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ブログを移転しました→ http://blog.livedoor.jp/marugoto_mijinko/ 今後は移転先でお会いしましょう。とっくに移転したブログに延々とコメントをつけても何も出ませんよ。
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日本オリジナルのゴジラ誕生の理由は水爆実験だった。愚かな人類が水爆実験を行いその結果としてゴジラという抗しがたい巨大で無慈悲なモンスターを生み出した。しかもゴジラは放射能を吐くのだ。核実験をした人類が放射能を浴びせかけられるという因果応報は核兵器への強烈なアンチテーゼとなっている。

ところがその設定が今度のゴジラでは変更(?)になっている模様。ゴジラが生み出されたとされる核実験は実はゴジラに対して行われた核攻撃だったとされ、その核攻撃をもってしてもゴジラを倒せなかったという新たな設定になったらしい。オイオイ、それってつまりは核兵器を肯定したいだけなんじゃないか?ハリウッド版がなんでも日本オリジナルのとおりにしろとは思っていないがこのゴジラの根幹ともいえる核兵器へのアンチテーゼを丸々取り除くことはゴジラ、被爆国日本、そしてゴジラ製作の動機とされている第五福竜丸の乗組員の方々への冒涜だ。

福島原発事故の遥か前にミジンコは海外で原発のリスクを語るときによくゴジラ誕生の理由を引用していた。海外の方々はゴジラはご存知だったがゴジラが水爆実験の産物であることは知らないことがほとんどだった。しかもあのゴジラが吐く青白い光線が放射能だということも余り知られていなかった。ただの炎やビームだと思っていた人々がほとんどだった。つまり当ブログで何度も述べているような核実験の落とし子が放射能を吐いて都市を破壊していくという核兵器へのアンチテーゼであるということは余り知られていなかったのだ。だからこそ「原子力発電所は動かないゴジラだ。」と述べたミジンコのスピーチはインパクトがあったようだ。核を制御できると驕った人類がいつかゴジラが吐く放射能のような痛恨のしっぺ返しを喰らう可能性はゼロとは言えないし、現にスリーマイル島やチェルノブイリで原発事故は起きたと主張し続けていた。

勿論、代替エネルギー開発に携わるミジンコのポジショントークと見る向きも少なからずあり、しかも当時はミジンコ自身も福島原発事故のような原発が大爆発を起こしメルトダウンをするような深刻な事故が起きるとまでは思っておらず、いくら前述の原発はゴジラだというスピーチをしたところで説得力に欠けていた。今は状況が一変して原発事故は起きるものだという認識が世界に広まった。無責任な即時原発ゼロ派と同類だと思われたくはないが原発を反対する人々が一気に増えた。そしてゴジラは愚かな人類が生み出した核兵器の落とし子ではなくなり、核兵器はゴジラを倒すための希望の兵器となった模様。納得できない。

作品のトレーラーを見る限り映画自体は相当に面白そうだ。最近のゴジラシリーズが失っていたゴジラへの「畏怖」が復活した感がある。人類の力では抗えないほどのまるで天災のような巨大な脅威こそがゴジラだ。


そんなゴジラのトレーラーやポスターを受けてゴジラファンがこんな比較画像を公開した。


巨大ロボットは「パシフィック・リム」のイェーガー。その左隣は「クローバー・フィールド」のモンスターだろうか?それらと比較するとゴジラの尻尾がこのサイズということらしい。でかっ!!!

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昨日、家電量販店のブルーレイ・DVD販売コーナーにて「ポール・ウォーカー追悼セール」というものを見かけた。「ワイルドスピード ユーロミッション」や「ヘキサトロジー」というシリーズ6作品収録のパッケージのセールだった。そこにあった手書きのポップ2つには「ワイルドスピード ユーロ」と書かれていてブルーレイ・DVD販売の担当者が作品タイトルすら覚えていないことが窺えた。大ヒット作品とはいってもそういうものなのだろうとは分かっちゃいるがなんだか切なかった。「ポール・ウォーカー追悼」とするならばポール・ウォーカーの名演が輝いている「ボビーZ」や「イントゥ・ザ・ブルー」、そして最新作の「逃走車」など並べて欲しかった。

「ワイルドスピード」の大ファンだと自他ともに認められているミジンコだが実はブルーレイの商品をひとつも所有していない。DVDは1~3まで所有しているがブルーレイは1枚も持っていない。ブルーレイだけでも何百本も所有している身だが本当にこの大好きなシリーズのブルーレイはひとつも所有していない。なぜか?4が出た頃には我が家にもブルーレイ再生機があったのだが、当時「クアドリロジー」というシリーズ1から4までを収録したパックが1本1本をバラで買うよりも遥かに安い価格でリリースされたことが理由だ。シリーズが続くことが決定しているのに途中でそういうパックを買うのはどうかと思ったのだ。かといってバラで買うよりもシリーズすべてをまとめたパックで購入したかった。シリーズの同じ作品を観るために何回も映画館に足を運び、その後、ブルーレイをレンタルまでしているがブルーレイは購入していないのだ。映画チケット代で何枚もソフトが買えそうなものだが同シリーズは映画館で観てこそだという思いもあったし、僅かとはいえ劇場入場者数に貢献したかったという思いもある。その後、5作品目がリリースされたときにはシリーズをまとめた「ペンタトロジー」、6作品目のときには「ヘキサトロジー」が発売されている。ポール・ウォーカーのもういないシリーズのことを考えると6作品目まででシリーズが終了した感がある。「ヘキサトロジー」を買ってしまおうかと考えている。

そもそも以前はシリーズは6作で完結するとジャスティン・リン監督などが述べていたはずだ。ところがシリーズが余りにも大ヒットするもので映画会社のユニバーサル・ピクチャーズが手放せなくなった。6作品目の「ユーロミッション」からたった1年余りで7作品目の公開を求めたユニバーサルの姿勢に抗議して監督を降りたジャスティン・リンの言い分はもっともだ。同シリーズを立て直した功労者である監督にもっと時間を与えるべきだった。しかも7作品目どころか8作品目の製作まで決定していた。「出せば売れる」と考えた映画会社の傲慢だ。実際、同シリーズは2作目の不発で風前の灯だったところをシリーズとしてはスピンオフ作品のような存在の3作目でなんとか持ち直し4作品目からは大ヒットシリーズの仲間入りだ。

そんなシリーズも監督は降り、そしてシリーズを通じての主人公だったポール・ウォーカーを永遠に失ってしまった。ユニバーサル・ピクチャーズはそうは決断しないだろうが「ワイルドスピード」という素晴らしいシリーズが駄作の連続で続くよりは6作品目で完結とする方が美しい終わり方のようにも感じる。ネタバレになってしまうが6作品目のラストは3作品目と直結しており3のあるシーンが再現されている。つまりもう続編ではシリーズの功労者であるサン・カンの登場も回想シーンなどでしか有り得ないこととなった。ポール・ウォーカーももういない。監督はジャスティン・リンではなくジェームス・ワンに交代した。「ソウ」で大ヒットを飛ばし延々と続いたシリーズの製作総指揮、その後も「インシディアス」や「死霊館」などホラー映画を専門に監督していた人物だ。なぜに「ワイルドスピード」を?と大いに疑問な監督起用だ。そもそも「ソウ」は1作目以降は酷評されながらも何作も続いた。そういう監督が「ワイルドスピード」に致命傷を与えるような気がしてならない。





ヴィン・ディーゼルのツイート:

(ポール・ウォーカーの悲報を知ったときに)すぐにカリフォルニアに飛び、空港から直接ポールのお母さんの家に向かったんだ・・・

ポールのご家族には自分の支えが必要だと思ったからなんだ。でもご家族にお会いして気がついたんだ。自分の方こそご家族の支えに救われているのだということを。

ポールのお母さんは俺を抱き締めてくれてこう言ったんだ「なんてかわいそうに」と。「かわいそう?」息子を失った母親が俺にかわいそうにだって?お母さんは「そうよ。あなたは半身を失ってしまったのよ。」と言ってくれたんだ。



確かにもはや二人揃っていないと違和感を感じるほどの主人公コンビだった。大ヒットシリーズの主人公二人が人格的にもすこぶる評価が高く、なによりとても温厚で誰に聞いても「優しい」と評判なことはハリウッドという激烈な競争社会でも異例なことだった。

「ワイルドスピード」のメイキング映像は現場の雰囲気の良さがよく伝わっていた。スターたちが共演する作品では得てして出演者同士の主導権争いが起きるものだがポール・ウォーカーとヴィン・ディーゼルの場合は真逆なのだ。常に相手を引き立たせようと努力しているようで不思議な光景にすら見えた。カット割りで自分よりも相手を優先する主人公二人だからこそのシリーズの大ヒットだったように思う。

半身を失ったヴィン・ディーゼルのことが心配だ。見た目がマッチョなので役柄はワイルドな感じのものが多いが穏やかで愛嬌のあることは有名だ。高速道路事故の現場にいてバイクから降りて爆発するやもしれない乗用車から怪我人を引き出して救助したこともあるタフガイではあるのだがとても繊細な人物だと聞いている。ポール・ウォーカーとの共演を本当に楽しんでいたようで、もはや「ワイルドスピード」への出演はライフワークのようになっていたのではないだろうか?

