もう2年以上前の話だが安倍総理が当時の自民党総裁選前にホテル・ニューオータニ内のレストランでカツカレーを食べた件を猛烈に叩くマスコミ並びにワイドショー司会者やコメンテイターたちの醜悪な態度を批判した。
当時の記事 ←この記事に限らず、カツカレーの件については幾度も「そんなことを叩くなんて馬鹿げている」と述べている。当時の野党第1党の党首になるやもしれない候補者がゲン担ぎも兼ねてカツカレーを食べることに何の問題もないからだ。当時マスコミなどはカツカレーの価格3,500円を「高い!」と批判していたが、お金に余裕のある人物が都内屈指の一流ホテルで少しばかり高級なものを食べてくれないことにはむしろ困るというものだ。ニューオータニだって慈善事業であれだけの施設を維持しているわけではない。誰かがお金を使ってくれないことには成り立たないわけで、価格こそ平均以上に高くとも、その価格に見合った食事や豪華な雰囲気を楽しみたい人々が納得の上で利用しているのだから誰も困っていない。
あれから2年と4ヶ月、今度は民主党の代表選がやっているらしい。投票前に長妻陣営がゲン担ぎでニューオータニのレストランでカツカレーを皆で食べたのだそうな。別にそれも大いに結構なこと。特に当ブログでは誰が何を食べようが関知しない。問題はマスコミだ。安倍総理が行った同じホテルの同じレストランで同じものを注文し食べた代表選候補者についてどう触れるのか?安倍総理の時と同じ熱量で叩かないことには公平ではない。なにしろ状況は酷似しているのだ。野党第1党の党首選に出馬中の候補者が一流ホテルで高級なカツカレーを注文したのだ。自民党の総裁選前に候補者が高級なカツカレーを食べたら叩いたマスコミ各社は同様にして民主党の代表選の候補者が同じところで同じカツカレーを食べたこともあの時のように鬼の首を取ったかのごとく狂喜乱舞するべきだ。それでこそ公平・中立な報道というものだ。まぁ、報道と呼ぶには余りにも知性に欠ける話題ではあるが、これが日本の報道機関の平均レベルなのだろう。
安倍総理の時、当時はまだまだ石破陣営の方が優勢という見方が強く苦戦中であった。そんな厳しい情勢のときにマスコミが必死になって安倍ディスカウントをしている様子が見るに堪えなかった。そういえば麻生さんも首相時代に高級なバーに行ったら叩かれたなんてこともあるくらい、日本のマスコミの論点は狂気に満ちているのだった。そりゃ総理大臣なのだ。警備がしやすく盗聴も防ぎやすいホテルの高級なバーくらい行くだろうに。当ブログをご覧の皆さんには釈迦に説法だろうが、結局のところマスコミは相手によって報道姿勢を変えているということだ。明日、マスコミによる長妻候補叩きの理由が「カツカレー」で無かったとしたら、それこそマスコミの相手によって報道姿勢を変えて世論を変な方向に導こうとする卑怯な手法を認めたことになる。安倍候補がカツカレーを食べることは庶民感覚が分かっていないと叩いたのだから、長妻候補がカツカレーを食べたことも同様にして庶民感覚が分かっていないと叩くべきだ。
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