夕方5時からのニュースをチラ見した。イスラム国に拘束されている邦人2名についてのニュースが気にならないのかといえば嘘になる。そりゃ無謀な渡航については言いたい苦言は山ほどあるが、今この時点では2名の無事の帰国を願うばかり。同じ日本人がイスラム過激派に拉致され命の危険に晒されていることは苦痛だ。本音として、特に日本初の民間軍事会社の代表と自称する人物の人質になった経緯があまりにも同情できかねる。そしてこう言ってはなんだが救出目的といえば美談のようにも聞こえるが結果として日本政府を巻き込むかたちになっているジャーナリストについても批判しようと思えばいくらでもできる。そういう余りにも無謀だった邦人2名の行動と結果ではあるので、日々の生活に支障が出るほどあの2名のことを心配しているわけではないが、それでも日本人が凶悪なテロ組織に酷い目に遭っているという現実が愉快ははずもなく、元々吐き気がするほど嫌いなイスラム国の消滅を願うばかりである。
ネットでは邦人2名について自業自得という論調を多く見かけるが、イスラム国の極悪非道なやり方を知れば知るほど、そういう自己責任論だけでは簡単に気持ちを整理できるものではない。事件に至るまでの経緯は経緯としてあるわけなのだが、誘拐・殺害予告をしている側とされている側、悪いのがどちらかは明らかだ。少なくとも世界中の犯罪組織を含めたどんな組織であれ、そのほとんどがただやって来た人々を拘束して殺害しない。ほとんどどんな組織も身代金目的で誘拐した外国人を晒して家族や政府を脅迫し、身代金が受け取れなかったら殺害、その映像を流すなんてことはしない。
5時からのTBSのニュースはイスラム教は本来は寛容な宗教であり平和的な宗教であることを強調する構成だった。今この時期だからこそそういう内容を放送することには意義がある。すぐにまた別の会社に向かわなければならなかったので10分ほどしか見られなかったが番組は支持したい内容だった。本当にその通りだ。イスラム教は平和的な宗教であり懐が深いと常々感じている。昨今、余りにもイスラム過激派が目立っているのでイスラム教自体も被害を被っているいるが、そもそもイスラム過激派はイスラム教徒なのか?という根本的な疑問がある。単に自業自得で自分たちの人生が上手くいっていないことを社会のせいにして、安易にダメ人間な自分たちでも「金も女も手に入る」という理由でイスラム過激派に参加しているクズヤロウたちの多いこと多いこと。これ、宗教とは全く関係がないことではないだろうか?要は何かしらの問題があって社会不適合者となった男たちが人生の(それが逆転というのもどうかとは思うが)一発逆転を狙って参加しているのがイスラム過激派の大多数だ。特にイスラム国はその傾向が強い。例えばSNSで自分たちのいる場所(潜伏先)の情報を流してしまうニュージーランドからのイスラム国参加者には大笑いしたが、そのレベルがウヨウヨいるのが今のイスラム国だ。犯罪歴があるからといって人生のやり直しを放棄して「そうだテロ組織(イスラム国)に入ろう!」なんてクズがゴマンといるのだ。仕事がない、恋人ができたことがない。「そうだ!イスラム国に!」なんて馬鹿たちが主力のテロ組織なのだ。そりゃ無職な上に安易にテロ組織に入ろうなんてほど性格が歪んでいるんだからどこの国にいてもモテないのは当たり前。無理矢理のレイプでしか女を抱けないクズヤロウたちの巣窟がイスラム国だ。
で、長く語ったがやっと本題。そのTBSのニュース番組の趣旨は良かったのだが・・・・・
が!キャスターの堀尾正明氏がコーナーの冒頭から何度も何度も預言者ムハンマドのことを「ムハ
マンド」と呼んでイスラム教について解説していた。近くにいた専門家の方も当初はスルーしていたのだが、それが言い間違えではなくて堀尾氏がそう覚えてしまっていることを悟り途中で訂正していた。ボードにムハンマドと書かれているところでマホメットと別の呼び方をしたのならばまだ分かるのだがあれは酷い。そもそも、イスラム教への理解を訴えかける趣旨のコーナーで司会者がムハンマドの名前すら正確に覚えていないなんてシャレにならない。悪意のないことであろうからそれほどの問題にはならないだろうがニュースキャスターとしては余りにも知識不足だ。なにも万物のすべてを覚えておけとは言わないがイスラム教について語るべき番組でムハ
マンドは無いだろう。日本のニュース番組は総じてキャスターの知識不足が見るに堪えない。せめて一般社会人レベルのキャスターを起用するべきだ。
[4回]
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