ポール・ウォーカーは慈善事業に参加するため、友人の運転するポルシェに同乗し事故に遭った。慈善事業へ向かう途中でのことと聞いてポール・ウォーカーらしいなと思った。「ワイルドスピード」の1作目が意外なヒットを飛ばしたときに暴走運転する若者が急増しているという報道があった。映画の影響だとマスコミは批判していたのだ。それを受けてポール・ウォーカーもヴィン・ディーゼルも映画の中での走行はあくまでもプロドライバーが万全を期しての走りであることを強調して安全運転を呼びかけていた。主人公二人ともが映画のワイルドさとは真逆の穏やかな紳士であることが周知されると過激走行ブームも沈静化したように思う。過激な描写が多い映画の主人公たちだからこそ普段の生活では自分たちに厳しくしていたのだろう。

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このポスターの意味がいまいち分からなかった。


公開された来年公開予定のハリウッド版ゴジラのトレーラーでなんとなく納得した。


今度のハリウッド版ゴジラはトレーラーを見るに期待できそう。初代ゴジラは大怪獣というよりも天災のような存在だった。愚かな人類が核実験によって自らの科学力・軍事力では抗しきれない巨大モンスターを生み出した。そしてそのモンスターがほとんど日本ばかりだが人類に襲いかかる。アメリカでは知らない人が多いのだがゴジラの吐き出す青白い光線は放射能だ。炎でもレーザービームでもなくあれは放射能だ。今の日本ではアホな連中が「自粛」とか言い出しそうな設定だ。核実験の産物であるゴジラが放射能を人類に浴びせる、こんなに強烈な反核メッセージはそうはない。


以前に作られたハリウッド版ゴジラは酷かった。ゴジラと銘打っていなければまだ少しはマシだったかもしれない。あんな巨大イグアナのできそこないをゴジラと称して世界に公開。本当に酷い作品だった。ミジンコが世界で2番目に嫌いな監督だと言っているローランド・エメリッヒ作品なので勿論期待はしていなかったがそれにしたってあんなのがゴジラ作品のラインナップに加わったことは悪夢だ。

今後のゴジラの監督はギャレス・エドワーズが大抜擢された。知る人ぞ知る「モンスターズ / 地球外生命体」という『超低予算ラブロマンスSF怪獣もちょっとだけ出るよ♪』って映画がある。非常に評価の分かれる作品でミジンコはそんな作品でもちゃんと映画館で観てしまう病なので一応は観るには観たが感想すら出しようがないような奇妙な作品に思えた。主演の二人以外全員その場で協力してもらった一般人で、そういう素人の人たちにしては演技が上手いなと思ったということだけしか褒めようが無かった。怪獣映画だと思って観た人たちはしょーもない恋愛映画だったことに愕然としたことだろう。主演の二人がパッとしない恋愛映画なので長時間観るのが辛い作品だった。

そんな怪獣映画でもなんでもない作品なのだが奇抜な映画ではあったので大ヒットとは言わないが大幅な黒字だった模様。その映画作りのセンスを見込まれてか、ギャレス・エドワーズが監督に起用されたわけだが数々の有名監督に断られた挙句に映画会社役員たちが「モンスターズ」を観ないで話題だけ聞いてこの恋愛映画監督を起用したような気がしなくもない。そういうわけで次のゴジラもエメリッヒの悪夢再びと思いまったく注目していなかったのだがトレーラーを見る限りでは期待できる。エドワーズ監督自体はインタビューなどを見るととてもアタマの良さそうな人なので与えられた課題を確実にこなすタイプなのかもしれない。実際、「モンスターズ」もほとんど一人で完成させていること自体が凄い。

なにより嬉しいのが・・・・・


ゴジラの姿が日本版のに近くなり声も似ているところ。なんでもオリジナルに近ければ良いとは思っていないがゴジラに関しては姿とあの叫び声は譲れないところだ。夏が待ち遠しい。

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ブログをそんなことで休むなんてと思われるかもしれないが余りの衝撃と悲しみでブログに手がつかず。出張続きな上に普段は芸能ニュースをチェックしない為にこの訃報を知ることが遅れた。事故は自分がアフリカにいるときだったので速報は知らず、そのままサンディエゴに帰ったものの知らないまま。6日に渋谷のスクランブル交差点前での追悼式をファンたちが行うという情報で初めてポール・ウォーカーが旅立ったことを知った。泣けた。自他ともに認める・認められるであろう映画ファンのミジンコであるが俳優の訃報で泣くことなんてそうはない。今回ばかりはボロボロと泣いた。今この記事を書いていることも辛い。

ブログで幾度となく映画「ワイルドスピード」のシリーズについて取り上げているのでご存知の方々も多いかと存ずるがミジンコは同シリーズの大ファンだ。シリーズの新作をいつも楽しみにしていた。「スマッシュヒット」という言葉を最初に学んだのはこの映画のおかげだ。それほどの大予算でも有名キャストでもないいわゆる余り期待されていなかった作品が映画会社や市場予測を良い意味で裏切って興行収入で好成績を収めることを指す。「ワイルドスピード」の第1作がまさにそれだった。典型的な2枚目俳優でありながらもそれ故に伸び悩んでいたポール・ウォーカーと当時は肉体派俳優として主演オファーが殺到していたというヴィン・ディーゼルのダブル主演だった。二人とも当時から大スターだったトム・クルーズ、ブラッド・ピット、ジョニー・デップなどのようにメディアに常に取り上げられる2枚目主演スターたちとは異なり、こう言ってはなんだが数年で主演オファーが無くなっていくような雰囲気さえ漂わせていた。実際、ポール・ウォーカーは「南極物語」などで主演はしているものの大作の主演などは無く、「ワイルドスピード2」もイマイチなデキでシリーズ終了すら危ぶまれた。ヴィン・ディーゼルは大作主演もこなしたものの、不発続き、映画界から消えた時期すらあった。その消えた時期にカメオ出演した「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」が復活のキッカケだった。そのカメオ出演を観た友人やファンからシリーズ復帰を熱望されて今に至る。2人とも代表作と言えばどう考えてもワイルドスピードシリーズだ。

「2」の出演をヴィン・ディーゼルは断っている。シリーズものを避けたのもあったらしいが同じ時期に「ピッチブラック」という低予算SF映画の続編の大コケした大予算作品「リディック」のオファーは快諾していた。ポール・ウォーカーからしてみればガッカリだったことだろう。「2」は駄作とは思わないがスマッシュヒットした第1作のような勢いを失っていた。ポール・ウォーカーとヴィン・ディーゼルのライバルでありながらの友情がシリーズを通してのコアな部分だった。常に同シリーズに献身的だったポール・ウォーカーは「3」では出演していない。ポール・ウォーカーが断ったのではなくシリーズが低迷したと判断した映画会社が彼にオファーしなかったのだ。なにしろカメオ出演のヴィン・ディーゼル以外、誰も前作からの出演はなし。監督がジャスティン・リンとなりシリーズが一新されたのだ。しかしジャスティン・リン監督は3作目こそ(サン・カンの出演など後でつながるとはいえ)シリーズから独立したかのような作品だったがヒットした1作目からの流れを決して無視しない作りをその後披露していく。なんと最新作の「ユーロミッション」ではポール・ウォーカーやヴィン・ディーゼルが第1作のあの家に帰る憎い演出までしている。

そんなジャスティン・リン監督は映画会社の完成を急がせる姿勢に抗議して降板。シリーズをここまで成功させた監督を降板させるような事態を招く映画会社のクソッタレさ加減は相変わらずだ。大人気ドラマ「ウォーキング・デッド」でもシリーズの生みの親であるフランク・ダラボンの名前をクレジットに残しながらもクビにしてダラボンの弟子とも言えるスタッフで今も製作を継続中のAMCという会社があるが本当に映画・ドラマ製作会社の役員たちの作品作りの「分かっていなさ」に呆れる。ワイルドスピードシリーズもジャスティン・リン監督降板、そしてポール・ウォーカーの悲劇でまったく別物となることだろう。なんでも6作目公開のときに既に8作目すらも製作が決定していたらしいがもはやなにも期待していない。3作目の主演のルーカス・ブラックのシリーズ復帰もあるとかで本来このシリーズはジャスティン・リン監督以外は考えられない。


これはポール・ウォーカーの訃報を受けて公開された映画のシーンを抜粋した追悼映像。映像の後半、ヴィン・ディーゼルが「人生で一番大切なものは・・・今ここにいる仲間たちだ」と述べ、「家族へ」と乾杯するシーンが流れる。このシリーズでは本当にこの仲間たちの絆が熱い。劇中でこの仲間たちを何人も失うことすらも残念でならなかった。まさかポール・ウォーカーの姿をもう見られなくなるなんて・・・・・。

ポール・ウォーカーは私生活でも常に謙虚だったと聞く。188cmの誰もが認める美形とはいえモデルから俳優に転身したものの仕事が無く、元恋人との間にできた娘さんの養育費にも困窮しエージェントに仕事はないかと頼んで最初に掴んだチャンスが低予算映画の「ワイルドスピード」の第1作目だったとか。見事にそのチャンスを掴んだものの3作目で外されたときはさぞ悔しかったことだろう。4作目でもはじめにヴィン・ディーゼルの復帰ありきのような雰囲気だった。それも悔しかったことだろう。でもシリーズのファンは知っている。このシリーズの不動の主人公はポール・ウォーカー演じるブライアンだった。

シリーズがヒットしセレブの仲間入りとなった後でも保健所で生まれた雑種犬を引き取って飼っていたポール・ウォーカー。高級なものを追求するわけでもなく、派手な噂は皆無だった。大学で学んだ海洋学をずっと継続して研究していたとか。映画の影響もあってかカーマニアだったそうだがそれも高額所得者としては目立ったものでもなく、その人柄が分かる所有車の数々だった。彼が所有していたクルマは日産のシルビアとスカイラインR32。ランボルギーニやフェラーリではなくチューンしたニッサンの車。走りを追及した本物の走り屋のチョイスだ。劇中でブライアンが特に日産車を運転することが多いのは現実でのポール・ウォーカーの愛車が日産車であることに起因している。シルビアもスカイラインもポール・ウォーカーにもう運転されないことを悲しんでいることだろう。素晴らしい男を失った。今はご冥福をお祈りするよりもまだ帰ってくるんじゃないかと期待している。

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「パシフィック・リム」のブルーレイ発売が近づく中、やはり出やがったアサイラム製作の超絶劣化コピー作品。いいぞう、アサイラム!ゴーゴー、アサイラム!
北米版の原題は当初DVDが発売したときには「ATLANTIC RIM(アトランティック・リム)」だったのだが気がついてみると「ATTACK FROM BENEATH」に変更になっていた。なじぇ?「パシフィック・リム」のワーナー様がアサイラムお得意の紛らわしいタイトルにとうとうご立腹されたのだろうか?そりゃそうだよなーw
ワーナーと戦う気配も見せずにこっそりと作品タイトルを変更するあたりはさすがは自他ともに認めるパクリ映画会社アサイラム。いいぞう、アサイラム!ゴーゴー、アサイラム!

