「YES!高須」のCMでお馴染みの高須クリニックが報道ステーションのスポンサーから降りることを発表した。高須院長がご自身のツイートでそう発表されている。詳しくは→
高須クリニック、「報ステ」スポンサー降板 安保法案「偏向報道」に“NO”(zakzak)
高須院長の数々の酷いエピソードが好きだ。内容は酷いのだが笑えるエピソードが多い。悪人ではないのに極悪人のようにも見えるがとても凄い人であり真面目であることも伺えるのだから判断に困る。物凄い奇人変人の部類に入るような人のような気もするが非常に高い倫理観も合わせ持っているのでこちらもどう捉えれば良いのか今だに分からない。数年前にオカルト治療や数々の非科学的な医療について冷静な見解と批判をされていたコラム形式の記事を拝読して「ああ、この人は根っからの医師なんだな」と感じた。整形技術の進歩に関しても多大な貢献をしており、とかく注目される美容整形の方ではなく人の人生を好転させる方の整形でも数多くの実績を有する人だ。それも日本国内だけではなく海外でもだ。病気や事故で顔などに大きな傷を負った人々が普通に外を出歩くことはとても高いハードルがあり、それを解決する為の医療技術の向上は絶対に必要だ。そういうことにも貢献しているにも関わらずそれを上回る数々のゲスいエピソード故か成金の下品なおっさんのような扱いを特に人生のパートナーである漫画家・西原理恵子さんから受けていることが笑える。
高須院長は何も「こういう報道をしろ!」と言っていたわけではない。あくまでも中立性を求めていたのだ。安保法制に関する報道について賛否両論を報道番組は取り上げるべきであるのに、報道ステーションの一連のそれは余りにも一方的な安保法制批判だった。スポンサー企業はまさにそのスポンサードする番組と一蓮托生だ。番組の姿勢がそのままスポンサー企業が「是」もしくは「容認している」と視聴者が捉える可能性がある以上、スポンサー企業は番組の姿勢に疑問があれば撤退という決断は当然だ。
報道ステーションのことではないが今週の木曜日夜23時のニュースに驚愕した。普段は日本テレビの「NEWS ZERO」を見ることが多いのだが、その日は同番組の放送開始時間が遅れておりTBSの「NEWS 23」にチャンネルを合わせた。安保法案のニュースを見たかったからだ。番組開始直後に鬼の形相の毎日新聞・岸井成格特別編集委員が猛烈に安保法案が可決しそうなことを批判したのだ。報道番組の進行役が安保法案を何とか食い止めようと必死な様子は余りにも醜かった。あれでは報道番組の体をなしていない。中立性が全くなく報道番組が勝手に安保法案は悪だと決めつけていたのだ。あれには呆れた。視聴者感覚でも報道と称する番組に呆れ果てるのだ。ましてやスポンサー企業の経営者ならば尚更のことだろう。
報道番組は情報を視聴者に渡してその情報についての結論までは語るべきではない。どんなニュースにしろ番組がその結論を出すことは適切ではない。そもそも放送免許という免許制の事業の上で成り立っている放送局が世論を誘導するような報道は厳に慎むべきことであり、安倍政権への評価にしろ、安保法制の是非にしろ、また国会前で起きているデモにしろ、全ては事実を客観的に報じることこそが報道番組しいては放送局の責務だ。中立性に欠けるとスポンサー企業に失望されるなんて恥だ。
高須クリニックに続く企業が増えることを望む。報道ステーションは、今回の安保法案の件だけではなく、ISIL(イスラム国)の邦人拉致・殺害事件についての報道ではまるで日本政府が全面的に悪いかのように報じ、ISILの方に同情的という異様な番組構成だった。過去3回の選挙(衆院2回・参院1回)で多数の有権者の信任を得ている安倍政権に対しての報道姿勢も酷いものだ。毎度のことではあるがまるで安倍政権が国民の信任を得ていないかのような報道をしれっと行う。あの古賀氏の騒動についてもまさに電波の無駄使いだった。個人が勝手に公共の電波で私怨をまき散らしたのだ。あんなものを放送したテレビ朝日の責任は重大だ。そもそもあの騒動の最初のきっかけは以前に古賀氏が出演したときに「I AM NOT ABE」と記載したフリップを掲げたことにある。番組がコメンテイターの制御不能に陥っていたのはそもそもが番組ならびにテレビ朝日が安倍政権批判を煽っていたが故に止めようがなくなったのだ。報道番組でああいった「国民皆で安倍総理を否定しようという呼びかけ」を許したことがおかしい。
日本企業ならば報道ステーションならびに数々の報道番組と称しながら偏向姿勢を恥ずかしいとも思わない番組からは撤退するべきだ。スポンサーとして莫大な資金を提供して結果として日本を悪い方向に導かれては何も良いことがない。そのスポンサー撤退という決断は正しい判断のできる消費者がちゃんと応えることだろう。
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