・ハラム討伐隊だ。中には銃ではなく狩猟用の弓矢を用いての参加もあった。70歳を過ぎた老猟師は「死んでも悔いはない」と言い、なんとかさらわれた人々を救出し、殺され村を焼かれた人々の恨みを晴らしたいと、止めにかかった周囲の人々や役人の制止を聞かなかったそうだ。ミジンコも人づてではあるがそういう行動の自制を求めた。いくらベテランでジャングルを知り尽くした猟師たちや元軍人たちでも、今は高齢者であり、そもそもが一般人なのだ。ボコ・ハラムの凶暴性を考えると彼等が無事に済むとは考え難かった。それでも彼等は今も森でボコ・ハラム狩りを行い、誘拐された人々を探しているという。

凶暴なボコ・ハラムではあるが最近は返り討ちの連続だ。CIAや民間軍事会社が介在して襲撃が想定される地域に防衛の為の戦術を教え込んでいるといった噂もあるほどだ。確かに事前に落とし穴のような溝を掘って応戦したり、ボコ・ハラムの民兵を分断してから多数で少数を包囲殲滅するやり方を村人たちが誰から教わったのかは謎のままだ。上空から溝を見たが重機で掘ったかのような形状だった。あんな辺境の地のどこから重機がやってきたのやら。ヘリでも無ければ運べなかったことだろう。

ボコ・ハラムが崩壊しつつある最大の理由が科学的に物事を分析できる日本人にはにわかには信じがたい話なのだ。今、ボコ・ハラム内部では彼等に殺された人々がハチやヘビに姿を変えて復讐にやって来ているということが信じられているのだ。この話を聞いたときは痛快だった。つまり、ボコ・ハラムの中では殺人に加担した者ほど、その噂を信じ恐怖に震えているというのだ。幹部(指揮官)も含めて今や続々とボコ・ハラムの民兵たちはジャングルから逃げ出して逮捕・拘束されている。ボコ・ハラムからしてもればそういう者たちは脱走兵なのでもはや彼等は逮捕された方が身の安全が確保できるということだ。勿論、裁判の後には死刑が待っている者もいるだろうが。

ボコ・ハラムを軍や警察だけではなく、ナイジェリアの人々が怒りに震えて追いつめた結果、そして各国の情報機関が公には動けないもののリーダーや幹部たちを追跡した結果として、ボコ・ハラムはジャングルの中で移動を繰り返し奥へ奥へと隠れて行った。そして民兵たちは今までに経験したことが無いほどの大量のハチやヘビと遭遇して、それを自分たちが殺害した犠牲者たちの生まれ変わりだと信じたのだ。因果応報は本当にあるのだ。

ちゃんと科学的な知識を備え、冷静に考えれば、ハチやヘビは元々そこにいたとしか考えられない。それでも今回ばかりはそういう非科学的な発想がボコ・ハラムに甚大なダメージを与えているのかと思うと痛快だ。バカ、ザマーミロ!ということだ。それでもまだまだボコ・ハラムは世界でも屈指の凶悪で大きなテロ組織だ。誘拐された女子高生たちは今だに家族の元に帰っていないのだからなんの解決にも至っていないことは忘れようにも忘れられることではない。ボコ・ハラムからの脱走兵たちが決定的とは言えないが捜索の手がかりとなる情報を持っていることが何度もあったようだ。ハチとヘビに頼るのもなんだがジャングルでの毒を持った生物たちの大暴れに期待したい。

今度、防弾のハチグルミを作ろうかな。先に犠牲者たちの怨念によって現れた巨大なハチの噂を流しておきたいところだ。

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これを思い出した
URL参照。
アフリカの強盗団の首領が被害者の死体に引き込まれて水深30cmの沼で溺死、なんて事故(?)があるくらいですから、被害者が蛇やハチに生まれ変わって復讐なんてのもアフリカでは無いとは言い切れませんね。。。。
りょみpapa| URL| 2014/08/16(Sat)06:53:29| 編集
無題
現地の方が必死に凶悪なテロリストに対抗して戦っているのですね…どれだけの絶望感が彼らにそうまでさせたのかと思うと、胸が痛みます。

目には目を、というか、「おまじない」を信じる人間に、正しい知識よりも「呪い」が一番効くのかもしれませんね。
さんざん現地の占い師(?)が下らない占い結果とやらで人々や内部の下っぱを「呪われるぞ!」と脅してきた結果、 呪いで自滅したのですから本当に自業自得ですね。

まるでおとぎ話のような、信じられない結末になっていて驚きました。

今後、新たな被害が出ないことを、そして少女たちが一日も早く親御さんの元へ帰られることを祈ります。
ぴかぴか| | 2014/08/16(Sat)07:29:01| 編集
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詳しくはプロフィールをご覧くだされ。
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