余談だが先日アメリカにてとあるエンターテイメント企業の役員たちと会食をした際に「アサイラムが好きだ」と述べたらその場にいた一人が飲み物を本当に吹いてしまった。それですっかり変人扱いだよ・・・・・。どんだけだよ、アサイラム・・・・・。
まぁ、確かにアサイラムの紀元前1億年のレビューを書いているヤツなんてそうはいないと思う。

さて、肝心の内容の方なのだが・・・・・


これが人型巨大ポンコツ兵器を操縦する3名。見てこのオーラの無さ。これだけでもこの作品の質が窺えるかと。一応、ご参考までに述べておくと、左から順に馬鹿の度合いが強まるメンバー構成となっている。馬鹿(グリーン)、超馬鹿(ブルー)、ハイパーメガ馬鹿(レッド)だ。RGBと3色で分けているところは分かりやすくて親切設定。ロボットの色も同様にして3色で分けている。残念なのは各自ちゃんと自分たちの色のロボットに正確に乗ってしまうところ。馬鹿は馬鹿らしく、レッドが青色のロボに乗るなどのボケをかまして欲しかった。最近のアサイラムのこういうちゃんとしたところが良くない。昔はもっといい加減だったのに、アサイラムには初心を忘れないで欲しいものだ。

3色で分けてはいるものの赤色だけレッドと呼ばれて他の2人は本名だったりあだ名で呼ばれている。緑はスーパーフライと呼ばれていた。


この人はなんの関係もない。なんとなく貼ってみただけ。

なんでもロボットたちは軍事機密とのことで民間人に目撃されるわけにはいかないとかでサンマがデカくなったような怪獣が海底から出現したときに目の前にいた3体のロボをシャットダウン(停止)してしまう海軍中将。そのまま海底で戦えば目撃者はいなかったのではないか?とそんな素朴な疑問を投げかけてはいけない。世の中には法律で決められていなくとも守るべき節度というものがある。園遊会で天皇陛下に手紙を渡した山本太郎のようなクソバカには分からないのだろうが普通は「(問題だとは)知らなかった」では済まない。アサイラム作品を鑑賞するときには些細なことをつっこんではいけないのだ。大人の常識だ。ロボット搭載のハープーンミサイルの射程が100メートルであろうが、ロボの腕に装備されていたレールガンからレーザービームが射出されようが、ロボット計画に5,000億ドル(約49兆円)もかけているのに超ダサいロボットであろうがつっこんではいけない。ちなみに5,000億ドルというと昨年のアップル社の時価総額だ。日本の家電メーカー6社の時価総額を合わせた額とも同じくらい。正直、この作品のロボットよりもiPhone5や国産の大型液晶テレビの方が性能が良いと思う。

さて、3体ともシャットダウンされたはずが遠隔操作の範囲外にいたとかでレッドロボだけは怪獣を追って海岸に登場。能天気に喜ぶ海岸で遊んでいたアメリカ人たち。まさに典型的なアメリカ人たちだ。巨大ロボを見ても逃げ出すわけでもなく歓声を送るとは余裕だぜ、アメリカンは!その背後に登場する巨大サンマ、もとい怪獣。細い!細すぎるよ、巨大サンマ!

動きが遅すぎるという理由でサンマにすら勝てないレッドロボ。軍事機密を世間に晒した上に怪獣も倒せない。しかもレールガンをあらぬ方向に撃ってしまいリゾートホテルだろうか、その建物が滅茶苦茶に崩壊。中にいた人々は先ず助からなかったことだろう。怪獣と操縦がヘタクソなロボットパイロットの両方が街を破壊する悪夢のコラボ。レッドロボだけで何千人殺しているんだろうか?それでも全然心が折れないレッド。ポジティブな馬鹿ほど迷惑なものはない。

結局はレッドロボが怪獣の口を開けているところに海軍の戦闘機がミサイルをブチ込んで怪獣は昇天。戦闘機のパイロットがヒーローとなった。なんだかこの点は新しい。よくあるこういう映画のパターンでは最初は軍隊が撃退されて、遅れて登場した主人公がモンスターを退治するのだがこの作品では逆。主人公が勝てないので脇役の戦闘機パイロットが怪獣を倒したのだ。えらいぞ、名も無き戦闘機のパイロット!

その後、廃墟と化した街をふらつくレッド。街に無数に横たわる犠牲者たちの姿を見てもへっちゃらだ。おまえのレールガンの犠牲者もいると思うんだがレッドよ、それでいいのかよ・・・・・。そしていつの間にか現れたブルーとグリーン。3人で学生気分で大盛り上がり。レッドが興奮しながらいかに怪獣を倒したかを説明。その周辺でも大惨事の犠牲者たちのご遺体が・・・・・。しかもご遺体のお一人はまばたきを・・・・い、いや、見てない。俺はなにも見てないぞう!その後、軍隊に拘束されるレッド。命令違反で営倉入り。こんなところに入れられてもへっちゃらだぜ~と強気のレッド。最初は腕立て伏せやなにやら書きものをしていたが作品中の時間にして数十分後には「うぎゃああああああぁぁぁぁっ!!!」と絶叫。孤独に耐えられなかったらしい。どんだけ忍耐力がないんだよ、レッド!

レッドではなく戦闘機が倒した怪獣は卵を生んでたとかで親よりもデカいサンマが生まれる。どういう原理なんだ・・・・。スーパーフライことグリーンいわく前の怪獣よりも3~4倍デカいとのこと。場面ごとに明らかにサイズが変化している怪獣なので登場人物がサイズに言及していることがむしろ驚きだった。ちなみにロボットのサイズも一貫していないのだがこまけぇことはいいんだ、この際!

その怪獣も海軍のステルス爆撃機とやらが倒す。営倉に入れられていたレッドの救出にブルーとグリーンは必死だったので怪獣どころではなかったのだ。仕方がない。

ロボパイ、ロボットパイロットを略すと北朝鮮で大人気のお菓子みたいだ。そのロボパイたち3匹の馬鹿たちはなぜか酒場で祝勝会。昼間っから飲んでいる場合かとかそんな物差しで彼等を測ってはいけない。街を守ったお礼にと店からおごられる3人。いやマスター違うよ!こいつらなんもしてないよ!

そしてその祝勝会で衝撃の事実が!


グリーンとブルーが数週間前にキスしたらしい。えっと作品を最初から見ていてもイマイチ分からなかったのだがレッドとブルーが付き合っているらしく、つまり酒の勢いとはいえ、グリーンはブルーとキスしたことを正直にレッドに告白せずにはいられなかったらしい。

おいおい、怪獣が大暴れして大都市が壊滅状態というときに5,000億ドルかけたプロジェクトのロボットパイロットたちは昼間の酒場でなにを話しているというのだ・・・・・。


肉食系なブルーの言い訳。むむっ!?この言い訳の仕方は慣れていやがるな!ブルーはビッチ確定だ。さぁ、どうなるドロドロなこの三角関係は!?


レッドあっさり許したーーーー!!!なんでもついさっきまで怪獣と戦うという非日常を体験したのでキスした程度の話では驚かないとかなんとか。レッドはイイヤツというか馬鹿というかなにも考えていないというか、基本的に常に元気。

その後、死んだはずの巨大サンマは逃亡し、再び大暴れ、ニューヨークを破壊しまくる。浮気騒動を無事に解決した3馬鹿RGBたちはロボットが自分が動くとおりに反応するけれどロボットが受けたダメージを痛みとしてパイロットが認識するという無駄にやっかいな新システムを導入したロボで出撃。さっきまで飲んでた3人なので飲酒運転だ。相変わらず怪獣にダメージを与えることができない。どんな武器でも使って良いということで街ごと破壊するような戦いっぷりを見せる3体のロボたちなのだが怪獣はノーダメージ。ダメージを受けない怪獣に対して怪獣に攻撃されるたびに超痛がるロボパイたち。新システムは戦闘に向いていない。戦況は絶望的だ。


なんでサンマが大きくなった程度の怪獣がレーザービームに無傷なんだろうか・・・・・。ともかくロボットではダメだと判断した米軍は核の使用を決断する。ニューヨークに核を使う判断が早い、軽い、後先考えていない。核使用反対のロボット計画側の中将と核使用を断行しようとする眼帯の軍人とが揉めに揉める。まぁ、そんな軍内部の混乱をよそに遂にレッドが活躍する。火事場の馬鹿力を出してサンマを宇宙に運んでそのままキック。なぜか爆発するサンマ。

レッドロボは大気圏外から地上に墜落、全損状態となる。残念ながらパイロットのレッドは無傷で元気が良いまま。駆けつけたグリーンとブルーとまた大はしゃぎ。司令官の中将も現れてこの後4人で飲みに行くことになった。おまえら、これだけの大惨事の当事者なのに報告書とか書く気はないんかと・・・・・。ちなみに中将は大破したロボをスマホで撮影していた。おそらく後でその軍事機密の写真をブログかツイッターにでも投稿するつもりなのだろう。イイネ!

