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■ さすがに似すぎ
バトンドールは、ポッキーやプリッツの高級版の位置付け。フランス語で「黄金スティック」を意味し、バターを染みこませたプレッツェルに、風味やコクにこだわったチョコレートなどをまとわせたプレミアム商品だ。
平成24年10月から、大阪の阪急百貨店梅田本店などで限定販売している。20~36本入りで価格は501円と、通常のポッキーの3倍程度にもかかわらず、行列が絶えないほどの人気を誇っている。
パッケージは高級感あふれるデザインで、縦長の箱をひねったような優雅な曲線の形状が特徴だ。
ロッテが昨年、ペペロの高級版として「プレミア ペペロ」を韓国内で発売。グリコの現地駐在員が箱の曲線の形状が似ていることに気付いたことが発端だ。
グリコは韓国でもパッケージの意匠権を取得しており、無断でデザインを使用して権利侵害に当たると判断。商品の回収を求める警告文をロッテ側に出したうえで「対応が不十分」として昨年11月に訴訟に踏み切った。
ポッキーの豪華版「バトンドール」はグリコが満を持して世に送り出した大ヒット商品だ。大阪での連日の行列は有名で当ブログの管理人も行列を見に行ったことがある。こういうヒット商品を生み出すまでにメーカーはそれこそ膨大な月日とエネルギーを費やしている。そのグリコが長年の経験を活かし苦労に苦労を重ねた上に開発した商品をロッテは安易にパッケージや商品の形状を模倣して世に送り出した。そもそもロッテは長きに渡りどの面を下げて「ペペロ」なる明らかなる「ポッキー」の模倣品を販売し続けてきたのか?そのパクリ元の「ポッキー」のプレミア版が出たら、「プレミア ペペロ」と称して上記画像のようなパッケージデザインで販売し出すとは厚顔無恥にもほどがある。これではまるでロッテはグリコに寄生していると言われても致し方なかろう。
商品開発には矜持があるはずだ。優れた商品が世にあるからといってそれを丸々コピーしたところでその劣化コピー商品は評価されない。これは商品開発チームの誇りの問題だ。商品開発ではオリジナリティーを絶対に忘れてはならない。例え目の前に他者の大ヒット商品のデータ全てが落ちていたとしてもそれを拾わずに自分たちの独自の商品開発に心血を注ぐ、これこそが商品開発者たちが持つべき矜持だ。ロッテならびに数多くの韓国メーカーはそれがまったく分かっていない。
製菓に限らず日本メーカーは散々韓国メーカーに模倣品を作られている被害者たちだ。グリコに続き、正当な権利を主張するべきだ。韓国司法がまともに機能することを願う。