アグネスちゃんこ鍋というブログがある。たった今そのブログタイトルを知り軽くめまいがした。そのブログの説明文には「アグネスのマジカルワールドへようこそ!」とある。魔法使いのブログらしい。
どうもそのアイタタタなブログを読むに「児童ポルノ規制に賛成をしているから批判を浴びている」とその魔法使いは考えているらしいことが窺えた。このブログをご覧の皆さんには説明するまでもないことだろうがこの魔法使いが批判を浴びている理由はそこではない。
批判をされている点は・・・・・
自己の豪遊とも言える生活を省みずに寄付を募っていること。まぁ、裕福に暮らそうが別にそれは構わないと言いたいところだが、この人に関しては日本ユニセフ協会から得ている収入と同組織での活動から派生した講演などの仕事がある上での高額所得であろうから叩かれる。そりゃネットで散々貼られている金ピカの部屋の写真などを知った上でこの人が「寄付を!」と呼び掛けている様はまるでブラックジョークだ。
更に自身の母国である中国に於ける人権蹂躙、迫害、虐待などには一切触れることなく日本のあることないことを大問題視して、さも日本の実態が世界最低辺の惨状といった感じで吹聴する点も批判される最たる理由だろう。日本はそこまで児童に酷い国だろうか?児童虐待や婦女暴行事件の被害件数はその人口の多さにも関わらず日本は世界で最も少ない国のひとつだ。児童虐待、児童の強制労働、人身売買、臓器売買など、どう見ても日本よりも悪い状況の国の方が多い。そういう国、ましてや母国の中国で起きている問題には触れずに、日本を先ずは正そうとする外国人は日本人からしてみれば相当な違和感を感じるということだ。
アグネス・チャンが批判を浴びている理由は、決して児童ポルノの規制を促進しているからではない。別にその法規制の反対派が推進派を潰すために批判を展開しているわけではない。ダブルスタンダードとも言えるその姿勢が批判されているのであって、もっとストレートに言えば偽善は嫌われるということだ。
そりゃ自分を批判する相手が全て児童ポルノ愛好者と考えれば法規制への闘志が湧き支持者も納得するんだろうが現実はそうじゃない。そこじゃないんだ、アグネス・チャンが批判されている理由は。この位恐るべきタフさで自分に都合良く世の中の動きを解釈すると長生きはしそうなんだが自分は世界の現実をしかと両目を開けて見て生きていきたい。それが短命な人生となったとしても都合の良い部分だけを切り取った世界は自分には空虚な世界だ。世界には地獄のような場所が沢山ある。その地獄を天国にはできないまでも地獄ではない不便ではあるが人が人の心を失わない場所にはできる。そうやって世界各地の地獄をちょっとずつマシにしていくことには意味がある。世界の不幸を営利目的に利用する奴等には理解できないことなのだろうが、この「ちょっとだけでもマシにすること」の醍醐味はお金では換算できない。わかんないんだろうな~、お金が大好きな人たちは。
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