ちなみに中将はあの「ダンス・ウィズ・ウルブス」の酋長役が印象深いグラハム・グリーンが演じている。アサイラムよ、こういう名優を巻き込んではいかん。

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ファンの怪獣映画への愛ある予告編がYouTubeで大好評。怪獣映画のこういう予告編のワクワクハラハラ感がとても懐かしい。

動画の最後の方で出る「パシフィック・リム」のタイトルの上に書かれている「ジプシー・エウレカ・チェルノ・クリムゾン」の文字はイェーガー(巨大ロボ)の名前。ジプシー・デンジャー(アメリカ)、ストライカー・エウレカ(オーストラリア)、チェルノ・アルファ(ロシア)、クリムゾン・タイフーン(中国)というKaiju(怪獣)たちとの激闘により世界で残り4機だけとなった人類の希望のイェーガーたちのこと。

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正直、生きていくのは大変だ。普通に生きるだけでも大変。どんなに仕事を頑張ろうと上手くいかないときがある。どんなに人に誠実に尽くしても相手はそんなことはお構いなしにボケっとそれが当たり前のことだと感じているかのようなときさえある。なにもかもが上手くいくわけじゃない。が!それでも気合いを入れて頑張るとなんらかの結果が出る。それが人生の醍醐味だろう。

ミジンコはよく「馬鹿だ、馬鹿だ」とミジンコの過労を心配してくれてる周囲の友人たちから言われる。馬鹿正直、まぁ、本当に自分でも思うが正攻法を選び過ぎて損をしているときが多々ある。「そんなヤツ(or 会社)を助けてどーするんだ?」なんて質問のような批判なんて日常茶飯事だ。契約交渉の場でも裏のネゴは極力避ける。それで上手くいかないのならばそれまでだと思うようにしている。それでも会社は潰れないどころか大きくなった。夜の付き合いも一切無くした。昔は酒の付き合いが無ければ仕事が上手くいかないような恐怖感があり、どんな付き合いも快諾して随分と内臓を痛めつけた。最近は真っ向勝負、提供できる仕事の質で勝負したくてもう色々な付き合いは全て断った。仕事をやるときは「ダアァァァァアァァァアアァァァッ!!!」と気合いで突き通す。裏のネゴが無くてもプレゼンは通ると分かった。その代わり半端な気合いでは駄目なのだ。本当に絶対に実現する、負けない、上手くいくことしか考えない、そんな気合いでないと通じない。

映画の世界では荒唐無稽な描写は当たり前にある。絶対に勝てるはずのない相手にも主人公たちは怯まないで本当にラストでは勝つ、それが映画の定番だ。絶体絶命でも主人公たちは諦めない。諦めないどころか勝つと信じて疑わない。アクション大作にそういう作品が多い。アタマを空っぽにして観て楽しむことができる作品たちだ。ストーリーなどはとても誉められたものじゃない作品もある。それでも諦めないでいると最後には勝つ!ということが伝わってくる作品が大好きだ。そういう映画の「ダアァァァァアァァァアアァァァッ!!!」と観ていて気合いが入るシーンを後でいくつか紹介したい。作品自体の評価は賛否両論あるだろうが、そのシーンを何度も見直してはミジンコが次の仕事を頑張る映画たちだ。

ちょうど海外で先に日本でも明日公開の「パシフィック・リム」をご覧になった方から同作品を取り上げた記事に拍手メッセージを頂いた。『ミジンコさん、推奨だけあって、凄い映画でした。おっしゃる通り、自分の仕事を頑張る気にさせる映画ですね!』

つまり、「ダアァァァァアァァァアアァァァッ!!!」なのだ。明日も頑張ろうと思える映画ってなんて素晴らしいんだろう。勿論、ストーリーなどに粗がないわけでもないだろう。こういった作品を素直に楽しまない大人もいることだろう。それでもミジンコはイェーガー(巨大ロボット)がKaiju(怪獣)に立ち向かう姿に心底奮い立つ。映画で主人公たちが負けてたまるかコノヤロウ!と頑張っている姿を見て自分も頑張ろうと思うのだ。


エルボー・ロケットで「ダアァァァァアァァァアアァァァッ!!!」だ。これで明日も頑張れる。どんなに巨大な敵にも人類の英知を結集して人型巨大ロボットを建造し立ち向かう。進化するKaijuたちを前に諦めるわけではなく、絶対に人類は滅びないと断固立ち向かう。それでこそ人類だ。とにかく「ダアァァァァアァァァアアァァァッ!!!」なのだ。

「300」というスパルタの戦士たちを描いた作品がある。ストーリー自体はかなり突き抜けたものでおバカ映画として扱われることもある映画だ。ミジンコも設定だとかストーリーはこのブログ的に面白い、つまり無茶苦茶なものとして大好きだ。

スパルタの戦士300人、対するはペルシア軍100万というとんでもない人数差の戦いが描かれている。初戦、スパルタの王・レオニダス(ジェラール・バトラー)は「今日は誰も死ぬなよ」と兵に声をかけて戦いに挑む。挑むもなにも突撃してくるペルシア兵は100万人なのだ。敗残兵の掃討戦よりも酷い戦力差だ。片側が崖の狭い道で盾を前に出した防御陣形でペルシア兵の突撃を受け止めるスパルタの戦士たち。パンツ一丁にマントと槍と楯というシンプルな武装のスパルタの戦士たち、全員が全盛期のシュワちゃんくらいの筋肉モンスターたちだ。

その300人の戦士たちの盾の壁に何千人ものペルシア兵たちが激突。スパルタの戦士たちの足が土にめり込む。そしてペルシア兵の突撃が本当に止まる。最前列にいたペルシア兵たちは後ろからの何千人もの味方の圧力により悶える。ペルシア兵の突撃を受け止めたスパルタの戦士たちは一歩一歩と前進を始め崖からペルシア兵たちを突き落とす。止まるはずのない数十倍もの敵の突撃をスパルタの戦士たちは真正面から受け止めてそのまま押し返した。このシーンだけでご飯3杯いける!初めから諦めるどころかスパルタの戦士たちは初めから勝つつもりで戦いに挑んでいた。「勝てるわけない」ではなくて「勝つことしか考えていない」だった。

「世界侵略:ロサンゼルス決戦」のラストシーンで生き残った海兵隊員たちは再び戦いに戻る。日本でのこの映画についての書き込みを見ると悲観的なものが多かった。要は「映画で描かれている宇宙人の軍隊は先遣隊であり本隊が到着したらもっと凄い武器などで人類は滅亡するのだろう」といった意見が多かった。ところがアメリカでの書き込みを見るとまるで真逆だった。「もう宇宙人の戦術は解明されたので後は戦って勝つのみだ!」といったある意味、びっくりするくらい楽観的な意見だ。でもミジンコはこの楽観論に乗りたい。この映画のラストは「ここから人類の反撃だぜ!宇宙人よ、見ていろよ!」と考えたい。

武器を見ても科学力を見ても人類のそれは劣っているのかもしれないが負けると決まったわけじゃない。現にほんの数名の海兵隊員たちだけでロサンゼルスの宇宙人の母艦は破壊できている。世界規模でそれをやってやれないことはない。まだまだ戦えるという考え方は仕事をしていく上で絶対に必要なものであり、この映画を見て自分を勇気づけることができる。

ヘルボーイで主人公のヘルボーイが倒すと二つに増えるサマエルという悪魔と闘う。倒せば倒すほどサマエルは増殖する。それでもヘルボーイはサマエルを倒し続ける。無数のサマエルに囲まれてもサマエルに怯むどころか「コノヤロウ!」と殴り続ける。倒しても増えるんだから倒さないではないのだ。どんなに増えようが倒し続ける。そこがヘルボーイらしい。後のことなどは関係なく、目の前の敵を倒すことだけに集中しているので圧倒的に有利なはずのサマエルの群れがたじろいでいるかのようにさえ見えるのだ。ヘルボーイの究極の引かない姿勢が大好きだ。

他にも挙げるとキリがないが「明日頑張ろう!」となれる映画がある。大事なことは「ダアァァァァアァァァアアァァァッ!!!」なのだ。

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ダダン!ダン!ダダン!ダダン!ダン!ダダン!ダダン!ダン!ダダン!ダダン!ダン!ダダン!ダダン!ダン!ダダン!ダダン!ダン!ダダン!

