あるツイッター・ユーザーが興味深い写真を投稿している。24時間テレビのマラソン企画が幹線道路である246号線でこのような渋滞をもたらしているというのだ。マラソンで徐行運転を強いられている上り線と反対車線の下りはドライバーや同乗者がマラソンを見てしまうが故の渋滞だろうか、日曜、しかも都内のほとんどの学校が夏休み最終日となる8/31という日にこういう渋滞を起こすことは倫理的にもどうかしている。
そもそも24時間テレビは批判を山ほど受けつつも一応はチャリティー番組を自称しているはずだ。そういう番組が渋滞を作って道路上の膨大な数のクルマから排気ガスを余計に出させ、遅延による経済的損失まで招いていることがおかしい。チャリティーのためには何をやっても許されるわけではなく、むしろ社会に迷惑をかけない程度に留めて自制することこそがチャリティー活動を行う側の守るべき絶対のルールだ。
最近は批判が集中しているアイスバケツチャレンジや過去にはホワイトバンドなど、擁護する側が多用する言葉に「やらない善より、やる偽善」というものがある。こんな言葉を広めている連中はオオバカヤロウたちだ!どんな善行であろうとも、勿論、偽善であろうとも、人様に迷惑をかけてまでやることは例外なく「ダメ!」に決まっている。誰かに迷惑をかけてまでやる善行なんてものは無い。言い訳や逃げ口上を用意しないとできないようなチャリティーならば「やるな!」が節度というものだ。どんな理由があろうとも、誰かに迷惑をかけ、誰かに負担を強いてまでやることをチャリティーとは呼ばない。それはもはや善行ではなく悪行というものだ。
24時間テレビの関係各位は先ずは常識を学ぶことが先だ。こんなマラソン企画はやる前からおかしいと分からないようでは大人としてダメだ。まだ郊外の部分とはいえ、246を使用してのこういう企画がどんな事態を招くのか、そんなことはここを使っているドライバーならば(※ ミジンコは運転手時代ここを何千回も走っている)、誰だって想像がつくことだ。8/31なのだ。なんとか子供たちに夏休みの思い出作りをしてやろうと頑張ったお父さん、お母さんたちもいたことだろう。それでも31日なのだから明日は学校だ。早めの帰宅を願ったことだろうに、こんな渋滞に巻き込まれた人々が気の毒だ。
24時間テレビは、愛だのチャリティーだのを視聴者に説く前に先ずは「人に迷惑をかけない」という社会の一員としての基本中の基本を備えてから寄付を受け付けるべきだ。
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