今更言ってもしょうがないのだろうか・・・・・。このブログを長いことご覧の皆さんには言わずもがなでしょうが、ミジンコは原発反対派であり、ずっと代替エネルギー開発に携わってきた。
この立場がむしろ意見を言うことを難しくしていて、要はミジンコが直接的に商権やら株を保有している代替エネルギーの為の素材開発や製造工程の技術開発に取り組む会社が基盤とするエネルギーを絶賛して、競合する原子力発電を批判したら、これミジンコのことを知っている人たちからしてみれば、単純に商売カタキを叩いているといった光景に見えるのも仕方がないと思っていた。実際そう見える場合もあるのだろう。
具体的にはミジンコの場合は太陽光と太陽熱と地熱に関しては直接的に関わっているし、風力の技術開発に携わる人々とも交流がある。そういう人間が原子力を叩くというのはそりゃもう「そりゃそうだろ」な構図になってしまうことがどうにももどかしい。
どんだけ代替エネルギー開発で大損ぶっこいていると思ってんのじゃーっ!!!(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
(*めまいがするような現実に取り乱しました)
ともかく色々な技術開発には成功し、まぁ、ぶっちゃけて言えば太陽光発電機器のコストダウンは確実といった成果は上げている。
で、もうどう捉えられようと構わないのだけれど、やっぱり原発はイヤなんだ!子供のワガママみたいな言い方だけれど、本当にヤダ!原発なんて増えて欲しくないんだ。なんだか人類の愚かさを体現しているみたいな発電所でさ、あれが地球自爆装置に見えて仕方がないんだ。
だからといっていきなり原発を無くして解決ってほど簡単な話ではないことも理解している。数十年をかけて緩やかに原発が無くても他のエネルギー・プラントでやっていける社会にシフトしていかなければならない。
原発には及ばないまでも太陽熱発電では1基で175万kwといった発電量を実現したプラントがカリフォルニアにはある。もちろん敷地確保の問題などハードルは様々あるが日本で問題をクリアーできないとも思えない。
電力を効率良く使用する
スマートグリッドと更なる代替エネルギー開発により、そう今すぐにではなくとも、いつか原発がなくとも全てのエネルギーを賄える時代は来るはずなのだ。
原発推進派は事あるごとに原発は「クリーン」で「安全」だと言い切っていた。もうミジンコがとやかく言うまでもない事態となった。
そしてやっと本題。今になってみると「ああ、やっぱり!」という感のあるニュースが今月の1日にあったのだ。
福島第1原発で新たに33機器点検漏れ
保守管理の規定の期間を超えても点検を実施していない点検漏れの機器が見つかった問題で、東京電力は28日、経済産業省原子力・安全保安院に調査結果を最終報告した。報告では福島第1原発で新たに33機器で点検漏れが見つかった。県は「信頼性の根本に関わる問題」と東電に再発防止策の徹底を求めた。
東電によると、福島第1原発で見つかった点検漏れは定期検査で行われる機器ではなく、東電の自主点検で定期点検が行われている機器。しかし、最長で11年間にわたり点検していない機器があったほか、簡易点検しか実施していないにもかかわらず、本格点検を実施したと点検簿に記入していた事例もあった。
(2011年3月1日 福島民友ニュース)
勿論、機器によってその重要性は異なるのだろうが、事実として33機器の点検漏れ。更に言えば11年間も点検していない機器まであったとのこと。11年って・・・・・。
今、大変なことになっている福島原発はこの未曽有の大事故の前からこんな状態だったことが報道されていたのだ。
この3/1の時点の日本に於いて地球環境保全をもっと真剣に捉える風潮があったのならば、このニュースがもっと大々的に取り上げられていたのかもしれない。そして世間が騒げば地震の前に原発を1度と止めて再点検を!なんてことがあったかもしれないと想像してしまった。勿論、後の祭りとなってしまったわけだが・・・・・。
こういう後悔はもうコリゴリだ。安全だと言い張っていたその当事者たちが点検を完璧にしていなかったのだ。今の地震に伴う大事故が点検不足によって発生したとは言わない。だが大地震でここまでの被害を被る施設だという説明は絶対に無かったはずだ。原発が爆発する映像なんて生きている内にこの日本で見るとは思わなかった。その位「そこまで安全というのならば安全性は高いのだろう」くらいには反対派の自分ですら捉えていたのだから。
しかしながら、こんなずさんな点検だったのだ。今後一生、「原発は安全」などと言われても信じられないじゃないか。
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