ターミネーターの新作・・・・のわけがない。

軍がお金儲けをするためにゾンビ化ウィルスとそのゾンビ化を治療する特効薬の実験のためにヤングスタウンというアメリカの田舎町を恐怖のズンドコに叩き落とすお話。なんでも軍はその特効薬を人々に売りさばいて大儲けを画策しているんだとか。そうその計画の司令官の大佐が言ってた。

そんなことをやってその軍がただで済むはずもないのだがとりあえずそこは突っ込む気力すら湧かない。その大佐の元部下の軍人がその計画を阻止するべくたった一人で立ち向かうのだがその男がターミネーターに似ている。だからゾンビネーター。彼は別にサイボーグというわけでもなくただの銃乱射魔。ショットガンを撃ちまくり特効薬を使用すれば治るはずのゾンビさんたちを木端微塵にしていく。軍の恐るべき計画を知らない住民たちを救うためにヤングスタウンにまでやってきたゾンビネーターは結局はゾンビ化した住民たちのトドメを刺しまくるのみ。おまえ、ショットガン撃ちたいだけちゃうんかと・・・・。

確かにゾンビさんたちの顔面などが崩壊した姿を見るにクスリで治るような問題ではないと思うのだが大佐は治るって言ってた。顔半分くらい無いゾンビさんとか腕とか無いゾンビさんとかも治るんだろうか?まぁ、大佐がそう言っていたので治るのかな?その肝心の大佐は最後にゾンビさんたちの群れの真ん中でおしくらまんじゅうされていた。エキストラ、もといゾンビの皆さんの投げやりな演技が光るシーンだった。まぁ、確かに誰も演技であろうとも大佐(ハゲ、デブ)に噛みつきたくはないのだろう。

ちなみにゾンビネーターは・・・・・


「ターミネーターみたい」だと言われると・・・・・


ちょっと不機嫌になる。この服装でサングラスにショットガンと揃えに揃えておいて似ていると言われると顔を横に振って「おまえはなにを言っているんだ?」といったリアクションとは若干面倒くさいタイプだ。関わらない方がいい。

別にゾンビで溢れ返ったヤングスタウンがどうなったかなどの描写も無く。ゾンビネーターや生き残っていた住民たちが町を脱出できたのかといった説明は一切なく作品は終わる。ストーリーは投げっ放しではあるが正直あんまり気にもならないほどだ。なぜなら全編を通してハンディカメラの前で出演者たちがアドリブで喋っているようなのだ。台詞はかぶるわ、そもそもみんなで勝手なことを喋っている(パニっくている)だけなのでストーリーはあってないようなものなのだ。ゾンビネーターのどれだけゾンビ化した住民を撃っても気にしない性格を見習ってなにも気にしないようにしたい。

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奇跡のような偶然って本当にあるらしい。大人気シリーズ「ワイルドスピード」の新作である「ワイルドスピード ユーロミッション」が公開中の今、「スピードMAX WILD MISSION」が絶賛レンタル中なのである。「ワイルドスピード」の4作目の邦題は「MAX」、そして5作目は「MEGA MAX」。今公開中のは前述のとおり「ユーロミッション」、それらのタイトルと惑星直列くらいの確率で偶然一致してしまったのがこの作品のタイトルなのだろう。「スピード」と「MAX」と「WILD」と「MISSION」とテンコ盛りでお得感がある。


これが日本語版パッケージ。勿論、この女性もこんな高そうなクルマも出てこない。しかしながらカーナンバーの57だけは作品のとおりだ。ひとつでも正確なところがあるのは凄いことだ。普通はこういう系統の作品のパッケージで作品中と同じことが表現されているなんてことは1箇所もない。まさかパッケージを描いた職人は作品を観たのだろうか?い、いや、そんなことが有り得るわけがない。ということはこの絵描きはエスパーだ。きっとそうだ。

これが実際の主人公のレーサー。普段はリムジンの運転手をしている。確かにこの主人公をパッケージに出したところで年に3人レンタルすれば良いほうだろう。パッケージだけファンタジーにしてしまう日本の配給会社の苦労も分かる。でもレンタル料を返せコノヤロウ。

このリムジン運転手な主人公、安全運転をしていたらイヤミな客にもっとスピードを出せと言われその通りにしたら警察にキップを切られて300ドルの罰金となる不運の男。基本的に常に不幸な感じ。

そして物語は常にお金の話。クルマの修理代を払うメドが無いのにレースはしたいという若干痛い生き方が彼の人生を破綻させている。とりあえず離婚、借金、友人無しと悪い方で全て揃っている。息子を動物園に連れていくよりも自分のレース車の修理を優先するのは父親としてどうかと思った。日本でも最大野党の元幹事長が娘の運動会よりも不倫旅行を優先していたりもするので日米どこにでもクズヤロウはいるってことだ。

1時間20分の作品中、ほとんどが金の話。具体的にはいかにお金がないのにクルマの修理費をどうするかという話題や離婚した妻と子供への養育費や家賃の話。レースに関する話よりも借金苦の話が9割。たまにレースシーンもあるのだがそれがまたハラハラもドキドキもしないフツーーーーーな地方レース。どこに「WILD MISSION」があったのかは最後まで観たが分からない。一応ハッピーエンドではあるのだ。この冴えないおっさんは地方レースで優勝してなんとあのデイトナ500への出場を3週間後に果たすらしい。原題「3 WEEKS TO DAYTONA」を直訳すると「デイトナ500まであと3週間」なのだが、そのタイトルからして最初から主人公が勝つことが想像できてしまう親切設計。タイトルがネタバレとかなかなか斬新だ。

借金まみれで家庭よりもレースを優先してきたダメ親父なのだが息子はかなり賢い。そんな賢い息子はずっと父親と約束していた動物園に到着するや否や、デイトナ500まで時間がないので父親をレースに集中させるべくすぐに動物園をすぐに後にすることを選ぶのだ。そんな息子の言われるがままにレース車の調整に向かう父親。そこは人生で1日くらい息子のために使うべきところだろう。息子は父親を選べない。

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1作品ごとには書くほどの作品でもないと思えるが「皆さんが映画をお金出してまで見る価値がない」と思ってしまいそうな危険な作品の数々をご紹介したい。全て邦画であることは残念至極ではあるが恣意的にそうなったわけでもなくて本当に「これは酷い!」と思えた作品が全て邦画だったのだ。これは偶然というだけではないと考える。実際、邦画をそれなりの料金を支払って観るのには自称・映画通がよく小馬鹿にしているハリウッド大作よりも相当にリスクが高いように思う。確かにハリウッド作品だって誉められたもんじゃない作品は数多く存在するが「お金返せ!」ってほどのものは少なく、そこそこちゃんとは作られているものだ。対して邦画となると本当に驚くほど陳腐な作品に遭遇するときがある。そういった邦画を観た人々はもう映画のために2時間を使う気力を削がれるのではないかと危惧している。



― 藁の盾 ―
よくぞここまでつっこみどころ満載の作品をあれだけ宣伝したものだと呆れる。カンヌに出品した時にはまだ観ていなかったのが悔やまれる。もし先にこの作品を観ていたらカンヌ出品を10億円の懸賞金をかけて阻止したかった。

ストーリーは児童を暴行殺害した悪魔が出所後にまた児童を暴行殺害。第2の犠牲者は日本のフィクサーの愛する孫娘だった。そのフィクサーが10億円の懸賞金をその悪魔にかけて全国に呼びかけたから日本中から狙われることとなる。その悪魔をなんとか守るSPや刑事たちという構図なのだが、日本の警察を馬鹿にしているのか?と思えるほど警察側が隙だらけ。もうビックリするほど警察がミスをしまくるので事態が悪化していく。特にSP役の家政婦のミタさんの扱いが酷い。どう考えてもSPでそれはないだろうというミスを何度も繰り返す。

まだ脚本の不備だけならば良かったのだが、基本的に撮影がテキトーなのだ。三池監督の通常運行とでもいうべき杜撰な撮影。台湾の新幹線を使ったロケなどお疲れ様ではあるのだが出演者たちも過酷な環境だったようで、新幹線社内のシーンでは出演者たち全員の眼球が充血している。その前のシーンでは充血しておらず、そのあとのシーンでも目は治っていた。要はその社内のシーンでは出演者たちは寝ておらず暑さと闘っていたのだろう。休みが無かったであろう出演者たちには気の毒なことではあるが映画作品としてはそこは撮り直すべきだ。

まぁ、そんな全員の目が充血くらいは些細なことに思えるくらい総じてグダグダな展開。よくこんな作品をカンヌに出品したものだ。日本映画の評価を下げるためにやっているとしか思えない。


― サイボーグ009 RE:CYBORG ―

昨年秋に公開されたときに余りに評判が悪かったのでブルーレイ発売まで待った作品。正直、今はこのブルーレイをどう処分したものか困っている。そのくらい酷い。

熱烈な原作ファンを裏切っているであろうことは先ず間違いない。ミジンコとしては原作ありきでも新たなストーリー展開などはアリだと思ってはいるのだがこの作品に関しては原作への愛は微塵も感じられないし、そもそも原作の根底に流れる「(サイボーグ戦士たちは)誰がために戦う」を監督がまったく理解していない。石ノ森章太郎がアニメの主題歌の歌詞に使用したこのフレーズ「誰がために戦う」は人間には戻れない孤独なサイボーグ戦士たちが決して人間社会には受け入れられないものの、人類のために命を賭けて戦う悲哀を歌っている。この「誰がために戦う」は「人類のためなのか?」「いや共に戦う他の8人のサイボーグ戦士たちのためにも!」といったサイボーグ戦士たち常に付き纏う葛藤を表現している。

ところがこの新しい009ではそもそもサイボーグ戦士たちの葛藤どころか影すらも薄い。ほとんど登場しないサーボーグ戦士たちもおり、なんのために「009」を再映像化したのか理解に苦しむ。ここまで原作と関係のない作りにするのならば完全オリジナル作品で挑むべきだ。「009」のネームバリューは利用したい、だがオリジナルのことなんて知ったこっちゃないという姿勢はクリエイターとしてはどうかと思う。

フランソワーズ(003)が009に下着姿で迫るシーンがある。元々二人は恋人なのでそういうこともあるのかとは思うがわざわざそういうシーンを入れる意味はまったくないと思う。この監督は原作ファンの神経を逆撫でするためにいちいち要らんことをする癖があるかのようだ。説明不足の温床のようなこの作品では「要らないシーン」が数多く存在し、もっと説明すべきことは山ほどある。自分の言いたいことだけ言って相手にはなにも響いていない、そんなプレゼンがド下手くそな人の講釈を2時間弱聞かされた気分となる作品がこれだ。


