映画などの定番と化しているのだけれど、民間軍事会社は大抵の場合で悪の組織として描かれる。当ブログで延々と取り上げている「コール オブ デューティ シリーズ」の最新作でも、ケビン・スペイシー演じる民間軍事会社アトラスのCEOがとんでもない悪人と化している。
ミジンコはまだ途中までしかプレーしていないのだけれども、まさにオーマイガー!なことをこのケビン・スペイシー演じるCEOはしでかす。世界を敵にまわす暴挙をだ。政府や国が保有する軍事力ではテロに対応できなくなった近未来の世界で国よりも強力な軍事力を民間企業が有してしまったら?という「IF物語」ではあるものの、かなり現実味を帯びているストーリーなのだ。
世界的に見ても民間軍事会社は未来の脅威なのだろうか?そんなイメージであることは否めないのだがそこは民間軍事会社側の倫理観にかかっている。
現実にはミジンコの会社も他の民間軍事会社も戦争をやっているわけでもなく、一番の収入源は治安維持活動、すなわち警備なのだ。それに要人や経営者の警護なども活動の大きな割合を占めている。つまり、ほとんどの活動はテロに対する防衛に相当することなのではあるが、ハリウッド映画や今回のこのゲームのように、民間軍事会社が暴走して主人公に倒されるという展開をよく見る。マット・デイモン主演の「グリーンゾーン」でも、ミジンコが大好きな「第9地区」という映画でも民間軍事会社の社員たちはとんでもない悪党だった。
ミジンコは民間軍事にもKawaii(かわいい)を取り入れる為に会社の中でも最精鋭の部隊の名称をニコニコサンシャインにしようとした。大反対された・・・・。仕方がないのでプリティー・パピーズ(かわいい仔犬たち)にしようと提案したら、それも却下された。ワンちゃんのロゴまで用意したのに!結局、全然違うかわいくもなんともない怖い名前にされてしまった。そういうことやっているから民間軍事会社のイメージが悪いんだ!
今回のゲームでは民間軍事会社が権力を掌握する為に許し難い暴挙を行う。ミジンコも懸念していることがあるのだけれど、民間軍事会社も株式会社である場合がほとんどで、その経営方針は取締役会で決定される。そう勿論のこと一番偉いのは株主なのだ。強力な軍事力を保有する民間軍事会社が反社会勢力によって買収されてしまったらどうなるのだろうか?その疑問は常についてまわる。勿論、アメリカなどの政府も黙ってそれを見過ごすはずもないのだが、実際にそれが起きたときには様々な予期せぬ事態が起きないとは言い切れない。ミジンコとしてはそういう暴走する民間軍事会社が出たときに相殺でも構わないから食い止められるような立場でいたい。口ではなんとでも言えるので今はそれを証明する術はないけれど、映画やゲームでの悪役の常連と化した民間軍事会社の経営に携わる者として、最悪なことではあるけれど、いざという時には世界のワクチンのような立ち位置でありたい。
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