「恐竜は存在しない!!!聖書を読んで!!!」との解答。わざわざ問題部分にもXを入れて「No!!」や「WRONG!!!(間違い)」との記述。教師はF(最低点)と評価し「See me.(面談をしましょう。)」と伝えている。
アメリカでは宗教を信じるあまり進化論を否定する人々がいる。それも決して少なくない割合でだ。調査によってはアメリカ人の33%が進化論を否定しており、また24%のアメリカ人は人間は神の創造物なので、猿から進化したのではなく最初から人間は今の人間の姿をしていたと信じているのだそうだ。つまり、ダーウィンの進化論は間違っていると考えている人々が今もってこれほどの割合で存在するのだ。
どれだけ地中から恐竜の化石が発掘されようとも現状はこうなのだ。とかくテロ関連でイスラム教が批判の矢面に立たされているが、キリスト教もこんな感じで子供たちの学ぶことを阻害している面がある。そして一番恐るべきことは、こういう進化論など数々の学術上の常識を否定している人々も世界唯一の超大国アメリカ合衆国の有権者ならびに未来の有権者であるということ。約3割もの人々が進化論を信じていないが大統領を選ぶ権利があるということだ。その現状に配慮しないと選挙に勝てない大統領候補たちは進化論については言葉を濁さざるを得なくなる。こういうアメリカの現実がある。
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