― 鍵泥棒のメソッド ―
期待値が大き過ぎたのだろうか?余りに絶賛の嵐だったのでものすごーーーーく期待して観てしまった。結果としてそれが良くなかったのだろう。特に大どんでん返しがあるわけでもなく、冴えない男性と一流の殺し屋(?)が短時間入れ替わったらどうなるかという話。こういう二人の人物の立場が入れ替わるといった話はよくあるのだがそんな映画の中でも特にこの作品が抜きん出ている感じはしない。おそらくこの映画を絶賛している人たちはこの映画の監督のファンでもあるのだと見ている。そこを事前に分かった上で観れば「あれ?そんなに絶賛するほどか?」という鑑賞中にずっと付きまとっていた?マークを拭い去ることができたはずだ。

― のぼうの城 ―
原作は本当に読み易い傑作だと思う。戦国モノであそこまで痛快な作品もそうはない。対して映画の方は原作に忠実といえばそうなのだが忠実に映像化して原作の面白さを3割減させた印象。もっと登場人物たちは個性豊かだったはずなのだが映画化されると驚くほど薄っぺらくなる。ひとつ再確認できたことは小説というものは文章のみであるにも関わらず、その文章が巧みであると映像を凌駕することだ。筆者の情熱が読者にも伝わって読者の頭の中で壮大な映像として再現されるからだ。のぼうの城に関してはまさにそれ。映画化も相当頑張ってセットなどを作ったりしていたようだが原作小説で描かれていたような水攻めや攻城戦の再現には遠く及ばなかった。



邦画の全てが酷いとは言わないが大宣伝の割には映画ファンを減らそうと画策したのでは?と疑いたくなるような完成度の作品の割合が非常に大きい。これでは恐ろしくて邦画のチケットを買うのを躊躇してしまう。

拍手[8回]

本日、TBS系で放送されるワイルドスピード・シリーズの第3弾。実はミジンコ、この作品が大好物。地上波初だとか。2年前に「4」が放送されていたし、そもそもこの作品は2006年の作品なので本当に遅い地上波での登場だ。日本の役者が多数出演している作品なのでなにか権利関係で問題があったのだろうか?地上波まで6年もかかる作品とは珍しい。

この作品、シリーズのファンたちから酷評されている場合も多々ある。日本人の書いたレビューでもそういった低い評価を数多く見てきた。確かにそういった批判的な意見ももっともだと思う点がいくつもある。先ず舞台となる日本の描写が荒唐無稽であるところなどは日本人としては納得がいかないかもしれない。ストーリーも決して誉められたものじゃないという意見も分かる。この作品の脚本が傑作だなんてミジンコも思っていない。むしろテイストとしては限りなくB級作品だ。

それでもこの「3」がミジンコは大好きなのだ。おバカ騒ぎを楽しむときには自分もバカになったほうがより楽しめるとは思わないだろうか?この作品からは製作陣が真剣に取り組んだ数多くの「こだわりにこだわった演出」があって、作っている側の本気がグイグイ伝わってくるのだ。ただのカーチェイスを描くために作った作品ではない。シリーズがマンネリ化していくことを断ち切った勇気ある新しい試みをこれでもかっていうくらいに詰め込んだ監督のジャスティン・リンをはじめとするスタッフや役者たちの言葉どおりに魂を込めた一作だとミジンコは思っている。駄作だ、B級だと批判するのは簡単だが、単純にこの作品を観ると元気が出るのだ。それだけでも価値ある作品だ。

ちなみにこの3作目のジャスティン・リン監督は「3」から今度公開される6作品目の「ユーロ・ミッション」までの監督をしている。シリーズ3作目のこの作品で監督は映画会社から評価され、4作目でも5作目でも大ヒットを飛ばしている。このシリーズの「2」を観た人の誰がこのシリーズがここまで長く続くと予想しただろうか?酷評が多い今回放送される「3」だが、人によってはとても楽しめる作品となっていることは間違いないのだ。そこに映画会社も賭けて同シリーズの4作目も任せて今やドル箱のシリーズの誕生だ。「3」でカメオ出演したビン・ディーゼルの役者魂に火をつけたことも大きい。友人やファンたちからそのカメオ出演が好評で次の作品への出演を決心したんだとか。「2」で途切れたと思ったシリーズは「4」で復活している。ちなみに「3」は今続いているシリーズの後の話という設定らしい。そうではないと辻褄が合わないので後付けでそういう設定にしていると思われる。確かに「3」のときにシリーズが復活するとは製作側も考えていなかったのだろう。

確かにストーリーはなんとも言えないビミョ~なものだ。日本や日本人の描写も現実とはかけ離れている。作っている側もおかしな日本を描いているとは承知の上で作っているのだろう。そのおかしな日本に腹を立てるよりも笑ってしまったほうが映画は楽しめる。北川景子に関しては大切なキャリアだったように思う。日本ではまだそれほど売れていなかったところでいきなりのハリウッド作品、しかも出演シーンも台詞も結構あるというチャンスをちゃんとモノにした。メイキングを見ると分かるのだが実は北川景子の出演シーンはあれだけ出ていても結構カットされている。必ず一緒に登場する相方(?)の男子生徒役の役者さんがジャスティン・リン監督の実弟であることが「(人間関係的に)カットしやすい」となってしまったのか、本当にメイキングを見るとここまでいろんなシーンを演じていたのかと驚いた。数秒ではあるが真木よう子も出演。なかなか気がつかれないが中川翔子も一瞬出ている。なんだかこの作品はアゲマンなのではないかと思えるほどだ。この3人、その後に皆が大ブレイクしている。

サン・カンという韓国系アメリカ人俳優がこの作品では重要な役を演じている。素晴らしい役者だ。アジア系はアメリカのドラマや映画で「典型的なキャラクター」しか与えられないことを改善する活動にも取り組んでいるので応援している。白人や黒人は主演を含めて様々なキャラクターを与えられるが、アジア系となるとほとんどが脇を固める追加1キャラだったり、器用でアタマが良いキャラクターといった役柄ばかりだったり、先ずそもそもが人口比と比較してアジア系が主演となることは先ずないといった現状はおかしい。サン・カンは既に準主役としてシルベスター・スタローン主演の映画に出演している。アジア系がそこまでの位置に登りつめるのは相当に難しかったことだろう。それもこの「3」がきっかけと言っても過言ではない。「3」でのサン・カンはとてもインパクトがあった。アジア系であるのにクールでありつつも時に感情豊かであったり、典型的なアジア系の役柄を打破していた。

ここでネタバレ↓(「3」を未見の方は作品をご覧になってから読まれた方がよろし)



サン・カン演じるハン(←日本人名とはとても思えない設定なのだが・・・・)は、この作品で死んでしまう。が!「4」以降もハン役として出演している。これはジャスティン・リン監督との強い絆もあり、かつサン・カン自身の評価がとても高かったが故だ。そういうわけで「4」以降にハンが主人公たちの仲間として登場するがあくまでも時間軸としては「3」よりも過去の話ということになっているらしい。「4」以降が大ヒットしているので「4」で「日本に行く」といった台詞があるにも関わらず「5」でも「6」でも登場したり、「5」で億万長者になったはずのハンが日本では数百万円のヤクザへの上納金を着服するといった不可解な行動、いわゆる矛盾が次々と増えていくのだが、もうこれはヒット作に返り咲いたが故の苦悩だろう。



アメリカのホテルで何気なくつけたテレビでこの作品がちょうど放送されるところだった。5年前くらいのことだったろうか。北川景子が出演しているのは承知していたのでむしろ「どんな感じの扱いになっているのか?」を知りたくなくて1度も観たことが無い作品だった。主人公と絡むシーンがあるとは知らなかったのだ。しかもメカニックの役とは驚いた。クルマ主体の映画でメカニックの女子高生・・・・・って、オイ!w
そもそも「2」を何度も観たがとても誉められたもんでもなくて同シリーズへの期待が薄かった。ビジネスデスクもある部屋だったのでパソコンを触りながらの視聴だった。その内、その余りにもバカバカしい描写に引き込まれた。日本人の誰もが英語が堪能であったり、カーレースで物事を決めようとするヤクザなどありえない描写の数々が逆に面白く感じたのだ。KONISHIKIが出たところでは本当に笑った。こういう映画があってもいいと思った。

拍手[21回]

あの「ミスト」のフランク・ダラボンが製作総指揮で全米で最大の視聴者数を記録したドラマのサードシーズン。米ドラマはシーズンごとにほぼ話がリセットされてしまうようなシリーズも多いが「ウォーキング・デッド」は違う。シーズン1から3までストーリーは全てつながっている。複線を全て回収している真面目なストーリー展開はむしろ米ドラマでは珍しいタイプだ。ひたすら長々と1話完結のショートストーリーを連結した数多の米ドラマと一線を画しているのが「ウォーキング・デッド」だ。ゾンビ映画が大嫌いなミジンコではあるがこの作品は認めている。「人間が一番怖い」というメインテーマをずっと堅持したまま「次はどうなるのか?」と次回が待ち遠しくなるストーリー展開は極限状態での人間ドラマを描かせたら世界一のフランク・ダラボンの手腕が光っている。

以下、本当に最終話近くのネタバレなのでこのシリーズを観る予定の方々は読まない方が良いかと。日本ではまだレンタルも始まっていないシーズン3なのだ。ここまで読んで既にこのシリーズを観ようと考えた方々はここで読むのを止めることをオススメする。ゾンビが大嫌いなので絶対に観ないと決めている方々は映像を観ないで若干のダラボン流の人間ドラマがどういったものかその触りの部分を楽しんでいただけるかもしれない。

15話の主人公はメルルだ。ずっとこのキャラクターが大嫌いだった。シーズン1の冒頭で少しだけ登場したこの男は仲間に暴力を振るいワガママ放題。手錠でビルの屋上につながれたまま置いてけぼりにされ、屋上に上がってくるゾンビの群れを避けるために自らの片手をノコギリで切断して逃げた。後にシリーズを通しての主人公である元保安官と仲間たちが救出に向かったが屋上にはメルルの手しか残っていなかった。メルル役のマイケル・ルーカーはこの作品で唯一の有名な俳優だった。後にドラマが大成功して特に弟ダリル役のノーマン・リーダス(千葉県在住経験あり)は大ブレイクしたが、シリーズ当初は本当に唯一の知名度の高い俳優としてその存在感は際立っていた。

シーズン2ではメルルは登場しない。その間に弟のダリルは仲間たちと馴染んでいった。シーズン3でメルルがどうしていたのか明らかになる。シリーズを通しても最も凶悪なキャラクターであるガバナー(提督)が支配する町で用心棒をしていたのだ。失った片手の代わりにナイフを装着し、ガバナーの右腕としてゾンビたちだけではなく、人殺しなどの汚れ仕事を担っていた。

このメルルがシーズン3では心底憎らしいキャラクターで元は仲間であった主人公側の人々をこれでもかっていうくらいに苦しめる。ミジンコがシーズンを通して1番好きなキャラクターである「えなり君」と呼んでいる韓国系アメリカ人の青年(スティーブ・ユアン)がいるのだが、彼とその恋人を拉致して拷問にかけたのがメルル。えなり君を椅子にしばった常態のまま、部屋にゾンビを放つメルル。仲間だったえなり君を殺そうとし、えなり君の恋人はガバナーに差し出した。その恋人は幸いにしてレイプ未遂に終わったがメルルはガバナーがレイプすることを承知で差し出しているのだから許し難い。

そんなメルルは今度はガバナーの信頼を失い、捕らえられた弟ダリルとの殺し合いを強要される。最強の兄弟であったのでかろうじて難を逃れたがメルルは弟と一緒に元仲間たちのところに戻っても信用は地に堕ちていた。そりゃそうだ。誰が仲間を誘拐し暴行し殺害しようとした相手を信用するというのか。それでもメルルは悪びれもせずに弟と一緒にいることを選択する。

ミショーンという剣を使ってゾンビも人もバッタバッタとなぎ倒す女戦士がいる。そのミショーンにゾンビになった娘を殺されて(?)恨んでいるガバナー。ガバナー暗殺を企てたミショーンはガバナーの片目を奪ったが暗殺は失敗している経緯もある。そのミショーンさえ差し出せば主人公たちが暮らす刑務所だった場所へは攻撃しないと申し出るガバナー。悩む主人公の元保安官。戦力的にガバナーの数十名の軍勢に10名足らずの刑務所側では勝ち目が薄いからだ。そこでミショーンを騙して縛りガバナーに差し出そうと考え出す主人公。メルルは最初からそんな酷いことを主人公はできないと見抜いていた。実際に主人公は悩んだ末にミショーンを差し出さないで戦うことを決意する。

ミショーンに不意打ちをして縛り上げるメルル。刑務所側が戦おうと決意したと同時にミショーンを拉致してガバナーの町に向かったのだ。車の中でメルルとミショーンの会話が衝撃的。メルルはこの世界(ゾンビがはびこる世界)になってからしか殺人を犯していないというのだ。今までの彼の描かれ方からして殺しは手馴れたもののように見えたがそうではなかった。ミショーンはそれを見抜いていたかのようだった。おそらく最強の殺し屋のごとく描かれているミショーンも殺人はこの世界になってからなのだろう。こんな世界になっていなかったのならば二人とも人殺しなんて一生しなかったのかもしれない。

ミショーンを縛っているワイヤーを切ってクルマから降ろすメルル。仲間のところへ帰れという。ミショーンにはメルルがなにをするのか理解していたので重い空気が流れる。メルルはたった一人でガバナーたちとの対決を選んだ。ガバナー側はメルル一人に多くの犠牲を出したがガバナーは無事のまま。その戦いの場所に後から到着した弟ダリルは生き返った兄と対峙する。最後の最後でメルルが仲間のために自分を犠牲にした。片腕にナイフを装着したゾンビの姿があまりにも哀れで、それをもう1度殺さなければならない弟ダリルの姿に泣けた。シーズンを通じて本当に嫌な奴だったメルルの死がこんなにも悲しいとは・・・・・。ダラボンは本当にこういう演出が上手い。

ちなみに原作コミックには弟ダリルは存在しない。メルル役のオーディションに落ちたノーマン・リーダスがあまりにも良かったので急遽ダラボンが弟役を設定したのだ。その弟ダリルは今や一番人気のキャラクターで彼が主演のスピンオフ作品の話なども持ち上がっているほどだ。

最終話ではアンドレアまで命を落としてしまう。まさかの展開だった。段々と不人気キャラになっていく不幸な設定だった。シーズン2でもシーズン3でもシリーズでの悪役に抱かれて好意を惹こうとしていた悲しい女性だった。絶望ばかりの世界ではそうすることが生きる術だと考えたのも無理はない。それでもどうしても好感度としては厳しいものがある。

本来は弁護士として社会正義のために献身的に働いていた女性が世界が一変してしまい銃の扱いを覚えた。仲間とはぐれ、それでも必死に生き延びて、ガバナー側と主人公側の和解を彼女なりに試みていたが全てが裏目に出ていた。アンドレアがゾンビに咬まれてしまった後で仲間たちがガバナーに監禁されていた彼女の元に到着。一足遅かった。ゾンビに転化する前の自殺を決断するアンドレア。仲間から銃を借りて自ら命を絶った。「頑張ったのよ」と最期の彼女の言葉。もう彼女のビッチっぷりに好感度ダダ下がりではあったのだが彼女が死んでしまうことは望んでいなかった。彼女は固定レギュラーのような気さえしたのでどんなに彼女がピンチになっても安心して見ていられたのだ。まさか彼女が死んでしまうなんて・・・・と正直思った。

よくよく考えると彼女は常に仲間の身を案じていた。メルルもアンドレアも行動と結果の歯車が上手く噛み合っていなかったに過ぎない。世界がまともならば!とドラマを観ていて口惜しくなるのだ。ダラボンめっ!!!



拍手メッセージで頂いた「ダラボンがシーズン2前に降板していること」について書きます。それを承知でミジンコは今もって「ウォーキング・デッド」はダラボンが指揮していると考えているということです。

緘口令が敷かれているようですが実際はAMC側が予算縮小に不満だったダラボンを解雇したようです。ドラマはヒットしたにも関わらず1話ごとの予算を大幅に縮小する判断を下したAMCは愚かな判断をしたとミジンコは考えます。実際、予算の減ったシーズン2は予算が少ないことが見て取れることが多々ありました。低予算で済むドロドロした愛憎劇と化したシーズン2は正直いって「文明社会が終りかけていることを感じさせる」シーズン1ほどのインパクトはありませんでした。これはヒットドラマとしては大失策でしょう。さて、ダラボン解雇後の製作はどうなっているのかというとダラボン組の側近中の側近であるグレン・マザラが製作総指揮に就任しています。これはダラボンはいわば無給でその後も「ウォーキング・デッド」の製作に参加しているという考えが業界では暗黙の了解です。マザラがダラボンの意志を継いでいるというよりは、マザラはシーズン2を通じてAMCが妙な方向に持っていこうとした内容をダラボンの構想に引き戻そうと努力していたように見えました。

予算をケチってダラボンと対立し、その結果として最悪の手である「ダラボン解雇」を選択したAMCという会社の製作ではありますが、初期構想から第1話の監督(ヒット映画監督がドラマの監督に戻ることは異例)を担ったダラボンの子供とも言えるが「ウォーキング・デッド」です。マザラはインタビューでも常にダラボンへ敬意を払いダラボンについて触れています。ダラボンが解雇される前に構想していた刑務所を舞台とする設定は当初はAMCに潰されてあのようなシーズン2となりましたが農場編とも言えるシーズン2はAMCが安易に期待していたほどの評判を得られませんでした。そしてマザラが頑張ったのはその刑務所編をシーズン2のラストシーンで匂わせる演出を決行したことです。あれでダラボンの初期構想のシーズン2がシーズン3として復活しました。

ダラボン組の役者たちの評価が高いのもAMCにとっては苦々しいことかもしれません。ダラボンがオーディションで見出したノーマン・リーダス演じるダリルは今や全米で最も人気のあるキャラクターです。他の「ミスト」にも出演していた役者たちも劇中で命を落とす者がいて減ってはいますが強烈な印象を残したキャラばかりです。対してAMCが支配したかったシーズン2では特にこれといった人気キャラは生まれていないことが皮肉なものです。そういった状況からも「ウォーキング・デッド」はキャラクターたちをしっかり作ったダラボンの作品だと考えています。この作品が人気が出れば出るほどダラボンを切ったAMCが儲かってしまうというジレンマはありますが、ダラボンの評価も上がっていると思います。ダラボン後に就任した製作スタッフには気の毒な面もありますが今もって「ウォーキング・デッド」はダラボンの作品だと思います。

拍手[83回]

ミジンコが大好きな監督はギレルモ・デル・トロ。デル・トロ作品はどれも好きだが特に「ヘルボーイ」という正義の悪魔が活躍するアメコミ原作の映画が大好物。アメコミの映画化の中では抜群のデキ。原作を重視しつつも更に作品を昇華させた作品だと思う。ヘルボーイは悪魔なのだけれど人間に育てられたが故に人間側に与してボロボロになりながらも戦い続ける。人間からは差別される容姿であり日陰の存在ながらも世界を何度も救う。人間を救おうなんて宣言しているわけではなくて、敵がムカつくからブチのめす。それが結果的にヘルボーイをいわゆる正義の味方としているのだがヘルボーイ自身はそんなことは知ったこっちゃないのだ。そこがイカス。

ミジンコも世界平和だとか正義だとか人によって考え方・見方が変わるものに頼ることはずっと前に止めた。その瞬間、瞬間で自分がアッタマきた宗教だとか習わしだとかを理由に武器を持たない人々の命を軽視するクソヤロウたちを政治力と武力と資金力にモノを言わせてギャフンと言わせてウーロン茶飲んで寝る。それが一番自分らしいと考えている。この世界には数多くのテロ組織やら人身売買組織やら武装勢力やらといい歳した大人たちが厨二病のごとく暴れればなんとかなると思っているケースも多々見かけるがそういう困ったちゃんたちに「世界になにしてくれてやがんだ、コノヤロウ!」としつけをしなければならない。まったくもって面倒なことだ。面倒なので気持ちが折れそうになるときがあるし、そういう各種困ったちゃんたちに嫌われるわ、死ねと言われるわでうざったいことこの上ない。それでも映画の登場人物たちよりはマシだ。映画で今回紹介する「パシフィック・リム」のように巨大怪獣と人類は対峙しなければならない。ミジンコが何度も観ている「世界侵略: ロサンゼルス決戦」なんてエイリアンの襲来だ。そんなとんでもない敵に対峙しても映画の登場人物たちは諦めない。どんなことがあっても勝つまで戦うのだ。いつも世界各地の酷い地域でそういう映画を思い出す。あの映画よりは希望があるなと思うとどこにいても心が折れない。そりゃ何万トンもある怪獣や近代兵器も通じないエイリアンと戦えと言われているよりも自分のやらなければならないことは随分とラクなものだ。

ギレルモ・デル・トロ監督の新作は同監督が大好きな日本の怪獣映画や漫画やアニメを参考にしてハリウッド映画化したもの。監督自身は日本の怪獣映画へのオマージュではないと語っているようだが「日本の漫画、ロボット、怪獣映画の伝統を尊重している」とも語っているようだ。そもそも作品中の巨大怪獣たちの名称が「Kaiju(カイジュウ)」なのだ。それに日本の有名子役が出演していたり菊池凛子も出演している。日本人の観客もだいぶ意識している作品だと思う。

「日本文化の大ファンである監督は大怪獣映画を作りたいと長年考えていたようで「遂に!」という思いがあるようだ。ミジンコもデル・トロ版大怪獣映画の話を何年か前に聞いたときから今か今かと待ち侘びていた。ミジンコが大好物の「強大な敵が現れても諦めない人類」がテーマの作品だ。これはゴハン100杯いける!

もう一昨年くらいから散々情報が流れている「パシフィック・リム」の前半の流れはこんな感じ→ 太平洋に巨大怪獣が何体も確認される。サンフランシスコ、マニラなど太平洋岸の大都市が怪獣たちによって次々と壊滅させられる。近代兵器をモノともしない巨大怪獣たち、次々と都市が壊滅されられ人類滅亡が現実的なものとなっていく。もう打つ手がないのか?と絶望する人々。しかああぁぁぁぁし!まだ人類には奥の手があった!巨大ロボットだ。怪獣級の巨体を有する人型ロボットで怪獣たちに対抗するのだ。近代兵器が通じない怪獣たちに巨大ロボはタンカーで殴り、ジェットエンジンで加速させた巨大グーパンチで対抗。怪獣たちよ、人類を舐めるんじゃねーぞー!といった流れらしい。猛烈にアガる作品だ。ゴハン、おかわりでもう100杯いける!


この映画を観てまた頑張ろうっと!巨大ロボ欲しい!

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マンドリルといえば・・・・・・

real-mandrill.jpg

このワイルドな動物をイメージするが今回は・・・・・

mandrill-1.jpg

このサングラスの殺し屋なのさ。

チリ産の殺し屋、その名はマンドリル。

彼の必殺技は物理の法則を無視した縦回転キック。

こんな感じ↓

mandrill-2.jpg

銃も使うが基本はこのマンドリルキックで悪い奴等を粉砕する。体操でオリンピックに出場したら相当イイ線を行きそうだが忙しい殺しの仕事との両立が難しいのだろう。ちなみに上の画像でお風呂に浸かっているのがターゲットである作品冒頭のかませ犬のマフィアのボス。音楽を聴いていたラジカセをお風呂に投げ込まれて電気ショック死。マンドリルキックをするにも値しないと判断されたらしい。ちょっとせつない。

チリ最強の殺し屋の自宅を訪れるマンドリル。殺し屋の住所がバレバレなのはいかがなものか?まぁ、小さいことを気にしていてはチリ人はやっていられない。そのチリの生ける伝説と化している最強の殺し屋と対峙するマンドリル。
いきなりフルコンタクトのパンチ&キック、その結果が↓コレ。

mandrill-3.jpg伝説の殺し屋が年齢差を理由に「手加減してくれ」と申し出ていた。こういうのは殺し屋の世界としてはどうなのよ?いや小さいことを気にしていてはチリ産ワインを楽しめない。

本当に手加減をして最終的には伝説の殺し屋とお茶をするマンドリル。最初からそうすれば良かったのに!・・・・・と思って見ていたら必要な情報を生ける伝説から聞き出したマンドリルはチリの殺し屋業界の道を切り開いた大先輩を容赦なく射殺。マンドリルさん、容赦ねぇっす。

その後、数々の敵を倒していくマンドリル。数が多かったので省略。最初は一人だよ~んと見せかけて後ろに二人隠れていた殺し屋三人衆が印象に残っている。エグザイルのチューチュートレインみたいなことをやって欲しかったが残念ながら特に3人であることの意味のない攻撃を繰り出し、マンドリルに各個撃破されていた。

大ボスの娘と恋愛関係に発展するマンドリル。仕事中に恋愛するヤツなんてプロとして失格だ。殺し屋を辞するべきだ。そんな職務規定違反が災いしたのか大ボスを倒した後の大ボス娘と対峙したときに「俺には撃てない」と大ボス娘を撃たずに銃を捨てるマンドリル。対して娘は・・・・・マンドリルを・・・・・・撃ってた(―_―;) まぁ、そんなもんだよね・・・・・。

主人公が胸を撃たれて死ぬ寸前という意外な展開に。そこでマンドリルが放った言葉は以下の画像のとおり。
 
mandrill-4.jpg


一応は一時的とはいえ恋人だった大ボス娘は・・・・・・


mandrill-5.jpg
 
投げキッスで済ませていた・・・・・。

オンナって怖いね。
 

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Audrey-and-Anne.jpg

アン・ハサウェイのデビューであり主演作の「プリティー・プリンセス」という映画を観る前から大嫌いだった。邦題や日本でのマーケティングからして「ローマの休日」と「プリティー・ウーマン」をイメージさせていて、その2つの名作に乗っかろうという姿勢がまずイヤな感じがしたし、そもそもオーディションでいきなり主演デビューを飾ったとかいうアン・ハサウェイの顔が魚か爬虫類に見えて、「どこがオードリー・ヘップバーンの再来だ!」とその大袈裟な宣伝文句にアッタマきた。

そういうわけでずっとアン・ハサウェイが出演している映画は避けていた。一番好きな監督であるアン・リー監督の「ブロークバック・マウンテン」にアン・ハサウェイが出ていたのだが映画館では気がつかなかった。数年後に出ているのを知ったくらいだ。「ライフ・オブ・パイ」でオスカーを受賞したアン・リー監督、台湾時代の同監督の作品は「ライフ・オブ・パイ」よりも監督賞モノの作品ばかりだ。巨匠と呼ばれているハリウッドの監督たちよりも知名度も扱われ方も不遇な感じがする監督だが「ハルク」以外はハズレがない。アン・リー監督に「ハルク」を任せたハリウッドのプロデューサーと映画会社の感性って・・・・・。

アン・ハサウェイ主演の「レイチェルの結婚」を機内でたまたま観て驚いた。監督がジョナサン・デミ(「羊たちの沈黙」の監督)だということも驚いたが主演の女優の演技にたまげた。なんだこの上手い女優は!?と心底驚いた。それが既に主演作が沢山あるアン・ハサウェイだとエンディング・クレジットで知った。後日、とっくにDVDになっていた彼女の代表作とも言える「プラダを着た悪魔」を観た。面白かった。主演の力で作品が名作へと昇華しているハリウッドでは希有な作品だ。焦って「プリティー・プリンセス」と「プリティー・プリンセス2」のDVDを購入。この2作については日本でのマーケティングが最低だったのだと分かった。作品の作り手側はまったく「ローマの休日」を意識していないように見えた。主人公は小国のお姫様だと判明するアメリカの女子高生という設定ではあるのだが「ローマの休日」にかすってもいない完全なオリジナル作品だった。しかも「2」までちゃんと作られていて面白い。

オードリー・ヘップバーンには誰も辿り着けないとは思うが、同じ頂上ではなくともアン・ハサウェイは頂に向かって登り続けている女優だ。ずっと役者として演技を磨いていることが伺えるところに好感を持っている。売れて億万長者になった途端に演技への情熱が希薄になっていることがスクリーンから伝わってくる多くのハリウッド女優たちとは一線を画している。

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 プロフィール
HN:
ミジンコ
性別:
男性
職業:
戦闘訓練を受けた経営者
趣味:
余裕をかましている悪党をギャフンと言わせること。
自己紹介:
詳しくはプロフィールをご覧くだされ。
 わらび☆かんがるー子


 契約戦隊     ハケンジャー


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